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プロローグ

拙い文章、人物、状況背景の情報不足、色々欠けていることが多々あると思いますが、よろしくお願いします。

セレスティアと呼ばれる世界には人族、獣人族、エルフ族、妖精族、蜥蜴族、天使族などをひっくるめて人間と総称される。その世界には魔法が存在し、人間の天敵と言っても過言ではない魔物も存在する。いわゆる異世界ファンタジーを想像したらわかりやすいだろう。


その世界は人族が世界を回していると言ってもいいくらいに数で圧倒的に占めて、他の種族を排斥に追いやられることもままにある。紛争は起きても大規模の戦争はあまり起きない。


何故なら世界最強と名だたる魔物が存在していたからだ。


北に神竜

東に魔竜

西に暴竜

南に覇竜


世界最強の四体のドラゴンがおり、四大竜と呼ばれていた。その配置関係から見ても睨み合っているかのようであった。数百年存在していることから、人間の間では絶対に手を出すなと共通認識を持っていたのである。その中一体のドラゴンが動くことで世界が変わっていく・・・・。


ーーーーーーーー


山奥に生まれ落ちてはや500年。私を襲ってくる人間を蹴散らしては蹴散らして、気付いたら人間が敬意を込めて覇竜と呼ばれるようになっていた。


私はドラゴン。名などないが、強いて言えば覇竜。卵から生まれた時から、弱肉強食の世界に身を置き、敵対する人間を食い殺してきた。だが、いつしか人間の言葉を覚え、また襲ってくる人間を蹴散らし、逃げ出す人間を見逃すようになった。


私のもとに来る人間が後を絶たないため、問うことにした。


「なぜ、私を襲うのだ?」


人間の答えはこうだ。


「ドラゴンを倒し、莫大な賞金と名声を得たいから」


どうやら私を襲ってくる人間は冒険者だということ。私というドラゴンを倒せば、富と名声と共にドラゴンスレイヤーという称号が得られるようだ。


私は考えた。そして冒険者に告げた。


「多くの食料を差し出せば、私との戦闘で命は助けてやろう」


それからというもの、富と名声を得たい冒険者は私に大量の食料を差し出し、戦闘で命を助けてやることが多くなった。その流れで冒険者と話をすることが増えた。色々話すると人間の歩む冒険譚にひどく興味を持った。


ある者は「近くの王都には様々な種族が暮らしている」


ある者は「北の大陸は神殿があって綺麗だったな」


ある者は「宝を守るゴーレムと戦ったときは死ぬかと思った」


冒険者はパーティを組み、様々な地に赴いて、クエストをこなし、その報酬で美味い食事、娯楽、観光などを仲間と共有するのだという。


私はドラゴン故に巨体でひとたび歩けば魔物が逃げ、ひとたび飛べば人間に騒がれ、恐られた。常に孤独であった。唯一の繋がりは冒険者との戦闘後の交流のみ。


だから私は人間のように冒険がしてみたくなり、人化魔法を開発したのだった・・・。

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