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第百十一話 セイクリッド魔物軍②堕天使ルシフェル襲来

拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!

◇◇大聖堂に続く階段◇◇


 リュウたちは大聖堂に向かって駆ける。すると大聖堂まで続く階段が見えてきた。メイファが口をあんぐりする。


「うひゃぁ~階段、何段あるのニャ・・・。」


 リュウたちが階段の手前に到着し、見上げる。まるで天に届くと錯覚を覚えるくらいに階段の先が見えなかった。サムライが前に立つ。


「3333段だ。大聖堂は創造神フォルトゥナ様が奉られている。それ故に信者がよく集まっていた。セイクリッド王国は世界平和を願っていた。拙者たちは共感し、尽力していたのだが・・・。」


 セイクリッド王国の滅亡に悔しがるサムライ。ニンジャも黒装束で目だしのみだったが、悔しさは見てとれた。


「神王ヴァシュロン様をお止めし、背後にダークがいるのならば某たちは討たねばならないでござる。それがセイクリッド国民に対するせめての手向け。」


 ニンジャがくないをキラッと光らせた。その場にいた全員がコクッと頷く。


「さぁ、登るわよ!」


 リーゼの号令に皆が階段を登ろうとした瞬間、空から人影が差した。


「そうはさせん。」


 黒い天使の羽を持ち、肌黒で絹をまとった男が現れた。目は閉じて、髪をポニーテールに束ねていた。


 外見から天使族のようだが、黒い羽に違和感を覚えるリュウたち。サムライとニンジャが目を見開く。


「堕天使ルシフェル!?」


「いかにも。」


 リーゼがサムライに「何者?」と訊く。


 堕天使ルシフェルは天使族殺しの大罪人。かつてはセイクリッド王国を守る騎士団長を務めていた。


 世界平和を実現させるためには武力制圧が必要と訴えていた。その思想の危険性から揉めに揉めてセイクリッド王国上層部の天使族を何人も虐殺し、封印魔法部屋に幽閉された。天使族の特徴である白い羽は同族殺しをすると黒く変色する。


「これは何十年前かの話だ。とうに死んだものとばかりに思っていた。」


「天使族は長寿。神王ヴァシュロン様に解放して頂いた。我の力が必要だと言ってな。」


 堕天使ルシフェルがゆらゆら黒い羽をはためきながら、見下す。


「かつて騎士団長を務めていたのならばこの光景を見てどう思うのかしら?」


 リーゼがセイクリッド王国の惨状を訴えた。


「我は長き幽閉により、目が見えぬが、心眼スキルで状況は把握している。」


 ルシフェルの目が閉じているのは目が見えなかったからのようだ。


「昔に我は武力制圧による世界平和を訴えたが、セイクリッド王国上層部は耳を貸さなかった。それ故に起きた悲劇。自業自得だ。」


「・・・あなたは大罪人になるべくしてなったわね。」


「・・・この先に神王ヴァシュロン様がいらっしゃる。我の役目は侵入者排除だ。」


 堕天使ルシフェルが手を上げると十体以上の異形な人型魔物が現れた。


「こ、これは・・・天使族と魔物の悪魔の融合体!?」


 リーゼが目を見張る。異形な姿の背に片方が天使の羽がつき、片方が悪魔の羽がついていた。


「神王ヴァシュロン様の実験魔物だ。」


 天使族の人間を改造した魔物のようだ。


「・・・これは神王ヴァシュロン様の御意志なのか?」


 サムライが神王ヴァシュロンの鬼畜な所業を認めたくない様子が見てとれた。


「答えを知りたくば、我らを倒して行くが良い。だが、その時はもう邪悪竜ヤマタノオロチが降臨されてることだろう。」


 堕天使ルシフェルと天使と悪魔の異形な魔物たちに構えるリュウたち。


「ここで足止め食らうとまずいわね。」


「じゃーアタイたちに任せるニャ!!」


 リーゼの焦りにメイファ、ポチ、ニンジャが前に出る。


「メイファ・・ポチ・・ニンジャ・・。」


 リーゼが三人を見やる。


「俺たちの目的は神王ヴァシュロン様を止め、邪悪竜ヤマタノオロチ降臨を阻止することだワン。」


「サムライ。神王ヴァシュロン様を頼んだでござる。」


 メイファとポチが爪を伸ばし、ニンジャはくないを構える。


「そうやすやす通させるものか。天使と悪魔の融合体たちよ!行け!」


 堕天使ルシフェルが黒い羽を揺らめき、天使と悪魔の異形な魔物たちを襲わせようとする。


「耳を塞げ!狼の咆哮!!」


 味方全員が耳を塞ぐとポチが甲高い声でワォォーンと叫び、堕天使ルシフェルと天使と悪魔の異形な魔物たちが動きを止めた。どうやら一時硬直させることが出来るスキルのようだ。


「さぁ行けニャ!!」


 メイファの声にリーゼたちが階段を駆ける。


「・・・行ってしまったか。」


 一時硬直が解けた堕天使ルシフェルたち。改めて天使と悪魔の異形な魔物たちをメイファたちに取り囲む形になる。


「メイファの後ろは俺に任せろワン!」


「どさくさに変なことする気かニャ!!」


「するかぁぁぁー!!」


「余裕でござるな。」


 メイファたちは三方に囲んだ陣で対抗しようとする。


「この戦いが終わったら、とっとと帰るニャ!!」


「・・・帰る?どこに帰るというのですか?邪悪竜ヤマタノオロチが降臨されたら、世界は滅ぶ。帰る場所などありはせぬ!!」


 堕天使ルシフェルが天使と悪魔の異形な魔物たちをメイファたちに襲わせ、戦いが繰り広げられるのだった・・・。

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