第九十七話 セイクリッド王国に魔の手が・・・。
拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!
リュウはリーゼたちと共に冒険ギルドを訪れる。カインズから請け負った蜥蜴族使節団の護衛クエスト達成を報告するためだ。紫色ショートボブのアンリ受付嬢が対応する。
「指名クエストの達成よ。」
リーゼは指名クエストに関連する書類を提出した。
「はい。色々あったみたいですね??」
アンリ受付嬢がテキパキと書類に判を押しながら訊いた。ジランド王国からの広報により、ランドルフ王暗殺からフトッチョとのいざこざの顛末までのことである。
「まぁね。そちらも混乱があったのではなくて?」
リーゼはギルドマスターのフトッチョがいなくなり、混乱があったのではないかと訊く。
「元々いないものだと思ってやってましたから、混乱はありませんね。いたら迷惑なだけでしたし。」
ここぞとばかりに愚痴るアンリ受付嬢。
「空いたギルドマスターの座は誰が務めるのかしら?」
「もう少ししたら決まると思いますよ。はい。達成報酬の金貨80枚です。」
「ありがとう。」
リーゼは金貨80枚を四等分に分け、メイファ、アイリン、リュウに配った。
「ひゃっほー。何か買おうかニャー♪」
「魔法書買おう♪」
「飯飯飯~♪」
それぞれな反応を見せるのだった。アンリ受付嬢が思い出したかのような表情する。
「あ、そういえばクエスト依頼もうちょっとこなせば、三人にランク昇級に伴う試験資格が与えられますよ。」
Bランク冒険者のメイファ、アイリン、リュウにランク昇級試験資格が与えられるようだ。
※冒険者ランクは下から順にG~Sランクがあり、Cランクまでは依頼をこなした実績で昇級。BランクとAランクは依頼と試験で昇級。Sランクは国に対する貢献実績で国王に認定裁定が下れば昇級できる。ちなみにリーゼはAランク冒険者。
メイファが目を輝かせる。
「じゃー依頼受けちゃおうニャー!!」
ダーッとチーム向けのクエスト掲示板を確認する。バッとクエストの紙を取った。
「これにするニャー!!」
メイファが独断でアンリ受付嬢にクエストを提出した。
「メイファ、相談しなさいよ。」
リーゼが苦笑いとも取れる表情した。
「何の依頼?」
アイリンがアンリ受付嬢に訊く。アンリ受付嬢がクエストの紙を確認する。
「えっと、村を襲うワイバーンの群れ討伐及びワイバーンキング討伐・・・って大丈夫ですかこれ!?Cランク魔物のワイバーンなら、ともかくワイバーンキングはAランク魔物ですよ!?」
アンリ受付嬢が驚きの表情した。
「大丈夫ニャ!リュウはドラゴン語が使えるニャ!!村を、人間を襲わせないようにって!」
メイファがリュウの方を見る。
「・・・ワイバーンキングとなると言うことは聞かないかもしれんが、強さを示せばなんとかなると思う。」
そこにリーゼが冷静に口に出す。
「ワイバーンは空を飛ぶドラゴン。念のためにもう一つチームを紹介してくれるかしら?」
アンリ受付嬢がコクッと頷く。
「はい。わかりました。もう一つチーム手配しておきますね。」
リュウたちは瞬光の戦乙女チームとして依頼受注した。
「(そういえば、地理的に近いな。あの・・・羽虫は健在なのだろうか。)」
リュウが脳裏に妖精の姿が思い浮かぶのであった。
◇◇場面転換◇◇
◇セイクリッド王国◇
セイクリッド王国は創造神フォルトゥナが最初に降り立った場所であり、そこから人間や魔物、とりあらゆるものの万物の事象たるものを創造したと言われている。創造神フォルトゥナの子孫であると言われている天使族がセイクリッド王国をまとめている。それゆえにフォルトゥナ教の信者が多く集まる。またジランド王国と同様にあらゆる種族が平等に暮らしている。
そこで創造神フォルトゥナの加護を受けた者が存在していた。
◇冒険者ギルド◇
「成人になって、瞬く間にBランク冒険者に駆け上がった者がいるんだが、そいつ、創造神フォルトゥナ様の加護を受けているらしくて、強いと噂になっているんだぜ。」
「加護だって?おいおい、フォルトゥナ教なら祭り上げられるんじゃねぇの?」
「戦闘スキルらしくて、世界平和を説くフォルトゥナ教的にいらないんだろうな。」
「あぁ、戦闘スキルか。」
「あと二重人格じゃないかと言うのもあるな。」
「なんだって?」
「戦闘でピンチになると入れ替わったかのように急激に強くなるらしいんだけどよ。」
「それは・・・加護か?」
「さぁな。おっと噂をしたら本人のお出ましだぜ。」
「名前は・・ニンジャだったか。」
ニンジャと呼ばれた者は確かに忍者のような黒装束を身にまとい、目出しのみでそれ以外は隠していた。
「(・・・Bランク冒険者まで上がった某は何をすればいいでござる?)」
「(強いチームを探せ。武士道チームとかがいいだろう。)」
「(どう接触したら良いでござる?某はまだ若すぎるから顔を隠しているが・・・。)」
※成人=15歳設定です。
「(・・・こればかりはタイミングだな。)」
「(了解でござる。)」
ニンジャは脳内で会話していた。二重人格と言われていたが、それにしても会話が成立している。二重人格というよりも、もう一人の存在がいるかのようであった。
◇◇場面転換◇◇
◇セイクリッド王国・謁見の間◇
王座に着座する天使の羽を左右に三枚束ね、多くの白髭を蓄え、シルクのような服を身に纏い、威厳のある顔つきをした人間を前に複数の仕官が報告する。
「ジランド王国の上空で大爆発した件ですが、新開発の魔導兵器のようです。その威力は国一つ消滅するほどでございます。」
「ジランド王国とセイクリッド王国は貿易上では友好な関係ですが、ここ最近のジランド王国は目に余る部分があります。」
「ジランド王国は二つの戦争で魔竜、暴竜を撃退しております。ディモール王国を支配下に置き、さらにオリハルコンやミスリルといった貴重な鉱床を手に入れてます。」
「これはどう見ても世界征服を企んでいるのではないかと危惧しています。いかがなさいますか?神王ヴァシュロン様!!」
玉座に座る神王ヴァシュロンが難しい表情する。
「ランドルフ王に限って、それはない。ディモール王国を支配下に置いたのは奴隷制度を廃止し、腐った思想を変えようとしていると聞いておる。また鉱床のほうもジランド王国は財政難。それ故に鉱床を手に入れ、財政難を改善するためだ。決して世界征服などではない。」
神王ヴァシュロンはランドルフ王と親密な関係を築いてるようだ。仕官が食い下がる。
「で、では国を消滅させるほどの新開発の魔導兵器はいったい・・・。」
「・・・セイクリッド王国は差別なき世界平和を掲げている。人族、獣人族、エルフ族、妖精族、鳥人族、とりあらゆる種族の繁栄を志している。ジランド王国もまた同様の理念に沿っている。ジランド王国は世界征服などと馬鹿げた考えはすまい。下がれ。」
「・・・はっ。」
複数の仕官が下がる。神王ヴァシュロンが「(ランドルフ王よ・・・。何があった?)」と溜め息ついた。その玉座の影にダークが潜んでいた。
「(神王ヴァシュロン。お前を利用するぞ・・・。)」
セイクリッド王国に魔の手が伸びるのであった・・・。
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