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第百二十二話セイクリッド魔物軍⑩VS邪悪竜ヤマタノオロチ

拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!

 ̄セイクリッド王国・大聖堂に繋がる階段 ̄


「ぜぇぜぇ・・・。階段3333段ってきついな・・・。」


リュウは階段を登り、途中で息を上げる。


「それにどういうことだ?メイファたちが猛スピードで大聖堂に辿り着く気配がしたぞ。」


魔道具エレベーターの存在を知らずに首を捻る。


「ともあれ・・・邪悪竜ヤマタノオロチが降臨したとなればリーゼたちが危ないかもしれんな。」


リュウが「人化魔法・人間解除!!」で銀色輝くドラゴンこと覇竜に変身するのであった。


 ̄大聖堂・召喚の間 ̄


ダークが神王ヴァシュロンに憑き、邪悪竜ヤマタノオロチの胴体部分である黒い球体に融合している。黒い球体から八つの黒龍が顔を見せていた。


邪悪竜ヤマタノオロチ(覚醒)

八つの黒龍


HP総量80000(HP黒龍単体10000)

MP総量80000(MP黒龍単体10000)


攻撃力 黒龍単体10000

防御力 黒龍単体10000

魔力 黒龍単体5000

敏捷性 黒龍単体300


 ̄魔法 ̄


各々の黒龍に一つずつの魔法を持っている。


火魔法(上級)

水魔法(上級)

土魔法(上級)

風魔法(上級)

氷魔法(上級)

雷魔法(上級)

闇魔法(上級)

ドラゴン魔法


 ̄スキル ̄


八つの黒龍

共通スキル


ドラゴントゥース

ドラゴンスケイル

自己再生

気配感知

魔力感知


各々の黒龍が保有するスキルを数種類持っている。


ファイアブレス

アクアブレス

ロックブレス

エアロブレス

アイシクルブレス

サンダーブレス

ダークブレス

ドラゴンブレス


等々・・・・。


邪悪竜ヤマタノオロチを前にリーゼたちが構える。黒い霧状のダークが勝ち誇るかのような笑みを浮かべる。


「クックッ。カインズの娘のリーゼ。せめての慈悲だ。戦うか逃げるか相談する時間を与えよう。」


「・・・時間取らせるわ。」


リーゼが仲間と相談する。


「ぶっちゃけ邪悪竜ヤマタノオロチに正攻法では勝てないな。」


ソルが邪悪竜ヤマタノオロチを目にお手上げポーズする。


「八つの黒龍の個々の実力が四大竜レベル。しかもソルがやっとの思いで倒した一つの黒龍も復活してしまった。自己再生スキルも脅威。」


サムライが苦虫を噛み潰したかのような表情した。


「じゃ、逃げます~?」


リーナがぽわぽわと首を捻る。マイペースでのんびりした性格のようだ。


「に、逃げましょうよ・・・。」


シンがビビる。


「逃げても追いかけてくるに決まってる。」


アイリンが否定の意味で首を横に振る。


「ならば戦うワン!!」


ポチが拳を握りしめる。


「なんにせよ、作戦が必要でござる。」


ニンジャが冷静に見極める。


「ダークのことだから圧倒的な力を誇示するために邪悪竜ヤマタノオロチは初撃にブレス系を一斉に放つでしょうね。」


リーゼが難しい表情で唸りながら、メイファに目が行く。メイファは邪悪竜ヤマタノオロチを観察していた。


「メイファ?」


「・・・思いつきだけど、八つの黒龍を上手く蝶結びやがんじがらめ結び出来たら、面白いニャ!」


メイファの思いつきにリーゼ一同が顔を合わせる。


「・・・それは面白いわね。行動を制限させることが出来れば勝機が見えてくるわね。」


リーゼが目をキラッとする。


「メイファ、たまには良いこと言う。誉めてあげる。」


アイリンが背伸びし、メイファの頭を撫で撫でするフリする。


「遠回しに小馬鹿にしてないかニャ?」


メイファがアイリンから小馬鹿にしていると受け取り、口を尖らせた。


「作戦を立てるわね。」


リーゼたちが少々の時間を使い、作戦を立て、邪悪竜ヤマタノオロチに立ち向かう。そのリーゼたちの姿にダークが悪どい笑みを浮かべる。


「その様子を見る限り、戦うことを選んだようだな。逃げればわずかに長く生きられたろうに。」


「あら?邪悪竜ヤマタノオロチを倒せば問題ないわよ。」


「倒す?ハハハハ!世迷い言を!!邪悪竜ヤマタノオロチ!一瞬で消し去ってやれ!!」


八つの黒龍が動き、一斉に口を開き、それぞれのエネルギーを収束させる。


「やはりブレス系だな!シン!!」


ソルの合図にシンが魔法を唱える。


「ファイアブレス!!」

「アクアブレス!!」

「ロックブレス!!」

「エアロブレス!!」

「アイシクルブレス!!」

「サンダーブレス!!」

「ダークブレス!!」

「ドラゴンブレス!!」


八つの黒龍が一斉にそれぞれの光線を放とうとする。


「土魔法(上級)・アースクエイク!!」


シンが魔法で地面を盛り上げ、邪悪竜ヤマタノオロチの胴体部分である黒い球体を押し上げ、バランスを崩させた。


七つの黒龍があらぬ方向に攻撃ブレスが飛んで行ってしまった。残り一つの黒龍の攻撃ブレスがリーゼたちを襲う。


「これなら私たちの魔法でなんとか防げる。」


アイリンとリーナが魔法を唱える。


「エルフ魔法(上級)・ウッドシェル!!」


「天使魔法(上級)・護法の五光星!!」


リーゼたちの前に木が張り巡らされ、重ねがけに五芒星の結界陣が張られた。これによりすべてを消し去るブレス系攻撃をどうにか耐えきった。


「・・・粘るか!カインズに似て忌々しい!!」


「次は私たちのターンよ!!」


リーゼたちが攻勢をかける。メイファ、ポチ、ニンジャが先頭に立ち、邪悪竜ヤマタノオロチに向かって駆ける。


「影分身スキル、最高で何体出せるニャ?アタイは15体。だけど、ブレブレニャ。」


メイファがニンジャとポチに訊く。


「某は10体発動できるでござる。」


「ぐっ・・・俺は苦手で5体だワン。」


「じゃーやるニャ!!」


メイファ、ポチ、ニンジャが影分身スキルを発動し、実体のない分身を合計30体出した。撹乱を狙って行動しているようだ。


その中に紛れてアイリンをおんぶに駆けるリーゼ。ソルもまたシンを担いでいた。サムライも紛れていた。リーナは翼を開き、飛翔していた。


「撹乱狙いか!気配探知を・・・ええい!面倒だ!吹き飛ばせ!!」


ダークが声をあらげ、七つの黒龍が同時に魔法を繰り出す。


「炎魔法(中級)・ファイアショット×10」

「水魔法(中級)・アクアショット×10」

「土魔法(中級)・ロックショット×10」

「風魔法(中級)・エアロショット×10」

「氷魔法(中級)・アイシクルショット×10」

「雷魔法(中級)・サンダーショット×10」

「闇魔法(中級)・ダークショット×10」


パパパパッとそれぞれの弾が広範囲にリーゼたち(影分身30体含む)を襲った。


次々と影分身が消えていく中、リーゼたちは邪悪竜ヤマタノオロチの懐に入るために弾を避けながら、必死に駆ける。


そして邪悪竜ヤマタノオロチの八つの黒龍の背に入ることに成功した。


「よし、これで同士討ちを避けようと大技は繰り出せないはずだ!!」


シンを担いだソルがしてやったりと叫んだ。リーゼたちは八つの黒龍がお互いに強力な攻撃はしないと予想し、懐に入ったのだ。


「だからなんだぁー!やれぇー!!」


ダークが邪悪竜ヤマタノオロチの背にリーゼたちがいることに憤慨した。


一つの黒龍がソルたちを狙い、「ドラゴントゥース!」と噛みに動く。


「こっちだ!こっちだ!」


ソルが神速スキルを発動し、黒龍の背に駆け回る。同時にシンが誘い込むように「土魔法(中級)・ロックショット」で弾を当てる。一つの黒龍が苛立ち、ソルたちを追いかける。


また別のところでアイリンをおんぶにリーゼが一つの黒龍から逃げ回る。


「こっちよ!こっちよ!」


「水魔法(中級)・アクアショット!」


一つの黒龍を狙い打ち、誘い込む。


ソルたちとリーゼたちが交差し、二つの黒龍もまた交差し、十字が出来上がる。


「拙者についてこい。」


同時にサムライがパッパッと瞬間移動で一つの黒龍を誘導し、斜めを通る。


「私はエサじゃありませんよぉ~。」


リーナが飛翔し、一つの黒龍を誘い込む。二つの黒龍が交差し、斜め十字が出来上がる。


「こっちでござる。」


ニンジャがくないを投げつけながら、すでに出来上がった四方斜め十字に一つの黒龍を上手く引き込む。


「こっちだワン!」


ポチが尻尾フリフリするが、一つの黒龍は出来上がった四方斜め十字に不審を抱く。


「まずいワン!!」


ポチが危機感を感じ、半ケツを出し、お尻ぺーんペンと叩き、挑発する。すると一つの黒龍が「#」と怒りマークを作り、ポチを追いかけた。


「うおぉぉー!!」


焦ったポチが四方斜め十字に上手く滑り込み、引き寄せた。


最後にメイファが影分身を使い、二つの黒龍を四方斜め十字の周りを包むように交差させた。


「がんじがらめ結びの出来上がりニャー!!」


見事に八つの黒龍をがんじがらめ結びにさせた。八つの黒龍は動けなくなり、心無しか泣きそうであった。


「予想外のことをやってくれるな・・・。」


ダークが歯ぎしりする。


「皆!最強技で邪悪竜ヤマタノオロチを倒すわ!!」


リーゼの掛け声に各々が最強技を繰り出そうとする。


「まさか早くもドラゴン魔法を使うとは思わなかったな。」


八つの黒龍が力を合わせて魔法を繰り出す。


「ドラゴン魔法・宇宙操作、真空空間!!」


するとリーゼたちがぐっ・・・と息が出来ず、苦しみを見せた。


「はーはは!ここ一帯を真空にした!さぁ苦しみもがけ!!と言っても空気がないと音もない状態だから伝わらんか。」


ダークがやれやれと首を振る。どうやら周囲の空気を無にしたようだ。これによりリーゼたちは膝をつき、ぜぇぜぇと苦しみもがく。

※ダーク及び神王ヴァシュロンは邪悪竜ヤマタノオロチと融合しているため、ドラゴンはいざとなれば長時間、無呼吸でいられる。


「さて、邪悪竜ヤマタノオロチ、元に戻れ!!」


がんじがらめ結びになってた八つの黒龍が黒い球体に引っ込み、再び出現した。すっかり元通りになってた。


「さて・・・まだ生きているな。とどめを・・・。」


苦しむリーゼたちにとどめをさそうとするダークだが、そこにどことなく風が吹き始める。


「!?真空にしたはずだぞ!この風はどこから・・・。」


「下だ。風魔法(極大)・風神!!」


天高くある召喚の間の下から強烈な風が上昇気流となって、空気が流れ込む。同時に覇竜が飛んで現れた。


「覇竜!!またしてもお前か!?」


ダークが覇竜を目の敵にする。リーゼたちが空気を吸い、「助かったわ・・・」と顔を上げると覇竜の存在に気付く。


「覇竜様!?」


リーゼたちが覇竜の出現に驚いた。覇竜がニカッと笑う。


「邪悪竜ヤマタノオロチに善戦するとはやるじゃないか。」


「な、なんで覇竜様がここにいるのニャァ!?」


メイファがジランド王国の南にある山を住処としている覇竜が遠く離れたセイクリッド王国に来ていることに吃驚した。※メイファはまだリュウを覇竜だと気付いてない。


「あとは私に任せろ。」


覇竜が邪悪竜ヤマタノオロチと正面切るのだった・・・。

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