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第六十一話 亡国ルクテシア王国戦⑩ロック、エンカVSジェネラルゾンビ

拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!

 ロックはジェネラルゾンビとの戦いを繰り広げていた。ロックの斧とジェネラルゾンビの大剣が打ち合い、金属音を周りに響かせていた。


「ぬぅっ・・・!」


 ロックがジェネラルゾンビの剣技に押され始める。ジェネラルゾンビの動きに徐々についていけなくなる。


 ロックはドラゴンから人間になり、動きが甘い部分が多々あった。そこらへんの敵ならパワーでゴリ押し出来た。だが、ジェネラルゾンビは生前の長きに渡る修練を積んだ動きでなおかつパワーもあった。


「斧技・大地斬!!」


 ロックが苦し紛れに斧を力一杯に振った。だが、ジェネラルゾンビは避けて、ロックの斧がそのまま地面を割った。ロックの体勢が前のめりになったのを見逃さずに剣技を繰り出す。


「剣技・流閃!!」


 ジェネラルゾンビはロックの背中を目掛けて真っ二つに斬りかからんとしていた。ロックは慌てて「ドラゴンスキン(弱体化)!!」と体にドラゴンの鱗を擬似的に発現して、防御して耐えようとする。


「ぐぁぁぁっ!!」


 ロックの悲鳴が上がった。どうやら防御したものの背中に裂傷が出来たようだ。


「ロックー!!」


 騎士団の仲間が駆けつけようとするが、ロックが待てと手を上げる。


「来るな!こいつは強いダス!!」


「ロック!」


 心配する騎士団の仲間を前にロックは傷を負っても、なお立ち上がる。


「(ワスはリュウ様やクレア様、エンカちゃんのように自己再生は持たない弱いドラゴンダス。だが、リュウ様の縄張りを守るダス!!)」


 ロックは大きく息を吸い込んで、ジェネラルゾンビに向けて「ブレス!!(弱体化)」と細長い竜巻を横一直線に放った。だが、ジェネラルゾンビは全身鎧である腕をクロスして、ゾンビ顔を守りながら突撃してきた。


「!?」


 ロックは細長い竜巻に視界を遮られ、気づいた時は目の前にジェネラルゾンビが大剣を振るう姿だった。


「剣技・五月雨斬り!!」


「ぐわぁぁぁぁー!!」


 ジェネラルゾンビの剣技にロックはあちこちに傷を負い、仰向けに倒れる。


「ロック!!」


 ロックの前に出る騎士団の仲間の数人がジェネラルゾンビに立ち向かうもやられてしまった。


「くっ・・・。」


 仰向けに倒れてるロックが騎士団の仲間の数人を見やる。息があるのを確認した。心なしかホッとしたロックであった。


 ジェネラルゾンビはカツカツと着込んでいる鎧から音を立て、ロックの元に歩み寄る。そしてロックの首に大剣を当てる。


「ここまでダスか・・・。」


 ロックが空を見上げる。死を直面したせいか、思考が凄まじい速さで流れていくかのように回想に入る。


◇◇回想◇◇


「ここは騎士修練場。騎士団に入るに当たって、入団テストを受けてもらう。」


 ロックはジランド王国騎士団の入団テストを受けていた。


「ラインゴッド騎士団長直々の推薦だそうだが、優遇しない。実力を示せ。」


 ロックを監督する騎士がそう言いながら、周囲を見回す。


「壁を見ろ。数々の木製の武器がある。そこから取れ。」


「・・・どれがいいダスか?」


「なに?そんなガタい体格しておいて、自らの合う武器がわからないのか?」


 監督する騎士がお節介に武器を厳選する。


「お前の見たまんまだが、斧が合うと思う。完全にパワーファイターだろ?」


 木製の斧を手渡される。ロックがそれを握ると波長が合ったのか、ブンブン振り回す。お手軽さで気に入ったようだ。


「さぁ、お前の実力を見せてみろ!!」


 ロックは実力を示すために監督する騎士と戦う。


「ゲブゥゥゥゥゥゥぅゥッ!!」


 木斧を振り回すロックに監督する騎士は木剣で防御体勢に入ったが、パワーに押され、のめり込まれるかのように地面に叩きつけられたのだった。


「あ、すまんダス。」


「ご、合格だ・・・。」


 監督する騎士は親指を立てて、今にも死にそうな表情しながら、合格通知する。


「副団長があっという間にのされてしまった!!」


「まさか!?ラインゴッド騎士団長に次ぐ実力者だぞ!!」


「これは新戦力だ!!」


 入団テストを観戦していた周囲の騎士達が騒ぐ。どうやらロックは騎士団NO.2の実力者を倒してしまったようだ。


「ほう。」


 ラインゴッド騎士団長が登場する。


「おい。そこの倒れている者、運んでおけ。」


 ラインゴッド騎士団長は副団長を指差して、部下に指示した。そしてロックに向き直る。


「儂にも実力を示してくれ。」


 ラインゴッド騎士団長が不敵な笑みを浮かべ、木製の大剣を手に取る。


 ロックはラインゴッド騎士団長を前に明らかな脅威を感じる。


「(人間の中では最強クラスの実力ダスな。)」


 ロックはドラゴンの本能から強者と見抜いた。そのため、斧の握る手に力が入る。


「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」


 ロックはラインゴッド騎士団長と戦うも、のされてしまった。


「はっはっは。パワーだけはいい線行っているが、動きはまだまだだな。」


 仰向けに空を見上げて倒れているロックに対して、ラインゴッド騎士団長が高らかに笑う。


「ジランド王国騎士団に入るからには、国のために引いて国民を守る楯となれ。」 


「わかったダス・・・。」


 ロックは青空に照り輝く太陽を見上げていた。


◇◇回想終了◇◇


「(リュウ様の縄張りであるジランド王国を守るために人化魔法を解きますダス・・・。)」


 回想から繋がるかのように見上げていた青空の照り輝く太陽に紛れて人影が見えた。


「強そうなやつ、はーっけん!!」


 その人影がドッシィィン!!とジェネラルゾンビとロックの間に割り込んで着地した。


 ピンクツインテールがひらりと舞った。その姿はエンカだった。


「あれー?ロック、大丈夫?!」


 エンカが傷だらけで倒れてるロックに気付いた。


「エンカちゃん・・・。」


「あいつがやったんだね!許さないぞー!!」


 エンカがジェネラルゾンビに立ち向かう。エンカの指の爪が徐々に伸び、魔力を込めることで爪を強靭にさせる「魔爪」を武器にする。ジェネラルゾンビが大剣を構える。


 エンカとジェネラルゾンビが真っ向勝負かのように動き、魔爪と大剣の金属音がバチバチと鳴る。


「あはははー!」


 エンカは身軽に動きながらもロック以上のパワーでジェネラルゾンビと渡り合う。ロックにはない俊敏さがエンカに備わっていた。


 ジェネラルゾンビの生前は歴戦の強者。それ故に剣技を続々繰り出す。


「剣技・五月雨斬り!!」


「剣技・流閃!!」


「剣技・剣突!!」


「最強技・一刀両断!!」


 エンカは軽快にことごとく避ける。ジェネラルゾンビは剣技を続け様に繰り出したため、心なしか息が上がっていた。息を整える仕草を見せる。


「じゃー、私の番ね!!」


 エンカがまるで子供かのように無邪気に笑った。そして大きく息を吸い込む。


「ドラゴンフレイム(弱体化)!!」


 エンカはなんと手品かのように火を吐いた。※エンカの体内に火が作られる袋のようなものが存在してます。


 ジェネラルゾンビが「!?」と面を食らいながらも、大剣を平にして盾に防御して耐える。


「よく耐えたね!その大剣、邪魔だね!!」


 エンカは自らの爪に火を吐き、焦熱模様にほとばしる爪に仕立てる。


「メルトダウンアロー!!」


 ジェネラルゾンビの大剣をたやすく斬った。


「!?」


 ジェネラルゾンビが真っ二つになった剣を見て驚く。


「これで終わりかな!ドラゴンフレイム(弱体化)!!」


 エンカは再び火を吐く。ジェネラルゾンビは全身鎧である腕をクロスして、自らのゾンビ顔を守りながら無理矢理に突撃してきた。それを見たエンカは火を吐いてる口をすぼめる。


「最強技・ファイアブレス!!(弱体化)」


 細長く勢いのある火の光線がジェネラルゾンビの腕を貫き、ゾンビ顔を消し去った。


「・・・・。」


 顔を失ったジェネラルゾンビはそのまま倒れた。


「勝った!!」


 エンカがVピースする。その様子を見ていたジランド王国騎士団と冒険者有志たちが「うおぉぉぉー!!」と歓声を上げた。


 エンカは倒れてるロックに「仇は取ったぞ!安らかに逝け!!」と小悪魔的な笑みを浮かべた。


「生きてるダスよ・・・。」


 ロックは苦笑いするのだった。こうして決着は着き、リーゼ達に戦いの場面が移るのであった・・・。

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