第百三十四話第三章・神竜編完結。
拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!
ランドルフ王が瀕死状態で横たわってるカインズとラインゴッド騎士団長を介抱するも落胆の表情する。
「くっ、ラインゴッドが逝ってしまったか。」
ラインゴッド騎士団長が死んだことを確認する。血をゴブッと吐くカインズ。
「カインズ!!」
「ちょっと逝きかけていた・・・。悪い。肩を貸してくれ。」
「あ、あぁ・・・。」
ランドルフ王が肩を貸し、カインズを立ち上がらせる。空でリュウと邪悪竜ヤマタノオロチの戦闘を見届けようとするのだった。
 ̄場面転換 ̄
リュウと邪悪竜ヤマタノオロチが向かい合う。
「クックックッ」
ダークが不敵の笑みを浮かべた。
「何がおかしい?」
「友情なる想いの加護により、仲間の力を得たようだが・・・仲間を消し、無力化させればいいのだ!!」
邪悪竜ヤマタノオロチの八つの黒龍が、力を合わせる。
「ドラゴン魔法・宇宙操作、疑似宇宙空間!!」
戦争一帯が暗闇に包み込まれる。同時に空気が消え、その場にいたリーゼたちが一斉に苦しむ。
「ハーッハハハ!!宇宙では人間は生きられまい!!」
ダークが高らかに笑う。宇宙の無茶苦茶な温度に加え、空気がないとなれば人間は生きられない。・・・が、リュウはわかっていたかのように魔法を唱える。
「ドラゴン魔法・時間操作、時間圧縮。」
すると疑似宇宙空間がひび割れ、無効化したのだった。リーゼたちがはぁはぁ・・・と息を整える。
ダークは疑似宇宙空間が無効化され、唖然とする。
「な・・・な・・・。」
「神竜から力を借りた。万物たる事象に時間は流れている。宇宙も例外ではない。疑似宇宙空間の時間を圧縮させ、壊してやったのだ。」
そしてリュウは拳を握りしめる。
「悪あがきはもういいだろう?」
拳から力の奔流が渦巻く。
「リーゼの究極技を借りるぞ。」
リュウはリーゼたちやジランド王国にいる人間たち、戦争により死んだ者たちから力を集める。
その力に邪悪竜ヤマタノオロチの八つの黒龍がビビり、ダークも慌てだす。
「ちっ・・・またしても失敗か!!」
霧状のダークは憑いていた神王ヴァシュロンから脱して逃走を図ろうとする。
「・・・?ヴァシュロンから脱することが出来ない!?」
ダークは神王ヴァシュロンから脱することが出来ずにいた。神王ヴァシュロンがぐぐぐ・・・と踏ん張るかのようにダークを抑える。
「逃がさん。」
神王ヴァシュロン自らの言葉だった。どうやらダークにより身体の自由を奪われていたが、ここにきてやっと取り戻せたようだ。
「ヴァシュロン!?」
「お前だけは許さん!!」
神王ヴァシュロンが逃げようとするダークを身体の内に抑える。
「お父様!?」
シャルロッテ姫が叫ぶ。神王ヴァシュロンが息子であるミカエルと娘であるシャルロッテを見やる。
「ミカエル、シャルロッテ。私の意思ではなかったとはいえ、自らの手でセイクリッド王国を滅ぼし、国民虐殺をしてしまった。顔向けが出来ん。だが、せめてダークを道連れにしよう。」
「父よ!私たちもその業を背負わせてください!!」
神王代理ミカエルが天使の翼を広げようとする。
「ならん!!お前たちはお前たちでセイクリッド王国を建て直すのだ!!」
神王ヴァシュロンがミカエルを押し止めた。次にランドルフ王を見やる。
「我が友・・・ランドルフ。ジランド王国が急速に力をつけていることに心が揺らいだ。そこをダークに狙われた。すまなかった・・・。」
「謝ることはない。すべての元凶は我が友であるリュウが倒してくれるさ。」
ランドルフ王がリュウを見上げて、ふっと笑う。神王ヴァシュロンはなにかもすべてをわかっているかのようにリュウと対面する。
「リュウ。私たちごとやれ!!」
「・・・いいのか?」
神王ヴァシュロンはふっと笑う。神王ヴァシュロンは融合している邪悪竜ヤマタノオロチとダークの動きを止める。
「ランドルフ王の友なら私もまた友だ。それがドラゴンであってもな。」
ダークが「ふざけるなぁぁぁー!!」とジタバタする。
「さぁ・・・・やれ!!」
神王ヴァシュロンの覚悟にリュウは了承した。
リュウの拳から力の奔流が渦巻き、バリバリッと火花が散らす。
「俺たちは守らなきゃいけない場所がある。」
リュウの背後にジランド王国が存在する。
「俺は様々な出会いを経て成長することが出来た。」
リーゼ
メイファ
アイリン
ソル
ポチ
シン
カインズ
ラインゴッド
セバスチャン
カミュ(メイド)
ラビット(執事)
クレア(魔竜)
エンカ(小型炎竜)
ガイアス(暴竜)
サムライ
ニンジャ
リーナ
様々な面々が思い起こされる。
「ダーク。最後に俺が人間の姿をしているのは、逝った者たちの報いを受けさせるためだ!!」
リュウが翼を広げ、拳を振りかぶりながら、邪悪竜ヤマタノオロチに突っ込む。
「究極技・覇竜拳!!」
邪悪竜ヤマタノオロチの球状胴体に融合しているダーク憑き神王ヴァシュロンを中心にドカァァァッと響き渡り、爆発霧散した。
「邪悪竜ヤマタノオロチが爆発霧散しちゃったニャ・・・。」
メイファがあんぐりした。ソルとリーゼが並び立つ。
「終わったか・・・。死んだ者たちは戻ってこないが・・・。」
ソルがくっとなんとも言えない表情する。対照的にリーゼは晴れやかな表情していた。
「いいえ。きっとリュウの中で生き続けるのよ。」
リーゼの言葉にソルがふっと笑う。その言葉通りにリュウは天を仰ぐ。
「皆・・・見てくれたか。」
逝った者たちを想うリュウ。そして空を羽ばたき、地上にいるリーゼたちの元に降りるのであった。
第三章・神竜編完結。最終章・覇竜編に突入!!
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