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第七十ニ話 ジランド王国再建

拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!

ジランド王国はディモール王国に続き、亡国ルクテシア王国のリッチ率いる不死軍団や暴竜との戦争で多大な被害を受け、大量の死傷者を出した。その影の首謀者であるダークは行方をくらましていた。


 ランドルフ王は緊急に国庫から戦争見舞金を放出した。度重なる問題に当たり、ジランド王国の建て直しに躍起になっていた。


◇◇ジランド王国・謁見の間◇◇


 玉座に就くランドルフ王が頭を抱えていた。


「戦争見舞金に戦争報償金に食料問題に道路整備にとりあらゆる問題に多額の出費が必要になります。」


 宰相の老人が汗を拭う。


「金が足りない・・・か。」


 ランドルフ王が溜め息ついた。宰相が意見を述べる。


「良識のある貴族に寄付して頂いてますが、このままでは税金を上げないとカバー出来ないかと・・・。」


「ならん。戦争直後に税金を上げては国民を苦しめるだけだ。」


「ならば敗戦国のディモール王国からむしり上げましょう。」


「いかん。ディモール王国の率いる軍は健在だ。そのような真似をすると攻め込まれる危険がある。それほど我が国は弱っている。」


「ならばどうしたら・・・。」


 ランドルフ王を初めに宰相や高官の顔を揃え、ジランド王国の再建に向けて知恵を振り絞っていたが、多額の金銭問題に解決の糸口が見えなかった。


 そこにギィィィッと扉が開く音がした。


「よーぉ。なにかお困りのようだな。」


 包帯をグルグル巻きにしたカインズがピンピンと登場した。ランドルフ王がその姿を見て驚いた。


「カインズ!重傷と報告を受けていたが、大丈夫なのか?!」


「ハハハ、動けるうちは怪我に入らねぇよ!!」


「いや、しかしだな・・・。」


「それより金に困ってるんだろ。い~い話持ってきたぜ!!」


 にやりと笑うカインズ。


「・・・話せ。」


「俺の娘のリーゼが西の亡国ルクテシア方面の山で貴重な鉱石が出土される鉱床を見つけたんだ。聞くところによるとオリハルコン、ミスリルらしいぜ。」


「なんだと!!」


 オリハルコンは世界で貴重な鉱石。武器、防具として作れば最強クラスになり、ドラゴンに対抗できる。そして値段は青天井になることもある。装飾品として作れば絶大な輝きを放つ。


 ミスリルは世界でもたまに出土され、武器、防具として値段も高く設定される。なかなか良い鉱石。


 そのオリハルコン、ミスリルの鉱床となれば喉が出るほど欲しいのである。


「でな。そこは蜥蜴族の住み処になってるんだ。」


「ふむ・・・。」


 ランドルフ王が顎に手を当てる。


「俺が独占契約で蜥蜴族にオリハルコンなどの鉱石出土の仕事を与え、金も与える。その代わりに出た鉱石をジランド王国に供給する。あとは上手くやればなんとかできるだろ。」


「あぁ、出来はするが、蜥蜴族との話し合いが必要だろう?大丈夫なのか?」


「あー、リュウが恩を着せるようなことをしたらしくてな。友好関係を築けてるらしいんだ。」


 リュウが蜥蜴族の守り神であった水竜ゾンビを成仏させたことにより、長老ロウやウルスたちとの友好関係を築けたのだ。


「・・・ふむ。任せていいか?なるべく迅速に。」


「フトッチョだな?」


「あぁ、フトッチョに気付かれば横やりを入れてくるだろう。」


「わかってる。俺が独占契約するが、その間に国に契約を移行出来るように話を進めてくれ。」


「いいのか?」


「面倒くせぇことは苦手なんだよ。それに金は腐るほどあるからな。」


「そうか。すまないな。」


「それと自分の立場に気をつけろよ。セバスチャンから報告が上がっていると思うが。」


 含みのある言い方するが、フトッチョとネクラが戦争のドサクサに紛れて、王家しか立ち入ることが許されない禁書庫に入っていったことを差していた。


「何を知ったとしても・・・私は揺らがない。ジランド様の意思を受け継ぎ、贖罪に生き続ける。」


 ランドルフ王の覚悟の目にカインズが「付き合うぜ。」と返した。


 そこで話が終わり、カインズがその場を離れる。ランドルフ王がフーッと息を吐いた。


「・・・リュウたちよ。楽しんでるか。出来ることなら、この先は何もなければ良いが・・・。」


 一抹の不安を抱えるランドルフ王であった。



◇◇冒険ギルド◇◇


 紫色ショートボブで巨乳のアンリ受付嬢が忙しそうにしていた。


「アンリ。忙しそうね。」


 そこにリーゼ、メイファ、アイリン、リュウがやってきた。


「依頼が多く、処理が大変なんですぅー。」


「何の依頼が多いのかしら?」


「主に食料と道路整備です!!」


 暴竜が火山を噴火させた影響で農作物がダメになり、近隣にいた魔物も逃げ出したようだ。覇竜が暴竜と共に環境を元に戻したが、農作物も逃げ出した魔物も何もがすべて元通りになるには時間がかかるだろう。地面もまた凹凸の部分が多く、交易などに影響があり、道路整備が必要だということだ。


「あ、リュウさん!」


「ん?」


「何か魔物を持ってますか!?」


 リュウの収納魔法に食料となる魔物があるかどうか期待して訊いているようだ。


「あぁ、持ってるぞ。」


 リュウは自分用の食料となる魔物を多く持っていたのだ。早い話、それはオヤツなのだ。


「よ、良ければ、買い取りしても!?」


「いいぞ。・・・あぁ、金はいらん。」


「え、いいんですか!?」


「(俺も暴れたからなぁ・・・。) 」


 リュウが覇竜として暴竜と戦い、被害を与えた加害者ということに多少の罪悪感を覚えていたのだ。


「食堂の方に回してくれ。俺も食べるからな。」


 リュウが付け足すとアンリ受付嬢がクスッと笑う。


「はい!それではお願いします!!」


 リュウがリーゼたちに「魔物を出すから運ぶのを手伝ってくれ。」と言った。


「えぇ、わかったわ。」


 リュウの口から収納魔法を発現する。魔物の死骸が続々と出てくる。リーゼたちが魔物を運び出す。


「ありがとうございます!!」


 アンリ受付嬢に事後処理を任せ、リーゼたちはクエスト板を眺める。


「王家が発行するクエストで食料と道路整備の依頼が多いわね。」


「国の状態が不安定とも言えるクエスト。」


「私たちが支えるニャ!!」


 リーゼたちの言葉にリュウはランドルフ王の苦労が簡単に想像できた。


「私は貴族としての務めがあるから、クエストは任せていいかしら。」


 リーゼがそう言うとメイファとアイリンが目をキラッとし、リュウの両腕のそれぞれにしがみつく。


「アタイと食料調達するニャー。」


「私と道路整備しよう。」


 遠回しにクエストを通じてデートの誘いを受けているのか、リュウが困った表情する。


 リーゼが額に手を当てて、溜め息をついた。


「リュウが困るから、私が連れていくわ。」


 リーゼがメイファとアイリンを引き離し、リュウを連れていこうとする。


「なんなのニャー!リーゼもデートがしたいなら、そう言えばいいニャー!!」


「ずるい・・・。」


 そこにソルとポチとシンが乱入した。


「リーゼ!デートをするなんて僕は認めない!!」


 ソルが叫ぶ。


「メ、メイファ・・・。」


 ポチがポッと赤らめる。


「私がいるじゃないですか!」


 シンが涙目になる。


 だが、リーゼ、メイファ、アイリンが一斉に「お呼びじゃない!!」と一蹴したのだった・・・。

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