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第百二一話セイクリッド魔物軍⑨VS一つの黒龍

拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!

 ̄大聖堂・召喚の間 ̄


リーゼ、ソル、サムライが邪悪竜ヤマタノオロチの一つの黒龍と対峙する。


邪悪竜ヤマタノオロチ(未覚醒)

一つの黒龍


HP10000

MP10000


攻撃力10000

守備力10000

魔力5000

敏捷性300


 ̄魔法 ̄

雷魔法(上級)

ドラゴン魔法(使用不能)


 ̄スキル ̄


サンダーブレス

召雷乱弾

ドラゴントゥース

ドラゴンスケイル

帯電地帯

自己再生

気配感知

魔力感知



黒い球状(胴体)に神王ヴァシュロンが張り付くかのように融合している。そこから一つの黒龍が顔を出していた。


邪悪竜ヤマタノオロチはまだ覚醒しきってない。リーゼたちは覚醒前に討伐と決めて、戦闘に移る。


一つの黒龍が口を開く。


「召雷乱弾!!」


口から複数の稲妻がリーゼたちを襲う。リーゼたちが散開し、避けた。


「出し惜しみせぬ!空間魔法・瞬間移動!!」


サムライが一つの黒龍の顔付近に移動した。


「最強技・居合い抜き!!」


力一杯に刀を振るが、傷をつけるのがやっとだった。軽微のダメージだった。


「硬い!!」


一つの黒龍がサムライに標的を合わせる。


「ドラゴントゥース!」


「!?」


サムライがとっさに刀を縦に噛みつかれまいと受け止める。だが、そのままの勢いで地面に叩きつけられた。


「ぐはっ・・・。」


「サムライ!!」


リーゼとソルが同時に一つの黒龍の首元に移動する。


「豪腕・竜殺し×2!!」


一つの黒龍の首に思いきり剣を振った。


「ギャァッ!!」


一つの黒龍の首から血が噴出した。だが、自己再生スキルですぐ傷を塞いだ。ダメージは行ったようだ。


リーゼとソルがサムライをかばうように前に立つ。


「サムライ、大丈夫かしら?」


サムライが体勢を立て直す。


「大丈夫だ!まだ拙者はやれる!!」


一つの黒龍が次なる行動に移る。


「ドラゴンスケイル!!」


一つの黒龍が身体全体を使い、のしかかる。それを見たリーゼたちがアクションを起こす。


「神速×2!!」


「空間魔法・瞬間移動!!」


リーゼとソルが神速スキルで、サムライが瞬間移動でこの場を離脱した。巨体な一つの黒龍が地面に体当たりし、ドシーンと大きな音した。


サムライが瞬間移動で移動先に姿を現した瞬間、一つの黒龍が予知していたかのように魔法を繰り出す。


「雷魔法(中級)・ライトニングアロー!」


「しまっ・・・!?」


一つの黒龍は魔力感知でサムライの出現先を読み、雷魔法を放ったのだ。雷の矢がサムライを貫かんとするが、その前にリーゼが雷の矢を斬った。


「くぅっ、痺れたわね!!」


雷の矢を斬った際に電撃を浴びたリーゼ。


「か、かたじけない・・・。どうやら拙者が足を引っ張ってるようだ。」


サムライが自らの力不足にギリッと唇をかむ。


「瞬間移動はやめたほうがいいわね。四大竜レベルじゃ、すぐ読まれるわよ。」


リーゼの注意にコクッと頷く。


「・・・ならばサポートに回ろう。拙者の攻撃力では黒龍にダメージを与えられぬ。二人ならばダメージが通るようだ。それにコンビネーションが見事だ。違うチームだろうに。」


サムライがリーゼとソルの息の合った行動に感嘆する。リーゼとソルが目を合わせる。


「ソルのストーカーっぷりは見事ね。」


「照れるね。リーゼの動きは全て記憶している。何度か一緒に戦っているからな!ハハハハ!!」


ソルが歯をキラッとするとリーゼが「キモいわね。」と不穏を醸し出しながら、にっこり笑う。


「じゃ、死んでくれる?」


「え?」


リーゼがソルを背中越しに足蹴し、一つの黒龍を前に立たせた。


「おいおい?!」


あわあわするソルに一つの黒龍が口を開く。


「召雷乱弾!!」


いくつものの稲妻がソルを襲った。


「気合い防御!!」


ソルはリーゼたちの協力を下に特訓して、修得した気合い防御スキルで耐えた。


「何をするんだ!!リーゼ!!」


ソルが少々黒焦げになりながら声高に上げた。


「特訓の成果が出たわね。」


リーゼがうんうんと満足気な表情した。


「なんと・・・常人なら死ぬレベルの攻撃を耐え、ピンピンしてるとは。これが死線を潜り抜けた経験の差か・・・。」


サムライがリーゼとソルのレベルに愕然としていた。


一つの黒龍が埒があかないと思ったか次なる行動を起こす。


「帯電地帯!!」


地面に電気が走る。するとリーゼたちが「!?」と足に痺れを感じた。


「これは麻痺攻撃か!?長時間触れるとやばいぞ!!」


ソルが「気合い防御!!」でしのぐ。だが、リーゼとサムライが麻痺し、動けなくなってしまった。


「くっ・・・。」


「す、すまぬ・・・。」


二人がソルに命を預ける。


「僕に死ねっていうのか・・・。」


ソルと一つの黒龍が対面する。


「昔の僕なら逃げ出していただろうな。」


ソルがリュウとの出会い、リュウが覇竜だったことや何度も命を救われたことを思い起こす。そしてリーゼが強敵と相対し、倒れても諦めずに立ち上がる姿に守られてしまった。


「今度は僕がやってやろうじゃないか!!」


ソルが蜥蜴族のウルスにより頂戴したオリハルコンの鉱石から作られたオリハルコンの剣を構える。


「剣技・衝撃一閃!!」


一つの黒龍に大きな剣圧を食らわし、怯ませた。


「神速!」


高速接近するソルに一つの黒龍が身体全体を使い、のしかかる。


「ドラゴンスケイル!!」


ソルはそれに合わせ、ジャンプした。


「豪腕・竜殺し!!」


「ギャワ!!」


一つの黒龍にダメージを与えた。だが、決定打に欠けていた。


「だめだ。この技じゃ、倒しきれない!!となれば最強技を出すしかないか!!」


一つの黒龍が苛立ったかのように口を開く。電気エネルギーが集まり、収束した。


「最強技・サンダーブレス!!」


電気光線が放たれた。


「(まずい!気合い防御では耐えきれない!かと言って避ければリーゼとサムライが消え去ってしまう!!)


ソルはオリハルコンの剣に気合いエネルギーを込める。


「最強技・気合い閃竜剣!!」


ソルが剣を振り、半円の剣撃が飛び出し、電気光線を斬り、一つの黒龍を斬った。


神王ヴァシュロンが「馬鹿な・・・。」と驚きの声を上げる。


一つの黒龍が倒されたことで「帯電地帯」が消え、リーゼとサムライが動けるようになった。


リーゼが「神速!!」で黒い球体に融合している上半身の神王ヴァシュロンに接近する。


「剣技・竜牙突!!」


神王ヴァシュロンに剣を突き刺すリーゼ。


「滅び、消え去れー!!」


神王ヴァシュロンの息の根を止めようとする。だが、神王ヴァシュロンから黒い霧状が吹き出す。


「!?」


「クックッ、リーゼ。ことごとく邪魔してくれる・・・。」


なんと黒い霧状はダークであった。


「ダーク!!お前が神王ヴァシュロン様の中に入ってたのね!!」


神王ヴァシュロンが闇魔法を使えたのはダークが中にいたからだ。


「あぁ、そうさ。私は魔物のレイス。悪霊の上位で長時間、人間を操ることが可能。」


「だけどもね。邪悪竜ヤマタノオロチはここでおしまいよ!!」


リーゼがさらに剣に力を入れて突き刺す。


「逆だ。」


ダークの言葉と同時に黒い球体からいきなり残り七つの黒龍が出現した。


「な・・・。」


リーゼが七つの黒龍を見上げた。


「邪悪竜ヤマタノオロチが覚醒したようだ。」


さらにソルが倒した一つの黒龍も再生して、八つの黒龍が揃い、邪悪竜ヤマタノオロチとして出現した。


「まず手始めにリーゼから消そう。」


「くっ・・・。」


リーゼが突き刺してた剣を抜き、距離を取ろうとするも八つのうち一つの黒龍がリーゼに標的を定めた。


「アイシクルブレス!!」


氷の光線がリーゼを襲う。


「リーゼ!!」


ソルが駆けつけようとするも間に合わない。だが、そこに木の枝がリーゼを巻き付き、間一髪で氷の光線から逃れた。


「こ、これは・・・。」


見覚えある枝にバッと振り向くとアイリンがいた。


「危なかったニャー!!」


メイファ、アイリン、ポチ、ニンジャ、リーナがいた。


「助かったわ・・・。」


リーゼ、ソル、サムライがメイファたちと合流する。


「それにしても早く来れたわね?」


メイファたちがリュウを追い抜いて来たことに疑問を持つリーゼ。


「魔道具エレベーターでビュゥゥーンと来たニャ。」


メイファが身体表現を使い、抽象的に伝えた。


「魔道具エレベーター!?私たち、苦労して階段を登ったのに・・・。」


リーゼが恨めしげとも取れる言葉を吐く。


「ということはリュウは最後に来るのね。」


リーゼが階段を登っているであろうリュウを想像する。


「リュウがいれば心強いけど、敵は待ってくれない。」


アイリンが邪悪竜ヤマタノオロチを見上げる。


「皆・・・やるわ!!」


リーゼが先頭に立つ。


瞬光の戦乙女チーム

リーゼ、メイファ、アイリン


栄光の戦士チーム

ソル、ポチ、シン


武士道チーム

サムライ、ニンジャ、リーナ


それぞれの陣形で邪悪竜ヤマタノオロチに戦いを挑むのだった・・・。

最後までお読みくださり、ありがとうございます!評価点orブックマークをお願いします!!

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