第五十七話 亡国ルクテシア王国戦⑥魔竜クレア参戦!?
拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!
◇◇ジランド王国◇◇
リーゼ達が夜通しで馬を駆け、ジランド王国に辿り着くと驚いたことにラインゴッド騎士団長の指揮の下、国を守る騎士達が迎撃の準備をしていたのだ。
「おぉ、リーゼお嬢!!」
「ラインゴッド騎士団長!もしかして・・・見たの?」
「えぇ、儂も意識を失って、ゾンビと化してのぅ。セバスチャンも同様の事柄が確認され、事情はある程度察しております。」
どうやらラインゴッド騎士団長もゾンビを通して、竜人化リュウとリッチとの戦いを目撃し、事情を理解したようだ。
「じゃぁ、お父様も伝わっているわね?」
「えぇ、騎士団作戦室にてお待ちしておりますよ。そこで詳細を説明願います。」
ラインゴッド騎士団長が率先して案内されるリーゼ達。
◇◇騎士団作戦室◇◇
緊急召集でリーゼの父であるカインズ・トランスロッドとラインゴッド騎士団長を筆頭に歴戦の猛者が数人いた。その面子を前にリーゼ、メイファ、アイリン、スイリューが並び、詳細を説明する。
・亡国ルクテシア王国方面からアンデッド系魔物の大群がやってくること。
・かつてのルクテシア王国の人間のリッチが魔物と化し、その魔物の大群を束ねている。
・黒幕にダークの存在があり、ディモール王国との戦争時の魔竜のこともあり、次は暴竜の脅威が迫っている可能性。
「斥候を出してくれ。」
ラインゴッド騎士団長が部下に指示する。
「お前らに亡国ルクテシア王国の調査クエストを命じたのはギルドマスターのフトッチョだな。」
カインズがリーゼに問う。
「えぇ。そうよ。」
「あのデブめ・・・。止めたのに聞きやがらなかったのか。」
「それはどういうこと?」
「こっちの話だ。」
ランドルフ王とカインズが人間の利益のために光魔法持ちのリュウを利用せぬように貴族達に自制を求めていたが、知らぬ間にリュウを含め、リーゼたちが亡国ルクテシア王国に旅立っていたことに怒りを覚えたようだ。
「ともかくダークの動向が知れて良かった。迎え撃てる準備が出来る!!」
カインズが拳を握る。歴戦の猛者たちが手を上げる。
「先の戦争で我が王国の戦力は消耗してます!!」
ディモール王国との戦争で疲弊している点を挙げる。
「今回の相手はアンデット系魔物の大群とその中心であるリッチ。さらにダークと暴竜の存在が気になります!!」
次に今回の敵の目標を挙げる。
「四大竜の一体の暴竜。仮にダークが暴竜を従えたら、対抗手段が巨大魔導砲しか・・・。しかし、魔竜の時は通用しませんでした。」
ジランド王国の持つ最強の攻撃手段である巨大魔導砲が魔竜に対しては通用せず、暴竜も同様のことが考えられる。そのため、その場にいる者達が不安げな表情する。
「安心しろ!こちらにも手段はある!!」
カインズが声高に上げる。ラインゴッド騎士団長が「え?」と聞いてないよと呆気とられる表情した。
「な、何か策があるんですか?」
ラインゴッド騎士団長の問いに、カインズは脳裏に魔竜ことクレアと小型炎竜ことエンカが浮かぶ。リュウと同様にドラゴンが人化魔法により、人間になってる二人だ。当然ながら、実力は折り紙付きである。だが、協力を取り付けようにも二人が素直に頷くはずがない。
「ハハハ、それはあいつらの気分次第だな!!」
「それじゃアテにならないと思いますがのぅ・・・。」
「魔竜にやられた俺が言うことじゃねぇが、暴竜が出てきたら俺が全力でやってやる!お前らはアンデッド系魔物の大群を任せる!!」
ジランド王国最強の騎士であるカインズの威勢良い言葉にラインゴッド騎士団長が頷き、歴戦の猛者達も腹を括り、各々が行動を開始する。
「戦力をかき集めてくれ。冒険ギルドに協力を求めてくれ。」
「巨大魔導砲の配置を頼む。」
「西の方面の村から避難した者の受け入れを頼む。」
騎士作戦室内が慌ただしくなる。リーゼ達はこれ以上は邪魔になると考え、出て行こうとする。
「リーゼ。」
カインズがリーゼ達を呼び止めた。スイリューに指を差す。
「先ほどの話に出てきたスイリューと言ったか。」
リーゼが先ほど暴竜の子であるスイリューの出会いを説明したため、カインズは理解している。
翼をバタバタしながら飛ぶ50センチのドラゴンのスイリューが「ギャァ?」と返事した。
「そいつをクレアのところに連れていってやれ。」
「なぜ・・・?」
リーゼが嫌な表情する。リーゼはクレアと会うたびに喧嘩腰になってしまうからだ。クレアが魔竜だとは気付いてないが、本能的に倒さねばいけない相手だと感じているようだ。
「会わせるだけでいい。」
「わかったニャ!」
メイファがリーゼの代わりに返事した。リーゼたちがクレアがいるであろうリュウの邸宅に帰る。
「ただいまニャー!」
使用人カミュが対応する。
「お帰りなさいです。」
「クレアはいるかしら?」
キョロキョロ見回すリーゼ。
「あ、庭にいます。」
カミュの案内で庭園に出る。クレアが優雅に椅子に腰をかけ、紅茶入りティーカップを飲んで、のんびりしていた。エンカが眠そうにテーブルに突っ伏していた。
「あ~ら~、帰ってきたの。」
クレアがリーゼ達に振り向く。リーゼ達の面々を眺め、スイリューに目が行くとクレアは目を見開き、驚きのあまりにティーカップを落とす。ティーカップが割れた。
「水竜?いや、まさか・・・水色の体表を持つドラゴン・・・。よく似てるわ・・・。」
「よくわかったわね。暴竜と水竜の間の子のスイリューよ。」
「え!ど、どういうこと?!水竜は400年前に死んだはずじゃ・・・。」
「あら?こっちがどういうことだと聞きたいわね?」
リュウに聞いたのでもなければ、クレアの事情の察し方に違和感を抱いたリーゼが問い返した。
「・・・何があったの?」
いつになくクレアの真剣な表情にリーゼが戸惑う。
「・・・まぁいいわ。」
リーゼはカインズ達と同じように亡国ルクテシア王国であった出来事をクレアに聞かせた。
「そう・・・水竜がゾンビになってたなんて・・・。」
「なにか知ってるような口振りね。」
首を傾げるリーゼをよそにクレアがドラゴン語でスイリューに話しかける。
『あなたのお母さんの友達の魔竜よ。』
『魔竜!ボクのお母さんを知ってるの!?』
『えぇ・・・。』
クレアは昔を懐かしむような表情をする。
◇◇回想◇◇
暴竜、水竜、魔竜のドラゴン三体が交えて談笑していた。
『暴竜のどこがいいのぉ~?』
『力強さに惚れたね!!』
水竜の言葉にポッと赤らめる暴竜。
『魔竜も早いとこ、相手を見つけなよ!!』
『そうは言ってもね・・・。私の強さに追い付けるドラゴンなんて限られるしねぇ。』
魔竜が溜め息ついた。
『お互いに子供を作ったら、楽しそうだよ!!』
水竜がワクワクそうに言った。
『ドラゴンはただでさえ子供を作りづらいからねぇ。暴竜、ガンガンやっちゃいなよ~。』
魔竜がコツンと暴竜を突く。暴竜は汗をたらしながら、『善処します・・・。』と答えるのだった。
◇◇回想終了◇◇
「(あれから数百年経ち、こうやって水竜の子を見ると感慨深いものがあるわね・・・。)」
クレアが口元をかすかに吊り上げて笑う。
「(今は覇竜・・・リュウがいることだし。)」
「よぉし、リュウをもっとアプローチして子供を作っちゃおう。」
クレアの発言にメイファとアイリンが反応する。
「なんでそうなるニャァ!!」
メイファがツッコミを入れた。
「・・・やはりそうなの。」
アイリンが以前より、リュウ達に疑いをかけていたものが確信に変わったかのように意味深に答えた。
「ともかく用事は済ませたわ。メイファ、アイリン、体を休んで戦いに備えなさい。」
リーゼがメイファ、アイリンに伝え、自らの家に帰って行った。
「ふわぁ~眠いニャ。スイリューの面倒見てニャ~。」
メイファもアイリンも自室に戻っていった。
クレアとエンカとスイリューが面々合わせる。
「(・・・水竜。そして暴竜。)」
クレアがやや考え込み、エンカのほうに顔を向く。
「エンカ。」
「はい!」
エンカの眠そうな目がパチッと開いた。
「リーゼの話は聞いたわね。戦いが起こるかもしれない。そしたら・・・私たちも討って出るわ!」
「それは人間の味方をするということですか!?」
「面倒だけれどもね。水竜の弔い合戦よ!それにね。暴竜がダークごときに顎を使われていたら、目を覚まさせてやるわ!!」
「はい!わかりました!」
エンカもスイリューも頷いた。
カインズはスイリューを会わせることでクレアたちを参戦に仕向けるように狙っていたのか、定かではないが、クレアたちがこれから起こるであろう戦いの場に赴くのだった・・・。
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