レベル上げに目覚めました
なんか酷いことになってます
レベルアップ翌日、俺はミオ先生にレベルについて聞いてみた。すると
「レベルですか?レベルは戦闘などを経験した時に貰える経験値によって上昇するものです」
「レベルに限界ってあるんですか?」
「いえ、今のところそのようなものは確認されてません」
「今、世界で確認されている最高レベルはいくつですか?」
「現在、世界で確認されている最高レベルは782と聞いたことがあります。一般人の私には関係ない話ですけどね」
「ありがとうございます」
そのあと、俺はレベルを上げるためにテオにチャンバラをやろうと誘った。まあ、1勝も出来なかったが。
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チャンバラが終わったあとテオにレベルを尋ねてみた。
「レベル?あ〜、今は4だな」
「自分のレベルってどうやって確認するんだ?」
「知らねえのかよ!?自分のレベルが見たいと念じてみろよ。レベルとレベルアップに必要な経験値が見れるからよ。」
と、テオがレベルの見方を教えてくれたので念じてみた。
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カイン 種族:人間
Lv.2
必要経験値280
スキル一覧
【エクストラスキル】
全言語完全理解
【ユニークスキル】
技能創造
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というものだった。翌日、午前中の勉強を終わったあと、またテオとチャンバラをやり始めた。俺とテオが鍔迫り合いをしてる時
「おー、やってるなぁ!」
と声が聞こえたので、振り返るとそこには月1度で来るかどうかのダン男爵がいた。
「「ダン男爵!!」」
と俺とテオは二人でダン男爵の元に駆け寄っていった。
「お前達、チャンバラなんてやってるとミオに叱られるぞ!」
「は、いいんだよ。俺に勉強は向いてないし、冒険者になるんだからよ!」
とテオは言った。
「そうか、じゃあカインはどうするんだ?」
「そりゃあ学者にでもなるんじゃないか?ミオ先生顔負けに算数出来てるし」
「勝手に答えるんじゃねえ!」
てか、元高校生だしその位は出来ないとね。
「ほぉー、そうなのかカイン?」
「違うな〜、テオと一緒に冒険者にでもなるよ」
「そうか、じゃあ俺が稽古つけてやる」
「「マジで!?」」
「マジだ!!」
「じゃあ、やろうぜ!俺からでいいか、カイン?」
「いいぞ」
そうしてテオとダン男爵の模擬戦が始まった。
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模擬戦開始と同時にテオが突進していった。それをダン男爵は避けると、テオの脇腹に木剣を当てた。
「はや!?」
「ずりーぞ、ダン男爵。避けるのはダメだ」
「テオ、馬鹿かお前は!戦場で敵の攻撃避けない馬鹿がどこにいるんだ!」
「・・・いねえな」
「だから避けるのもいいんだよ。分かったか!」
「はーい」
「じゃあ、次はカインな」
「はい」
そして俺とダン男爵の模擬戦が始まろうとしていた。
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「そういえば、ダン男爵のレベルいくつなんですか?」
「259だが」
とダン男爵は答えた。うん、無理ゲーですね。
「勝てるわけないじゃないですか」
「やってみなきゃ分からないだろ」
「分かってるんだけどなぁ...」
「なんか言ったか?」
「言ってないです!」
と同時に俺はダン男爵に斬りかかった。まあ、案の定防がれてカウンターを喰らいそうになった所をギリギリで避けた。うん、勝てないわ。
そのあとすぐに木剣を弾き飛ばさせ負けた。その時
『レベルアップ!レベルが3になりました。スキルポイント~10獲得しました。』
と頭の中に声が響いた。あれ?もしかしたらレベルの高ければ高い人と戦うほど貰える経験値も増えるの?と思ったのでもう1戦やらせてもらった。まあ、また負けたけど
『レベルアップ!レベルが4になりました。スキルポイントを5獲得しました。』
思った通りだ。そのあと俺とテオはダン男爵と日が暮れるまで模擬戦を続けた。その結果レベルは12となり、スキルポイントは83ポイント貯まった。
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