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第八十二話 スライムキングの様子が・・・

拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!

 リーゼたちがリュウが湖から上がってこないことに慌てていた。


「リュウを助けないとニャ!」


 メイファが飛び込む仕草を見せる。リーゼが「待って!」と止めた。


「スライムキングはAランク魔物。水中戦となると討伐難易度が上がるわ。」


 水中戦ではスキルや魔法の制限があり、さらに息を止めるため、水中での活動時間が制限される。ちなみにスライム系は水中でも呼吸できる。


 リーゼがスライムキングをどうするか、メイファとアイリンと話し合う。


「リュウが倒す可能性は?リュウの実力はもうSランク冒険者に相当する。」


 アイリンがリーゼとメイファに訊く。リーゼとメイファがう~んと苦い表情した。


「リュウの水中戦の様子を見たんだけどニャ。」


「ただのスライムに手こずってたわ・・・。リュウは水中戦が苦手のようね。」


「・・・以前に溺れたことがあるし、仕方がないか。」


 アイリンの言葉に「あ!」とリーゼとメイファがようやく思い出したかのような表情した。


「リュウはカナヅチだったわね。となると水中戦でスライムキングを倒せる可能性はなさそうよね。」


「アタイ達だって、水中戦ではやりたくない相手ニャ!!」


「となるとどうかして地上に引っ張り上げないと。」


 リーゼたちはスライムキングを地上に引き寄せるために知恵を捻る。


 アイリンが近くに捕まっている荒くれ巨漢三人から思いついたかのような表情した。


「魔香瓶を使って、地上に引き寄せればいい。」


「確かそこに転がってるやつらが魔香瓶は湖に投げ捨てたと言ってたわね。」


 リーゼたちが巨木の枝でグルグル巻きにされている荒くれ巨漢三人をチラッと見た。


「魔香瓶を探すニャ!!」


「それまでリュウの息が持つのかどうか。」


「リュウの様子を確認しつつ、魔香瓶を探しましょう!!」


 リーゼたちが魔香瓶により、スライムキングを地上に誘導する方針を定める。


「行くわ!」


 リーゼとメイファが再び、湖に飛び込んだ。


◇◇場面転換◇◇


 リュウが水中でスライムキングの触手に絡まれ、溺れかけていた。


「(四大竜の一角の覇竜と謳われるこの俺が溺死とは笑えん!!)」


 リュウが「人化魔法・竜人化!!」で銀色の鱗が身体の所々に発現し、手がドラゴンの手になり、歯に牙が、そして尻尾が生えた。


「(空気を求めに地上に戻るよりも蜥蜴族の住み処である洞穴の方が近い!そこまで移動するのと同時にスライムキングを倒す!!)」


 竜人化リュウが至近距離にスライムキングの核を狙い、口の中にエネルギーを溜める。そして口を開けた。


「ドラゴンブレス(弱体化)!!」


 エネルギー弾が大きさ3Mのスライムキングの分厚いゲル状を突き抜け、核を潰そうとした。だが、直前に核がそのエネルギー弾を避けようと分厚いゲル状の中を移動した。


「(くっ!外れた!!)」


 リュウはドラゴンブレスの反動で勢い良く、蜥蜴族の住み処である洞穴まで移動する。だが、スライムキングの触手に絡まれていることもあり、スライムキングもついてきた。


「(ついてくるなぁー!!)」


 リュウがえいっえいっと足蹴する。


◇◇蜥蜴族の住み処◇◇


「スライムはあらかた片付けたであるな。」


 ウルスたち蜥蜴族は突如、現れたスライムを駆除した。


「何やら湖の方が騒がしい。様子を見に行くであるぞ。」


 ウルスが部下たちにそう指示し、湖に繋がる水路を見やる。するとザッパーンと突如大きく水が噴出しながら、大きな影が現れた。


「な、なんであるか!?」


 ウルスたちが驚きながら、武器を構える。噴出した水が落ちると姿が見えた。


「スライムキング!?・・・とリュウ?」


 スライムキングと絡まれている竜人化リュウが現れた。


「ぶっはぁぁぁー!空気ー!!」


 竜人化リュウが空気を求め、大きく息を吸い、吐いた。


「た、助かった・・・。」


「リュウ、これは何事であるか?!」


 ウルスが竜人化リュウに向かって声をかけた。


「説明はあとだ!」


 竜人化リュウがスライムキングの触手を力ずくで破り、ウルスたちと並び立つ。


 スライムキングがゲル状触手を数本出し、一斉に広範囲攻撃する。


「くっ!」


 リュウとウルスが触手を斬る。洞穴という狭さが重なり、キングスライムの広範囲攻撃が効き、武器を持って戦える蜥蜴族の数人が倒れた。


「このやろう!」


 また蜥蜴族の数人がスライムキングを攻撃するが、分厚いゲル状に阻まれ、核に届かない。逆にやられてしまった。


「ドラゴンクロー!(弱体化)」


 竜人化リュウのドラゴンの手を振り、大きな斬撃を浴びせた。分厚いゲル状が大きくえぐれた。


「おぉ!」


 ウルスたちが「やったか?」と目を見張った。だがスライムキングの核は分厚いゲル状の中を移動し、斬撃を届かないようにした。また大きくえぐれたゲル状は元に戻った。


「(魔法はこの閉鎖的なところではまずい。かといってドラゴンブレス(弱体化)などの強力な攻撃もダメだな。)」


 洞穴という戦場が無類の強さを誇るリュウの行動を制限されていた。


「ギュゥゥ・・・。」


 スライムキングは本能的にリュウを恐れをなしていた。そして遠くに置かれていたオリハルコンとミスリルの入った数箱を見やる。


「ギッ!!」


 スライムキングがゲル状触手でオリハルコンとミスリルの入った数箱を引き寄せる。


「そ、それはカインズに献上する物!!」


 ウルスが慌てる。スライムキングが飲み込むかのようにオリハルコンとミスリルの数箱を吸収した。


「(飲み込んだ???)」


 スライムキングが丸いゲル状を震わせる。するとゲル状がだんだん硬質化していく。


「・・・まさか。」


 その様子にリュウが変貌中のスライムキングにパンチする。


「な!硬い!!」


 スライムキングは先ほどは柔らかかったゲル状が硬質化し、やがて金色に光輝く。


「こ、これは・・・。」


 リュウがマクスウェルの言葉を思い出す。


「(スライムの潜在能力は下手すると四大竜を凌ぐ・・・。確かにこれは・・・。)」


「真の姿にならねば倒せんな・・・。」


変種・オリハルコンスライムキング

討伐難易度Sランク魔物。


 リュウとウルスがオリハルコンスライムキングに焦りを感じつつも構えるのだった・・・。

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