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第二十一話栄光の戦士チームの嫉妬

拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!

 ̄ ̄冒険ギルド・修練場 ̄ ̄


冒険ギルドがディモール王国との戦争のために有志の参加登録を受け付けていて、多種多様な種族の冒険者がごった返しになっていた。リュウたちも登録を済ませて、戦争概要の説明を受けるべく修練場の観客席に座っていた。


「冒険者が多いな。」


多種多様な種族の冒険者の人数に圧倒されるリュウ。


「人族以外の種族はディモール王国を憎んでる者が多いし、ジランド王国以外で生きる道が北の大陸のセイクリッド王国だけだから、なんとしてでもジランド王国を死守したいのニャ。」


メイファがそう言い、ディモール王国に対する怒りから拳を握りしめていた。


「北の大陸のセイクリッド王国?今の貨幣に彫られている王国か?」


リュウが貨幣を出してセイクリッド王国城を確認する。(第三話チラッと参照)


「そう。セイクリッド王国も人種差別しない国。ただ奴隷はいる。だけど、それは犯罪を犯した者のみ。」


リュウの疑問にアイリンが答えてくれた。※ジランド王国は人種差別せず,奴隷もいない。


リーゼがベテラン冒険者に指を差す。


「15年前に戦争に参加した冒険者もいるし、引退した冒険者も武器を取って駆けつけてくれているわ。」


「なるほど。」


リュウがキョロキョロ見回すと様々な冒険者の顔つきに守りたいもの、憎しみ、死に対する覚悟、決意たる感情が交錯していた。


「(ドラゴンの身としては度々、肌で実感されるほど人間の感情に気圧されることがあった。感情が時には理解できないほど力に転用され、倍増することがある。それを間近で学ぶにはいい機会だ。)」


リュウがそんなことを思っていると修練場入り口にて騒ぎが起こる。


「Aランク冒険者の天才剣士とその仲間だ!!」


どこぞの冒険者の言葉に修練場に入ってきた冒険者たちに注目が集まる。リュウも冒険者たちに注目する。


「ジランド王国の中でSランク冒険者に最も近い男。」


「かのカインズの弟子の天才剣士。」


「背後にいる二人だって相当な腕だ。」


冒険者たちの間でここまで騒がれるほどの有名人のようだ。


Aランク冒険者天才剣士と呼ばれる者は金髪さわやかなイケメンでスマートな人族の男性。装備も質が良さそうだった。背後に仲間が二人。


片方は狼顔の男性。獣人族で上半身が毛深く覆われ、下半身はズボンを履き、犬足であった。


また片方は耳が長い男性。どうやらエルフ族のようだ。金髪で杖を持ち、青いトンガリ帽子に青いローブを着込んでいた。


その方々がリュウたちを見るなりに一直線に近寄る。


「(こっちに向かってくる?)」


リュウが三人の迷いなき足取りに「?」とした途端、リーゼもメイファもアイリンも一斉に「げっ・・・・」と嫌な表情をした。


「愛しきリーゼ、会いたかったよ!!」


さわやかなAランク冒険者が人目憚らず熱い発言した。


「メ、メイファ・・・。」


狼顔の男性もまたポッと頬を赤らめた。


「アイリン,元気にしてたかい?」


耳が長い男性もそう声をかけた。


そしてリーゼたちの返事はというと


「会いたくもなかったわ。」

「暑苦しいからどっか行けニャ。」

「たった今元気をなくした。」


と冷たい反応を返したのであった。


「ははは、そんなこと言わずにさぁ。」


リュウたちの前席を確保する三人。リュウが「誰?」とリーゼたちに訊く。


リーゼが金髪イケメン男天才剣士に指を差す。


「こいつはAランク冒険者、ソル・デュミナス。幼なじみだけど、ストーカー野郎でもあるわね・・・。」


「ははは、愛故の行動さ。」


リーゼに紹介されたソルがキラッと歯を見せるソル。


次にメイファが狼男の紹介。


「こいつはBランク冒険者、ポチ・ウルフナイツ。幼なじみだけど、暑苦しくて嫌いニャ!」


メイファがつっけんどんに言ったら、ポチが悲しそうな表情になった。


最後にアイリンが金髪耳長エルフ男性の紹介。


「こいつはBランク冒険者のシン・カッシーナ。エルフ族。幼なじみである記憶を消したい。」


メイファが無表情に言うと「ははは・・・。」と乾いた表情をするシンであった。


「僕たちは栄光の戦士チームとして活動してるんだ。」


ソルがまとめた。続いて「で、そちらの角つきは誰かな?」とリュウを見る。


「俺はリュウ。蜥蜴族と人族のハーフだ。」


自己紹介するリュウだが、三人は明らかに敵視してるような目をしていた。


「ふぅん、リュウは瞬光の戦乙女チームに入ってるのかい?」


「あぁ。新入り冒険者で色々学んでいるところだ。」


リュウがリーゼたちのチームに入っていることが気に食わなかったのか、明らかに敵意が増した。


「どうせリーゼが目的だろ。彼女の美貌を目当てに入ったんだろう?」


「メイファは好みか・・・?ダメだワン・・・。」


「アイリンに手を出すのはやめてほしいな。」


三人の恋慕感情から来る嫉妬の言葉にリュウが戸惑う。


「(え?なに?三人は何を言ってるんだ?)」


ドラゴンであるリュウに恋心からの嫉妬の感情を理解できなかった。そんなリュウにメイファとアイリンが助け舟を出すかのように


「リュウはアタイの旦那ニャ!」

「リュウは私の想い人!!」


と答える否やポチとシンがショックを受けた。


「(あれ?これってつがいになる話?そんな話聞いてないぞ?)」


さらに困惑するリュウを他所に揉める。リーゼがとどめとばかりにソルに言葉を紡ぐ。


「リュウは私たちのチームになくてはならない存在よ。」


ソルたちがブルブル震えてリュウに指差す。


「・・・・リュウ。リーゼを懸けて決闘だ!」


「メイファを懸けて勝負するワン!」


「アイリンを懸けて決戦しましょう!」


ソルが怒気混じりに、ポチが吠え、シンが涙目に近い表情で言った。


リュウは「え?え?」と訳わからず、修練場の真ん中でソル、ポチ、シンの栄光の戦士チームと対峙するのであった・・・。

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