スキル作ってみた
小説書くの本当に難しいです
孤児院で暮らし始めてから3年が経った。
最近始まった勉強に俺は苦戦していた。
異世界言語が分からないので、日本で言う国語が絶望的だ。いや〜、まさか転生してからの初めての敵がゴブリンやオークじゃなくて、言語だったとは思わなかった。仕方ないので
「スキル『技能創造』発動!」
『技能創造起動します。マスター識別中、確認しました。現在のスキルポイントは15あります』
と頭の中に声が響いてきた。
「スキルポイント?」
『スキルポイントとは、技能創造でスキルを作るために、使用するポイントです』
「説明ありがとう。本題だけど、今からスキル作れる?」
『当然です』
「じゃあ、どんな言語も理解できるようなスキル作ってくれ」
『承知しました、スキルポイント10消費してスキルを作成します。スキル名を指定してください』
「スキル名か〜、どんな言語も理解できるスキルだし、『全言語完全理解』で」
『承知しました。スキルポイント10消費して、エクストラスキル『全言語完全理解』を作成します。作成完了しました』
と言われたので、近くにある本棚から本を1冊取り出してみた。すると
「お〜、スラスラと読める」
というふうになっていた。よし、これで明日の国語から活躍できるぜ。
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翌日、ミオ先生の授業で、俺は早速『全言語完全理解』を使った。そして文章をスラスラと読み始めた。
それを見てか、ミオ先生はもちろん他の子達まで口をあんぐりと開けていた。言われたところまで読み終えたので読むのをやめてからも皆口を開けて、可笑しい顔をしていた。仕方ないので
「先生、読み終えましたよ」
と言ったのだが、ミオ先生は反応すらしないので大きい声で
「先生、読み終えました!」
と言うと、ミオ先生は我に帰ったかのように俺のことを褒めて授業を再開した。
授業が終わってからミオ先生は俺を呼び出した
「どうしていきなりあんなにスラスラと文字を読めるようになったのですか?」
と聞いてきた。正直に答えるのも気が引けるので
「いや、前々から練習してて、隠してただけですよ。皆を驚かせようと思ったから」
と答えると、ミオ先生は
「まあ、それならいいんですけどね。カイン君、あなた昨日までの調子だったら明日から2歳児のコースに戻ってましたからね。今度からはこういうことをしないでください」
と言った。その場では
「はい」
と言ったが、ミオ先生が立ち去ってから
(あぶね〜、これスキル作るの遅かったらアウトだったじゃん)
と、内心焦っていた。
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それからしばらくして、新しく勉強に算数が入ってきた。まあ、これは余裕だね。数字さえ読めれば、元々進学校に通っていた俺が、小学生レベルの問題を間違えるはずもなく算数においては周りからは神とまで崇められていた。まあ、本物の神様はいるんだけどね。
そんなふうに暮らしていたある日、俺と同じ孤児のテラが俺にチャンバラやろうぜと言ってきた。まあ、そのままチャンバラをやったのだが、テオに一太刀も入れることが出来ずに負けた。その時、俺の頭の中に
『レベルアップ!レベルが2になりました。スキルポイントを5獲得しました』
と流れた。どうやらこの世界はRPGでよくあるレベル制の世界だったらしい。そんなことを考えてるとテオが
「カイン、お前の全敗だから宿題写させてな」
と言って笑ってきた。
「テオ、お前最初からそれが目的だっただろ」
「い、いや、そんなことないし」
「嘘つくなァァ!!」
という会話の流れになりレベルアップしたことを思い出したのはその日の夜だった。
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あと、
メリークルシミマス!!
クリぼっちで家にいるのは寂しいです