第百六話 VSキマイラキング①
拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!!
キマイラキングの「獅子光弾」による丸いエネルギー弾がランドルフ王たちを襲う。ランドルフ王たちを守るようにリュウとカインズが前に出る。リュウが魔法を繰り出す。
「風魔法(上級)(弱体化)・暴風渦!!」
風の渦を発生させ、獅子光弾をグルグル回し、飛んでいるキマイラキングに跳ね返した。
「!?」
光弾を避けるキマイラキング。
「ランドルフ王。神王代理ミカエル様。シャルロッテ姫様。今のうちに避難を!!」
大剣を持つカインズが三人に避難を促した。
「待ってくれ。ライオン!!何故、お前が魔物に・・・?」
神王代理ミカエルがキマイラキングと融合体ライオンの姿に驚愕していた。ライオンがにやりと笑う。
「それはお前の父である神王ヴァシュロン様に聞け。俺はただ命じられた。ジランド王国を滅ぼせ!とな。」
「そ、そんな!お父様がそんなことを命じるはずがありません!!」
シャルロッテ姫が声高に叫んだ。
「神王ヴァシュロン様は世界の秩序崩壊を望んでおられる。」
「う、嘘です!お父様は世界平和を誰よりも望んでいました!!」
シャルロッテ姫が信じられないと震えながら否定した。
「信じられないなら、あの世で見届けろ!!」
カインズがランドルフ王たちを引き連れて避難させる。融合体ライオンが「待て!」と叫ぶが、その場に残るリュウが守るかのように立ち塞がり、見上げる。
「邪魔する気か?」
「何がなんだかわからんが・・・。」
リュウはセイクリッド王国の神王ヴァシュロンに会ったことがないため、話についていけてないのだった。
「降りてこい!!」
飛べないリュウが親指で下に降りろとジェスチャーする。※リュウは「風魔法(上級)・飛翔」という空を飛ぶ魔法を持ってるが、自らにかけられないという仕様になってる。
「やなこった。空を飛べば手出しが出来ないだろう?それでかつ空から一方的に蹂躙出来る。ハーハハハ!!」
そこにワイバーンの乗る竜騎士が複数現れ、キマイラキングと融合体ライオンを取り囲む。
「む!」
「我が王に手出しはさせん!!」
複数の竜騎士が槍で攻撃する。
「ふん!獅子奮迅!!」
「ぐあぁっ!」
キマイラキングが飛行突進し、ワイバーンの乗る竜騎士をすべて叩き落とした。依然として飛ぶキマイラキングと融合体ライオンが高笑いする。
「ははは、竜騎士団はこんなものか!!」
「・・・ワイバーンをよくもやってくれたな。」
リュウの同族であるワイバーンたちと騎士たちが地に落ち、リュウは怒る。口元に指を丸めて当てる。
「ピュゥゥゥゥー!!」
リュウは口笛を鳴らした。
「なんだぁ・・・?」
リュウの行為に首を傾げるライオン。
地に落ちたワイバーンたちと竜騎士たちにリーゼ、メイファ、アイリンが駆け寄る。同時にライオンの仲間であった武士道チームのサムライ、ニンジャ、フィリアが登場し、ライオンの変貌ぶりに驚いた。サムライがキッと見上げる。
「・・・ライオン!!お前は粗暴な男ではあったが、仲間だと思っていた。何故だ?!」
サムライが収納魔法から予備の刀を持ち出し、構える。ちょうど潜入任務を終えたところに、この場面に遭遇したニンジャが参戦し、くないを持った。
「(某たちセイクリッド王国はジランド王国が怪しいと睨んでいたが、黒幕は某たちの後ろ!?)」
まさかの事態にニンジャは懐疑の目がバックにあるセイクリッド王国に向いた。
「あら〜。王族に攻撃を矛を向けるなんて言語道断ですよぉ〜。」
フィリアも杖を構えた。
「俺は弱者を守る世界が窮屈だった。いくら強かろうとも偉くはなれねぇ。犯罪を犯せば捕まる。法律なぞくそくらえだ!!俺に我慢なぞ性に合わねえ!!」
「・・・そうか。お前の本性を見抜けなかった拙者の落ち度というわけか。お前に手をかけるのは気持ち良いことではないが、覚悟せよ!!」
サムライとニンジャが動いた。
「空間魔法(上級)・瞬間移動!」
「創造神の御加護・空駆けの術!!」
サムライがバッと消え、ニンジャが空気を蹴るがごとく空を駆ける。同時にフィリアが魔法を繰り出す。
「天使魔法(上級)・天使の鎖!!」
空中に突如鎖が現れ、キマイラキングを絡み付かせ、動きを封じる。そして胴体に繋がってるライオンの前にサムライが、後ろにニンジャが現れた。
「さらばだ!!」
「御免!!」
サムライが刀を振り、ニンジャがくないを振り回した。
「しゃらくせぇ!!獅子回転!!」
キマイラキングが無理矢理回転させ、鎖を振りほどき、同時にサムライとニンジャを吹き飛ばし、地上に強く叩きつけられた。
「がはっ!」
「ぐっ・・・。」
二人がダウンし、フィリアが慌てて回復魔法をかけようと近寄る。
「まとめて消えちまえ!獅子光弾!!」
丸いエネルギー弾がサムライたちを襲う。三人は完全に対応が間に合わない。
その時、リーゼがサムライたちを守らんと前に出て、「はぁっ!」と斬り、丸いエネルギー弾は二つに分かれて逸れた。
「大丈夫?」
リーゼが後ろを振り向き、サムライたちに声をかける。
「かたじけない・・・。」
サムライとニンジャが負傷しても、なおぐぐぐっ・・・と立ち上がろうとする。
「無理してはだめです!」
フィリアが止めようとする。
「ライオンの裏切りは拙者たちが見抜けなかったせいだ。拙者たちが手をくださねば、ジランド王国に申し訳がない!!」
「サムライ。あれは元々私の対戦相手だったのよ。横取りはやめてちょうだい。あなたたちはそこで見ていなさい。」
リーゼが気遣い、休ませようという意図であることにサムライたちが気付く。
「・・・すまぬ。」
サムライとニンジャががっくりと倒れ込んだ。フィリアが回復魔法をかける。
そこにメイファとアイリンがやってくる。
「リーゼ。ワイバーンを回復させた。動ける。」
アイリンはキマイラキングによって叩きつけられたワイバーンたちと騎士たちに回復魔法をかけていた。そしてワイバーンを借りたのだ。
リーゼとメイファとアイリンがそれぞれワイバーンに乗り、飛び立つ。
「ライオン!まだ勝負の決着がついてなかったわね!空中戦といくわよ!!」
「何度来ようとも同じことよ!!獅子奮迅!!」
「!?」
キマイラキングが突進しようとリーゼたちに突っ込む。
キマイラキングが全長7M級の体格。それに対するワイバーンは3M級。またさっきの竜騎士のように蹴散らされるだろう。
だが、そこに全長5M級のワイバーンキングが猛スピードで現れ、突進でキマイラキングを互角に跳ね返した。
「ワイバーンキング!?」
突如の登場に驚く融合体ライオン。
『お呼びですか!!リュウアニキ!!』
ワイバーンキングが犬のように尻尾を振り、リュウの元に駆け寄るかのように飛ぶ。
『キマイラキング退治だ。乗せろ。』
『合点承知!!』
リュウはワイバーンキングに乗り、戦いは空中戦に移るのであった・・・。
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