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第四十四話 覇竜討伐のはずがダーク邂逅

拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!!

 リュウたちは覇竜討伐クエストを受注し、覇竜の住み処である南の山に向けて、馬車で移動していた。メイファが馬を操舵し、布で張られた馬車内はリーゼとアイリン、リュウがいた。


 今回の覇竜討伐はディモール王国との戦争で覇竜に命を救われたお礼も兼ねて、お手合わせがしたいらしく本気で討伐したいわけではないという。


「覇竜様の討伐依頼はジランド王国が建立したときから、存在していたという話。報酬は国からということになってるけど、依頼した者はまた別にいるらしいのよね。」


 覇竜討伐の依頼書を確認するリーゼたち。


「依頼人は長命な種族だと予想して、エルフ族、妖精族、ドワーフ族あたり。かなりの老人なのでは?」


 アイリンがリーゼと一緒に依頼人の正体を探りを入れる。その側にリュウが冷や汗をたらしていた。


「(依頼したのは俺だ。昔の俺は血気盛んなドラゴンだったからな・・・。)」


 リュウは昔にドラゴンとして人間と敵対していた。もっと暴れたいがためにジランド王国を建立した初代国王ジランドに依頼し、冒険者に来てもらうようにした経緯があった。大量の食料を出せば殺さないという条件付きでだ。長年を経て人々から崇められる覇竜となった。


「(俺の住み処に行っても、誰もいないな訳で無駄骨を折らせてしまうのは気が引けるな・・・)」


 リュウはこっそり人化魔法を解き、覇竜に戻り、リーゼたちの前に出ようと決めるのだった。


「着いたニャ!」


 メイファが操舵してる馬を止める。リーゼたちは数時間で覇竜の住み処である南の山の麓に着いた。森林が生い茂って、覇竜の住み処まで冒険者がよく通ったと思われる草木のかき分かれている道が上まで続いていた。


「(久しぶりの我が故郷!!・・・んん?)」


 リュウがそう思った瞬間、違和感を感じる。


「(俺の気配探知(弱体化)にいつも数十体以上はいるはずの魔物の気配がひっかからない。・・・上の方に2つだけ?)」


 首を捻るリュウをよそにリーゼたちは「さぁ覇竜様に会いに行くわ!」と意気込んだ。馬車を収納魔法で収納し、馬を隠してから、山に登る。しばらくするとリーゼたちも違和感を感じる。


「妙ね。森が静かね。」


「魔物がいないニャ。」


「魔力探知にもひっかからない。」


 リーゼ、メイファ、アイリンがそれぞれの違和感を口にした。


「何か良くないことが起こるかもしれないから、警戒しながら進むわよ。」


 リーゼが皆に注意を促し、覇竜の住み処に着く。そこには当然、覇竜はおらず、黒のローブを羽織った闇の魔法使いダークがいた。


「おや、君たちは・・・。」


 ダークがリーゼたちに気付いた。


「お前は指名手配のダーク!!」


 リーゼは剣を構え、メイファが爪を伸ばし、アイリンが杖を構え、各々が臨戦態勢を取った。リュウもまたダークを睨み付けながら、構えた。


 ディモール王国で隷属の腕輪を生産し、ジランド王国との戦争を企てた首謀者であるダークは指名手配されていたようだ。


「おっと、覇竜に用事があったんじゃないか?」


「お前こそ覇竜様の住み処で何をしてるっ!?」


「闇魔法を無力化する光魔法は厄介でね。光魔法を持つ覇竜を駆除しようと来てみたのだが、留守のようだ。」


 がっかりしたかのように肩をすくめるダーク。


「見たまえ。こんなふざけた絵の看板を残しているんだ。」


 ダークが看板を指し示す。


『覇竜を打倒とせんとする冒険者各位 所用により長い旅に出る。』


 リュウはこのような意味を込めた絵を看板に残したが、ダークの目にはふざけた絵としか映っていなかったようである。リーゼたちも絵の看板に目を移すが、「?」という反応であった。


「(ぬぅ。伝わらないのか。俺の絵、かなりの力作だったのだが。)」


 リュウが意図が伝わらない悔しさから変に歯噛みするのであった。


「お前が覇竜様を駆除?ここは笑うところかしら?お前がどうにかなる相手ではないわ。」


 ダークはリーゼの言葉を聞く耳持たずにスルーし、メイファとアイリンを軽蔑するかのような目で見る。


「獣人族にエルフ族と人族のハーフか。汚らわしい。」


 そしてリュウもまた同じように見やる。


「蜥蜴族と人族のハーフのリュウ。まったくもって汚らわしい!!」


 人族至上主義思想を持つダークの差別言動に憤るメイファとアイリン。


「駆除と言ったな。逆に駆除してやろう。」


 リュウが言い返すとダークはクックッと下卑た笑みを浮かべる。


「お前もまた光魔法を持つのは知っている。覇竜ほどではないが、脅威だ。まとめて始末してやろう。」


 ゴゴゴゴ・・・!と地響きが鳴る。リーゼたちが何事!?とキョロキョロ見回す。


「覇竜を倒すために従えた魔物、出でよ!ジャイアントスネーク!!」


 地中からドゴッと地面が割れ、巨大な蛇が現れた。覇竜を上回る巨大さにリーゼたちが見上げながら絶句する。


「隷属の腕輪じゃ効かない巨大な魔物をどうやって従えた?!」


「『闇魔法(上級)・支配の鎖』さ。欠点なのは定期的に魔法をかけなければならない。隷属の腕輪のように常時に縛り続けられたら、どれほど楽なことか・・・。もっと研究せねばいかんな。」


「(周辺に魔物がいなかったのはこいつの食料になってたのか!)」


 これまで魔物が見当たらなかったのはジャイアントスネークの食料となっていたようである。


「さぁ!やれ!!」


 ダークがジャイアントスネークに命令した。


「シャァァァァァツ!!」


 ジャイアントスネークがリュウたちに襲いかかるのだった。



◇◇VSジャイアントスネーク◇◇


 ジャイアントスネークがひとたび暴れるとその胴体は森林を簡単になぎ倒す。リュウたちは散開し、木々に身を隠すかのように避けていた。


「アイリン、エルフ魔法で拘束できる?」


 リーゼがそれぞれ離れて身を隠すアイリンに声をかけた。


「周りは森林。私の味方だけど、あの巨大な相手だと魔力を大量に使う。それに拘束時間は少ししか持たない。やってみる?」


「出し惜しみしていたら、全滅するわ。どのみち覇竜様との対戦を想定していたことがジャイアントスネークに置き換わっただけよ。」


「ん。わかった。」


 アイリンがジャイアントスネークの前に出る。


「エルフ魔法(上級)・植物拘束!!」


 周囲の木々の枝が無数に絡むように伸びる。そしてジャイアントスネークの胴体の部分にくさびを打つかのように固定する。


「ギッ!?」


 ジャイアントスネークはその場を動けずに力ずくで枝によるくさびを振りどこうとするが、簡単に行かなかった。


「(ほう。これは俺(覇竜)でも手こずる。)」


 アイリンは魔竜の対戦から学習し、木々の無数の枝が絡むことで補強され、拘束時間を持たせていた。


 リーゼがその隙をつき、「神速」スキルで素早くジャイアントスネークに接近する。


「豪腕・竜殺し!!」


 リーゼがジャイアントスネークの首を目掛けて剣を振るうも滑ったかのように通じず、ジャイアントスネークの頭を振り回すかのように反撃され、地面に激突した。


「がはっ・・・。私の剣が通じない!」


「リーゼ!」


 メイファがリーゼのフォローに入る。ダークが悪どい笑みを浮かべる。


「おやおや、オリハルコンの剣と上等なものを持っているようだが、ジャイアントスネークは刃物系の物理攻撃が効かないのさ。」


 リーゼのオリハルコンの剣はリュウからソルに渡り、回って譲り受けたものだ。だが、ジャイアントスネークは地中を潜るために鱗は滑りやすいようになっていたため、効果がなかった。


「だめ・・・もう持たない!!」


 ジャイアントスネークは「エルフ魔法(上級)・植物拘束」によって胴体を固定されている枝がメキメキと切れ込みが入り、自由の身になろうとしていた。


「まずいまずいニャァ!!」


 慌てるメイファがハッと思い付いたような顔をし、リュウに「光魔法は!?」と闇魔法で支配されているジャイアントスネークに光魔法で解かせれば、という意味を込めて聞いた。


 だが、リュウは横に首を振る。


「いや、支配を解除しても暴れるだけだ。どのみち倒さねばダメな状況だ。」


 メイファが「あ・・・。」と落胆した。


「ハハハハ!こいつなら覇竜をも倒せる!!」


 勝ち誇りながら高らかに笑うダーク。枝によるくさびを打たれていたジャイアントスネークが力ずくで自由の身となる。


「シャァァァァァッ!!」


 リーゼ、メイファ、アイリンを食わんと大きく口を開き、勢いよく食おうとした。


「しまっ!?」


 ジャイアントスネークの攻勢に三人は反応が一瞬遅れる。


 リュウが固まる三人の前に立ち、ジャイアントスネークのしゃくれに近い形状の口の上下それぞれ2つある牙の内、上のほうの一つの牙を両手でつかみ、抑える。


「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」


 リュウは思いきり力を体に込める。だが、ジャイアントスネークのパワーに押され、リュウの足が地面に潜ってしまう。


「バカな!!そのあり得ない力はなんだ!?筋力増強スキルを使っているのか?!」


 ダークがリュウのパワーを目の当たりにし、驚く。


 リュウの方は徐々に掴んでいる両手に違和感を持つ。


「(この感覚は・・・人化魔法が解けかかっている!!)」


 リュウは人間の身ならざる力でジャイアントスネークを抑えてつけているためか、両手から腕にかけて徐々にドラゴンの鱗を発現していく。


「やはり筋力増強スキルか!?ならばジャイアントスネーク!毒液をかけろ!!」


 ダークはリュウの両手から腕にかけて発現していくドラゴンの鱗を見るなりにそう判断し,ジャイアントスネークの牙から毒液がリュウに目掛けて放たれた。


「ドラゴンスキン(弱体化)!!」


 リュウは擬似的にドラゴンの鱗を体全体に包み込み、防御した。


「なんなんだ!その防御スキルは!?蜥蜴族特有のスキルか?!」


 見たことないと言わんばかりの表情をするダーク。だが、リュウの方はそれどころではなかった。


「(これ以上、抑えつけようとすると人化魔法が解ける!!)」


 ジャイアントスネークの牙をつかんでるリュウがこのままでは人化魔法が解けると判断し、「火魔法(下級)(弱体化)・ファイア」と大きな火を出し、その火ごと大きく息を吸う。


「ファイアブレス!!」


 リュウはジャイアントスネークの口の中にファイアブレスをぶちこんだ。その火は勢い良く口から胴体にさらにその先の尻尾まで届いただろう。


「ギャァァァァァァァァァツ!!」


 ジャイアントスネークが悲鳴を上げ、暴れまわる。


「やったニャ!!」


 メイファが喜ぶのも束の間、ジャイアントスネークはすぐさま「自己再生」スキルで回復していた。


「なに!?」


「ハハハ!覇竜をも倒せると言ったろう!!ジャイアントスネーク!潜れ!!」


 ダークの指示で地中に潜るジャイアントスネーク。「!?」とリュウたちは地中に消えたジャイアントスネークを警戒する。


「メイファ!アイリンを抱えて、木の上へ!!」


「わかったニャ!!」


 リーゼの指示にメイファがアイリンを抱えて、木の上に登っていく。


「気配探知は出来るのよね!!」


「あぁ!!気配探知(弱体化)!!」


 リュウたちが「気配探知」スキルを発動し、地中にいるジャイアントスネークを探しだそうとするが、時遅し。ジャイアントスネークが地面から姿を現し、木の上にいるメイファ、アイリンを木ごと飲み込んだ。


「メイファ!アイリン!!」


 リーゼが仲間を食われたことで我を忘れ、剣を振るおうとするもジャイアントスネークの胴体に打たれて木に激突し、倒れる。


「ハハハハ、残りはお前だけだ!!」


 リュウはリーゼたちがやられ、怒りから体を震わせる。


 「人化魔法・人間解除!!」


 リュウは人間から徐々に大きくなる。銀色輝くドラゴンに変身する様子にダークは口をあんぐりしながら見る。


「は、は、は、覇竜!?バカな!!人間に成り済まして・・・。」


 ダークが驚きの余りに後ずさる。覇竜の背後で倒れてるリーゼがその姿をおぼろげに見ながら、「覇竜様・・・。」と気を失う。


「ワルイニンゲン!!ユルサヌ!!」


 覇竜はジャイアントスネークと対峙するのだった。

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