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第十四話 VSジャイアントロックドラゴン

拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!

 ̄ ̄サンポート港街・街道 ̄ ̄


ジャイアントロックドラゴン

首が長く、恐竜のプラキオサウルスに近い容姿で地に這い、背中に岩石の集合体であるかのように固められたドラゴン。翼はついてるものの飛べないBランク魔物である。ゴブリンキングより頑丈で強いものの機動性は悪い。


「ぐぁっ!」


ドラゴンキルチームの巨漢リーダーが悲鳴を上げる。リュウがDランク冒険者コースにて戦闘したことがあるドラゴンキルチーム。その巨漢リーダーがたった一人でジャイアントロックドラゴンと対峙していた。彼の仲間である巨漢三人は倒れ、派遣されたジランド騎士団の騎士たちも冒険者の複数のチームも全滅していた。


「こ、こんなはずじゃねぇ・・・下位竜・ワイバーンを倒して、調子に乗りすぎたか・・・。」


巨漢リーダーがジャイアントロックドラゴンを見上げる。高さ10Mはあろうかというジャイアントロックドラゴンは心なしか勝ち誇ってる笑みを浮かべた。


巨漢リーダーは「豪腕!」と全身の筋肉を肥大させ、ジャンプし、大斧を振りかぶって、ジャイアントロックドラゴンの顔に食らわす。多少のダメージを与えられたが、怒りを買ったのか、目をギラッとして巨漢リーダーを見据えて口を開く。


「ブレス!!」


「やべぇ・・・」


空中で身動きが取れない巨漢リーダーに風の上級魔法・竜巻に相当するブレスが放たれた。


「ぐわぁぁぁー!」


地に叩きつけられる巨漢リーダー。仰向けにジャイアントロックドラゴンを見上げる。


「我はこんなところでやられるわけにはいかねぇ・・・。」


そこに巨漢リーダーの前に現れる人影。


「・・・覇竜とやらを倒すんじゃなかったか?」


「お、お前は・・・リュウか!?」


その人影がリュウだと認識した巨漢リーダー。


「お前が死ぬと俺も戦う相手がいなくなってつまらないからな。」


リュウはフッとかすかに笑う。その言葉に巨漢リーダーは意味がわからず「な・・・なにを言って・・・」と問いかけようとする。


「ガァァァー!!」


ジャイアントロックドラゴンが吠えながら、リュウを踏み潰さんと足が動いた。リュウがジャイアントロックドラゴンを制しようと口を開く。


「ジャイアントロックドラゴン!聞け!これ以上、人間を傷つけるな!」


当初の打ち合わせ通りに対話して制止を試みるリュウだが、ジャイアントロックドラゴンは聞く耳持たずにリュウを踏み潰す。同時に瞬光の戦乙女チームの三人が散開した。


「リュウ!人族の言葉では無理よ!?」


リーゼが慌てて、ジャイアントロックドラゴンの顔を中心に剣で切りつけ、メイファは爪を伸ばし、魔爪攻撃し、アイリンは水魔法(中級)アクアショットを三発放った。


「ギャワ・・・!」


ジャイアントロックドラゴンが怯み、たまらず足が動くと踏み潰されたと思われたリュウは地面に大の字ではめ込まれていた。


「(・・・うっかり人族の言葉でしゃべってしまった。長い間、ドラゴン語をしゃべってなかったからな・・・。)」


リュウはバリバリと地面から剥がすかのように平然と起き上がる。


「・・・慌てた私が馬鹿みたいね。」


「なんて頑丈なのニャ・・・。」


「リュウの体を調べたい。」


リーゼ、メイファ、アイリンがリュウの無事に呆気とられた。リュウは改めてドラゴン語で語りかける。


「ギャギャォ!ギギャギャォォス!!(ジャイアントロックドラゴン!聞け!人間を傷つけないでくれないか?)」


ジャイアントロックドラゴンが驚いてリュウを見る。※以下、ドラゴン語での話になります。


「何故、ドラゴン語ガ喋レル?」


「そんなことはどうでもいいだろ。」


ジャイアントロックドラゴンが動きを止め、リュウと話し出すのを見たリーゼが「本当に話をしてるの・・・?」と信じられない表情をした。メイファも同様だった。アイリンは「蜥蜴族は沼地や水辺に住んでる種族。生態があまりよくわかってない。詳しく調べる必要あり。」とブツブツ言ってた。


ジャイアントロックドラゴンは倒れてるジランド王国騎士団、いくつかのチームを見下しながら、「フン、人間ナゾ弱キ生物。人間ハ弱イクセニ数ハ多イ。食料トシテモ美味イ。」と言った。


「そうか・・・最後の警告だ。その弱い人間にやられても文句はないな?」


「フン、ヤラレルワケナイ。」


ジャイアントロックドラゴンはギャォーと叫んだ。


「やはり叩きのめさないとダメだ。」


リュウがリーゼたちに告げた。瞬光の戦乙女チームはジャイアントロックドラゴンに戦いを挑む。


リュウが改めてジャイアントロックドラゴンの巨体さを眺める。


「(人間の姿でドラゴンを見るのは初めてだが・・・でけぇな・・・。これじゃ人間が騒ぐわけだ。)」


自身がドラゴンの経験から変に実感した。


「しかし、他のチームが倒れられては援護は期待できないわ。ジャイアントロックドラゴンの敏捷性の悪さを目につけて機動性を活かした戦法で行くわ。」


チームリーダーのリーゼの指示により、リュウがジャイアントロックドラゴンを引き付けて、残りの三人が取り囲むかのような戦法を取る。


ジャイアントロックドラゴンを引きつけるためにはその巨体にとって無視できない嫌らしい攻撃がある。ずばり足だ。四本足で地を這っているジャイアントロックドラゴンにとっては足が要になる。そこをチクチク攻めるためにリュウが動いた。


ジャイアントロックドラゴンは巨体のため、機敏には動けずにリーゼとメイファの素早い攻撃に翻弄される。リーゼ、メイファを標的にしようと目が行くが、足元にリュウの魔爪でチクチク攻撃が一番効き、リュウを優先に倒そうと考えた。


「イヤラシイ攻撃スルナ!」(ドラゴン語)


リュウを踏み潰さんと片足を動かそうとしたら、アイリンが「エルフ魔法(上級)・植物拘束!!」と巨木が現れ、無数の枝が片足に絡みつく。


「ヌァッ!!」


ジャイアントロックドラゴンはバランスを崩し、横に倒れた。


「今よ!集中攻撃!!」


リーゼの号令を機にそれぞれが最強技を繰り出す。


「最強技・植物パンチ!!」


アイリンが巨木の無数な枝を操って拳に変え、ジャイアントロックドラゴンの顔に勢いよくパンチを食らわす。顔が硬いため枝集合体の拳が砕けたが、ダメージは入った。


「実体分身からの最強技・魔爪双突撃!!」


メイファが分身し、二人になり、爪を立てて、二人同時にジャイアントロックドラゴンの顔に攻撃した。


「ヌグッ!」


耐えるジャイアントロックドラゴン。最後にリーゼがジャイアントロックドラゴンの太い首元を狙い、「豪腕・竜殺し!!」と腕を肥大させ、剣を振り抜こうとした瞬間、顔が動く。


「ブレス!!」


大きく息を吸い込み、横一線に凪ぎ払うように風の上級魔法・竜巻に相当するブレスが放たれた。


「まずいわ!!」


リーゼは「神速!」と場を離脱し、メイファは実体分身を足場にして上空へ回避。アイリンは巨木の無数の枝を盾に操って、巨木の後ろに隠れて防御に徹する。


「耐えて・・・。」


巨木の耐久性に不安を感じるアイリンは身を固める。迫り来るブレスに巨木が砕けた。


「アイリン!」


リーゼとメイファが焦る。そこにアイリンの前にリュウが現れ、「風魔法(下級)・エアロ」と口からつむじ風が出て、それを大きく吸って吐いた。「エアロ+息」でエアロブレスとなり、ジャイアントロックドラゴンの横一線凪ぎ払いブレスに人一人通る隙間を作り、しのいだ。


「ナンダト!!」(ドラゴン語)


驚きのジャイアントロックドラゴンにリーゼが迫る。


「豪腕・竜殺し!!」


太い首元を剣で振り抜くが、首半分のところまでしか切れなかった。それでも大ダメージを与えられたようで「ガァァァー!!」と断末魔の叫びをあげて、首から倒れるジャイアントロックドラゴン。そのまま動かなくなる。


「やったニャ!!」


メイファが喜ぶ。リーゼがふぅっとした表情で剣を鞘に納めてアイリンに振り向く。


「アイリン、大丈夫?」


「リュウが守ってくれた。」


アイリンがリュウの方を見る。リュウが哀愁のある目をしているに気付いた。リュウはジャイアントロックドラゴンに近づく。ジャイアントロックドラゴンは虫の息だが、まだ生きていた。ドラゴン語で「人間は強いだろう?」と訊いた。


「・・・アァ。ツヨイナ・・・。」


弱々しい返事だった。


「・・・お前は死ぬが、言い残すことはあるか?」


「・・・人間ツヨイナラ、人間ニ生マレ変ワルノモ面白イカモシレンナ・・・。」


リュウはジャイアントロックドラゴンの返事に思うところがあり、神妙な表情した。


「・・・そうか。その願い叶えてやる。」


そして口から魔法陣を出すのだった・・・。

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