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第五十ニ話 亡国ルクテシア王国戦①リッチ率いる不死軍団VS暴竜

拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!

 リュウたちはウルスの案内で山を越え、亡国ルクテシア王国の跡地の手前にたどり着く。


「亡国ルクテシア王国はアンデッド系魔物の巣窟。まずは様子を見るである。」


 リュウたちは森林に身を隠し、亡国ルクテシア王国の跡地らしきところへ様子を伺う。


 ルクテシア王国は暴竜に滅ぼされて400年が経過し、ほとんど風化されてしまっていたが、とこどころに盛り上がった土があり、その上に家があったと思われる残骸が少し残っていた。さらにルクテシア王国城らしき建物の残骸が一部残っていた。だが、アンデッド系魔物が一匹すら見当たらない。


「おかしいであるな。いつもならアンデッド系魔物が氾濫していると言っていいくらいに多くいるはずなのであるが・・・。」


 ウルスの言葉通り、まったく見当たらない。その様子にリュウたちも違和感を覚えていた。


「(気配探知(弱体化)でも全然いないな・・・。)」


 リュウが前に出るとリーゼたちも続いた。亡国ルクテシア王国の跡地に入っても異常は見られず、各々が探索する。


「足跡を見なよ。まるで軍勢を率いて西に向かってると思わないか?」


 ソルが地面の足跡の方向を見ながら言う。リュウたちが足跡の方向の先を見やると山があった。


「もしや西の山であるか・・・?」


 ウルスの言葉にリーゼが反応する。


「西の山と言ったら、暴竜の住み処よね?」


「そうである。縄張り意識の高いドラゴンなのだが、近寄らなければ大丈夫である。」


 ウルスの言葉がフラグかのようにボンッと炎が上がった。


「!?」


 西の山に爆発するかのように火の手が上がった。リュウたちは驚きの目で見上げた。


「なんなのニャ!?」


 メイファが驚き、赤猫尻尾の毛が逆立っていた。


「暴竜が暴れているである・・・。」


 ウルスが青ざめていた。世界最強の四大竜の一体である暴竜の仕業だとしたら、戦火に巻き込まれかねないとリュウたちがごくりっと喉を鳴らすのだった。


 時は数分前に遡る・・・。



◇◇西の山 暴竜の住み処◇◇


 西の山の荒野で暴竜とリッチの率いる不死軍団と対峙していた。


「暴竜!コノ日ヲ待チワビテイタ・・・オ前ヲ滅シテヤル!!」


 声を荒げる骸骨のリッチに対し、体表が灰色で覇竜を上回る大きさを誇る暴竜は岩場の上に鎮座し、見下していた。


『死しても、なお何をほざいておるのだ・・・。お前らのせいで我が妻、水竜は・・・。』


 暴竜が四つん這いに立ち上がり、「ギャォォォ!!」と吠えた。


「サァ行ケ!!」


 リッチの掛け声でアンデッド系魔物のゾンビ、悪霊、スケルトンボーンの不死軍団が暴竜に襲いかかる。


「始まったか・・・。」


 身を隠しているダークが暴竜を鑑定魔法でステータスをチェックする。


暴竜

HP90000/90000

MP9000/9000

攻撃力23000

守備力15000

魔力4500

敏捷性50


◇魔法◇

火魔法(上級)

土魔法(上級)

ドラゴン魔法


◇スキル◇

ドラゴンクロー

ドラゴントゥース

ドラゴンテイル

ドラゴンブレス

真・ドラゴンブレス

ドラゴンフレイム

自己再生

気配探知

魔力探知


 暴竜が迫り来る不死軍団に対し、「ドラゴンフレイム!」で焼く。だが、ゾンビは火だるまになりながらも襲いかかる。悪霊はすり抜けて襲いかかる。スケルトンボーンも痛みを感じずに襲いかかる。


『ぬっ!』


「ハハハ!痛ミ感ジヌ!恐怖モ感ジヌ!!コレゾアンデットノ真骨頂ヨ!!」


 巨大な暴竜の足回りに不死軍団の多数が絡み付き、動きを封じ込めようとする。


「ジェネラルゾンビ、ヤレ!!」


 全身鎧を着たゾンビが大剣を構える。生前はルクテシア王国の屈強な騎士と思われる。


「剣技・五月雨斬り!!」


 ジェネラルゾンビの大剣が流れるようにジグザグ斬る。だが、暴竜にダメージを与えてない。


『邪魔だ!』


 暴竜が足回りにいる不死軍団を鬱陶しく思い、「火魔法(上級)・業火!!」とドラゴンフレイムよりさらに高温の炎を暴竜の回りにボンッと吹き上げた。暴竜自身も炎に巻かれたが、平然としていた。これにより500体近くが消し炭となった。


「ヌッ!」


 リッチが次なる指示をする前に暴竜が口にエネルギーを収束する。


「ドラゴンブレス!」


 一直線のエネルギー弾により、さらに500体を消し去った。


「ヤハリ暴竜ニ数デハ押セナイカ!デハ不死軍団、合体シロ!!」


 アンデッド系魔物が集まったかと思うと数珠繋ぎかのようにゾンビ、悪霊、スケルトンボーンがくっつき、徐々に大きくなっていく。最終的にゾンビ、悪霊、スケルトンボーンの繋がりあったような人の形をした体ができ、顔はゾンビだった。


「アンデット2000体ガ凝縮サレタジャイアントゾンビ!!」


 ジャイアントゾンビは暴竜に引けを取らない巨体。だが、アンデッド系魔物が全て合体したわけではなく、リッチの周囲にまだ数千体が控えていた。


 暴竜はジャイアントゾンビに「ドラゴンブレス!」とエネルギー弾を放った。それに対してジャイアントゾンビは手を前に出す。


「悪霊の盾!!」


 悪霊が凝縮された盾を出し、ドラゴンブレスを防いだ。


『ナニッ!』


 その隙にジャイアントゾンビが接近し、パンチを繰り出す。


『ぐはぁっ!』


 まともに受けてしまう暴竜が相手の力量を測る。


『(ジャイアントゾンビ、かなり強い!!)』


 暴竜が負けじと「ドラゴンクロー!」でジャイアントゾンビに大きな傷を付ける。だが、リッチの周囲に控えていたアンデッド系魔物が傷の修復するべく傷口へ飛び込むとすぐ自己再生された。


『なんだと!?』


「ハハハ!倒セル!暴竜ヲ倒セルゾ!」


 リッチが高笑いし、ジャイアントゾンビに追撃の指示を出す。ジャイアントゾンビが滅多撃ちするかのように暴竜をボコボコにする。


『ぬぐっ!』


 暴竜の強靭な体を持ってしてもダメージを受けてしまう。暴竜は翼を広げ、ジャイアントゾンビの攻撃を脱すべく上空に飛び、そこから見下ろす。


『・・・我の住み処を無くすのは惜しいが、本気を出さねばなるまいな。』


 暴竜は口にエネルギーを収束する。


「ハハハ!ドラゴンブレスカ!?ソレハ効カナイ!!」


 ジャイアントゾンビが「悪霊の盾」を出し、身構える。


「真・ドラゴンブレス!!」


 暴竜の口から巨大なレーザーが発射され、一瞬のうちに「悪霊の盾」を構えたジャイアントゾンビが消え去った。そのまま地面を貫通し、巨大な土煙が噴出し、巨大な穴が出来た。


「ナ・・・。コ、コレガ暴竜・・・。」


 リッチが唖然としながら、暴竜を見上げる。


「(コノママデハ勝テナイ・・・)」


 暴竜の脅威に冷や汗をたらすのだった。暴竜は「真・ドラゴンブレス」の反動からか息が上がっていた。


 そこに身を隠していたダークが現れる。


「リッチは役立たずだな。弱らせてくれるのを期待してたが、自分がやるしかないか。」


 ダークがあらかじめ準備していたのか、杖を天に掲げると魔法陣がすぐ発動する。


「最強魔法・クレイジーコメット!!」


 宇宙からの隕石を上空に羽ばたく暴竜に狙い落とす。


『なっ・・・。』


 不意打ち同然の隕石に暴竜がまともに食らう。


「ギャァァァァァァァァッ!!」


 暴竜は隕石を受けながら、そのまま山の麓まで流れ落ちていった。


「ダーク!何故、手ヲ出シタ!?」


 自らの手で暴竜を倒したかったリッチがダークに怒りの形相を向けた。


「うるさいよ。黙れ。」


「グッ・・・」


 リッチが何故か黙りこむ。


「(コレハ、マサカ操ラレテイル!?イツノ間ニ!?)」


 どうやらダークの闇魔法による支配を受けているようだ。


「(ド、ドウナッテイル!?闇魔法ハ我ニハ効カヌハズ!?)」


 ダークと同じ系統である闇魔法を持つリッチにはその手のものは効かないはずだと不思議がる。


「数が減ったが、不死軍団は私の物だ。」


「(コレヲ狙ッテイタノカ!?)」


 リッチはダークの企みに対し、恨めしげに紅く光る目つきを送るだけで精一杯だった。


「あとは暴竜だ・・・。」


 ダークは山の麓に倒れている暴竜に移動するのだった・・・。

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