第三十話 ディモール王国戦⑥リーゼたちVS魔竜
拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!!
 ̄ ̄ジランド領・東平原 ̄ ̄
魔竜
HP41000/50000
MP7000/10000
※戦場一帯に「ドラゴン魔法・重力操作50倍」を常時に展開してるため、MPは減り続けている。
「剣技・衝撃一閃×2!!」
リーゼとソルが剣を振り、2つの剣圧が合体し、より大きな剣圧となり、魔竜にぶつけた。魔竜は「ギャ・・・」とよろめく。そこに魔竜の顔の左右にメイファとポチが回り込み、「魔爪双突撃!!」を叩き込む。だが、ダメージを大して受けてない魔竜はギロッと目を動かし、メイファとポチに標的を定める。
『ちょーっと痛いじゃなーい!!』
魔竜がギャァァーと叫び、ドラゴンクローを繰り出す。
「エルフ魔法(上級)・植物拘束!!」
アイリンがエルフ魔法により、現れた巨木から無数の枝が伸び、魔竜の手を絡みつかせて動きを封じ込める。それによりメイファたちに向けたドラゴンクロー攻撃を阻止した。
『なんなのー!!』
魔竜が力ずくで枝を振りほどこうとする。すると目の前に土が盛り上がる。だんだん大きな人の形になる。
『これは!?』
「土魔法(上級)・ゴーレム召還!!」
シンによる魔法で約5Mの土人形が現れ、魔竜の顔にパンチを叩きつける。
『ぐっ!イライラするわねぇ!!』
パンチを受けた魔竜は怒りの形相を露わにした。口にエネルギー弾を収束させた。
「ドラゴンブレス!!」
エネルギー弾が放たれ、土人形を一瞬で爆散するかのように消し去った。
「僕のゴーレムを一発で・・・。」
シンが青ざめながら消え去ったゴーレムを振り返る。
リーゼとソルが同時に「神速!!」と魔竜の左右に素早く動く。
『人間、ちょこまかと・・・。』
魔竜が二人の動きを捉えられない。リーゼとソルは同時に魔竜の首を狙い、「豪腕・竜殺し!!」と切りつけた。
「ギャワ!!」
魔竜に初めて傷を負うもすぐ自己再生した。Aランク以上の強い魔物でよく見られる回復スキルである。
「くっ・・・倒すにはもっと力がいるのね!?」
端から見れば押しているにも関わらずに力不足により、逆に劣勢に立たされているリーゼたちであった。
『そこのおじさんね。』
魔竜が後衛でサポートしているセバスチャンに目をつける。
「ドラゴン魔法・重力50倍」の対抗として「補助魔法(中級)・マジックバリア」をリーゼたちにかけている。その大元を断てば、一気に戦況は魔竜に傾くだろう。
「ドラゴンテイルスピア!!」
魔竜の尻尾を槍のように突き刺し、セバスチャンを攻撃しようとする。
「む!?」
一瞬だが、リーゼたちにかけているマジックバリアを解除し、回避のために瞬間移動した。そして再度、マジックバリアをかけ直す。魔法は一種類しか発動できない。
『あら、空間魔法持ちとは面倒ね。まぁいいわ。』
魔竜がセバスチャンの実力を理解したのか、後回しにする。
『もう動かないで頂戴〜。氷魔法(中級)・氷結!!』
魔竜とリーゼたち周辺の足場を氷付けにし、滑りやすくした。
「あ・・・。」
メイファが凍った足場に足を取られ、滑る。
『まずは1人ぃー!』
魔竜がニヤリと笑いながら、叩き込もうとする。
「メイファ!!」
叩き込まれる瞬間、ポチがメイファを庇うように押し退けた。
ドゴッ!!
「ぐはぁぁぁ!」
ポチは地面にめり込み、倒れた。
「ポチ・・・!」
メイファが申し訳なさそうにする。
「馬鹿な!二つの魔法の同時行使だと!!」
魔法は一種類しか発動できない。それが共通認識だったが、魔竜はドラゴン魔法に加え、氷魔法を使ってきたことにソルが驚愕の表情する。
「相手は四大竜よ。常識に当てはまらないわね。だけど、これじゃ、動けないわ。」
周辺の足場が氷付けになり、リーゼたちがうかつに動けなくなる。シンが凍った地面に手をつける。
「土魔法(上級)・アースクエイク!!」
シンが無理矢理、地中の土を盛りだし、氷付けの足場を破壊した。だが、魔竜は見逃さずに「氷魔法(上級)・氷河!!」とシンを体の下半身から勢いよく凍っていく。体全体が氷漬けになる勢いである。
「(対抗手段が間に合いません!意識を、自らの命を持たせるためには魔力を全身に込めて耐性を高めないと!!)」
シンは氷漬けになった。だが、命保持のために魔力を巡らせることで意識を保っていた。これでポチとシンは戦闘不能になった。
「ポチ・・・シン・・・く、くそぉー!」
「ソル!ダメよ!!」
リーゼが止めるも仲間がやられたソルは怒りに任せ、剣を振るうもドラゴンクローでやられてしまった。
これでリーゼ、メイファ、アイリンだけになってしまった。リーゼはメイファとアイリンに振り向く。
「メイファ、アイリン。覇竜様に向けて、鍛練を積んでいた究極技を出すわ・・・。力を貸して!!」
リーゼの言葉に頷くメイファとアイリン。リーゼはミスリルの名剣ヴェンスレイを構え、「はぁぁぁー!」と力を溜める。メイファとアイリンが剣に魔力を送る。
『・・・?』
リーゼの剣が黒くほとばしりながら、大きくなっていく。
「(まただ・・・また見たことがない技術・・・。) 」
魔竜が未知の技に恐怖を感じる。
「(に・・・人間を恐れているの?この私が・・・。)」
リーゼの剣が黒くほとばしりながら、構えた。リーゼの眼光にビクッとした魔竜。
『この私が人間にビビってるの・・・ふざけるなぁー!!』
魔竜が口を大きく開けてリーゼたちに襲い掛かる。
「ドラゴントゥース!」
噛みつき攻撃を繰り出してきた。それに対してリーゼは魔力を包み、黒くほとばしる剣を振りかぶる。
「究極技・アルテマソード!!」
ドラゴントゥースとアルテマソードがぶつかり、力が拮抗する。
「(矮小な人間がこれほどの力を・・。)」
魔竜が驚愕しながら黒くほとばしる剣を噛み続ける。
やがて名剣ヴェンスレイにヒビが入り、このままでは壊される。
「くっ・・・。」
リーゼが危機感を持ち、なんとか押しきろうとするも剣が噛み砕かれた。
取っ手だけになった剣を持つリーゼは「まずい!」と後ろに下がろうとした。だが、魔竜は見逃さない。
「ドラゴンテイル!」
魔竜の尻尾が迫り、リーゼ、メイファ、アイリンが吹き飛ばされ、倒れた。
「はぁはぁ・・・」
魔竜は焦りに似た感情を持ち、周りを見回した。
『歯向かってくる人間は・・・ッ。』
「くっ・・・。」
よろよろ立ち上がるリーゼは剣を失ってもなお魔竜を睨み付ける。
「リュウを返せ・・・!!」
『な、なんなの・・・この人間は・・・。』
魔竜がリーゼの気迫に戸惑う。
「(リーゼは剣がなくても戦いそうな勢いだな。)」
重傷を負ったソルがよろよろとリーゼに近づく。
「これを使え。」
リュウから貰い受けたオリハルコンの剣をリーゼに差し出す。
「いいの?」
「先ほどの技を見るにこれじゃなきゃ耐えられんだろ。」
ミスリルの名剣ヴェンスレイを上回る最硬度に魔力伝導率もトップクラスのオリハルコンの剣。
「それにこれはリュウからの貰い物だ。お前が使うといいだろう・・・。」
ソルはそのまま倒れこむ。
「リュウの・・・。」
 ̄ ̄回想 ̄ ̄
リュウ「・・・人間だ!」(第一話参照)
リュウ「冒険者になるために来たんだ!」(第三話参照)
リュウ「よし!勝負だ!」(第八話参照)
リュウ「まだまだ!」(第十七話参照)
リュウ「よーし。倒した!」(第十九話参照)
リュウ「レベル5をなめるな!!」(第二十二話参照)
リュウ「行き遅れ?」(第十三話参照)
 ̄ ̄回想終了 ̄ ̄
リーゼは過去の様々なリュウを思い起こす。結婚適齢期が遅れ、リュウに「行き遅れ?」と言われたことを思いだしてしまった。
「リュウ・・・ひっぱたきたいわね・・・!!」
リーゼが不敵の笑みを浮かべながら魔竜を見上げる。
「皆!力を貸して!!」
オリハルコンの剣を掲げる。リーゼが周辺に倒れてるメイファ、アイリン、シン、ポチ、氷付けのシンに呼び掛けた。すると魔力が剣に集まりだし、黒くほとばしった。
『ま、まだやるつもりなの!?』
魔竜がリーゼの全身全霊の姿に押される。
「さぁ!覚悟はいいかしら!!」
リーゼが「究極技・アルテマソード」を構える。
「(オリハルコンの剣に未知の技で攻撃力が増しているように見える!!迂闊に攻撃したら、やられる!)」
魔竜がリーゼのアルテマソードを恐れ、あとずさる。
「氷魔法(上級)・氷河!!」
リーゼを氷魔法で氷漬けにしようとしたが、「神速」スキルでかわされた。その一瞬の出来事に魔竜はリーゼの姿を見失ってしまった。
『ど、どこよ・・・。』
右、左、下と目がキョロキョロ動く。魔竜の巨体からどうしても人間を見下すことが多く、上という思考がすぐには思い浮かばなかった。
「上よ!!」
リーゼが魔竜の上空遥かに大きくジャンプしていた。
「!?」
魔竜が上を見上げるとすでにリーゼは黒くほとばしる剣を振りかぶっていた。
「究極技・アルテマソード!!」
メイファ、アイリン、ソル、ポチ、シンの魔力のこもった一撃が魔竜の巨体な背中を叩く。
「ギャァァァー!!」
甲高い声を上げ、魔竜が倒れた。
「やったわ・・・。」
リーゼがホッとして、息を吐いたのも束の間であった。※あえて言うならよくあるフラグ。
『ちょ〜っと遊びすぎちゃったかしら。』
倒れたはずの魔竜が「ドラゴン魔法・重力操作百倍!!」と戦場一帯の重力がさらに増した。
「な!生きて・・・ぐっ・・。」
セバスチャンにより、頭上に張ってあったマジックバリアが破れ、倒れるリーゼたち。
戦場全体にいる全員が地に伏せた。魔竜は立ち上がり、「自己再生」と体を修復した。
魔竜
HP24000/50000
MP5000/10000
「(人間ごときに体力を半分以下に減らされるとはねぇ・・。)」
魔竜は地に伏せているリーゼを見る。
『この人間は危険ね・・・排除しなくちゃ。』
魔竜はリーゼに向けて口にエネルギー弾を収束する。
「リーゼ!!」
地に伏せるカインズ、メイファ、アイリンが手を伸ばそうとする。
「くっ・・・。」
リーゼが立ち上がるために力一杯に地面を押すが、立ち上がれない。
「ドラゴンブレス!!」
魔竜のエネルギー弾がリーゼに向けて放たれるが、同時に別方向から同様のエネルギー弾が飛んできて、相殺した。
エネルギー弾の激しい衝突により、白煙が上がった。その中に現れる巨体な影。その垣間見える銀色輝く鱗。
「あ・・・あ・・・。」
伏せてるリーゼが正体を理解したのか声にならない驚きの感情を顔に出していた。
白煙が晴れると銀色輝く巨体なドラゴンが現れた。
「覇竜様!!」
覇竜が庇うようにリーゼたちの前に出る。
「同族がすまない。あとは私がやろう。」
リーゼにそう声をかけ、魔竜と対面する。
『さっきはお前にやられたが・・・今度はそうはいかんぞ!』
覇竜が目をギラッとした。魔竜は「・・・。」と少し思考を巡らせたのちに横に首を振った。
『いや、やめておくわ。体力を減らされた今の私じゃ、あなたに勝てない。』
やる気満々だった覇竜は拍子抜けした。
『それに人間を侮ったら死ぬ・・・。あなたの言ってた意味がわかったわ。』
魔竜は伏せてるリーゼを見やる。
「矮小な人間に初めて恐怖を感じたわ。」
「・・・魔竜も人間からなにかを感じ取ってくれたなら、私はもう言うまい。ただ人間を食わずに帰ってくれまいか?」
「・・・えぇ。」
こうして四大竜の魔竜との戦闘は一段落した。その影に小型炎竜がじーっと眺めていた。
◇◇◇◇
 ̄ ̄ディモール王国 ̄ ̄
部屋で黒いローブを身につけた怪しげな人間が水晶玉を通し、戦場の様子を見ていた。
「覇竜も現れるとは好都合だ。炎竜を使って、魔竜と覇竜を唆してジランド王国を滅ぼしてやろう。ハハハ。」
黒いローブの人間が怪しげに笑うのだった・・・。
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