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異世界さんごめんなさい!  作者: 椎木唯
第3章 終わりの始まり
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第八十六話 キャラ崩壊

落ち込んでいる門に触り優しく言う。

「どんまい。まぁ勝ったんだからいいじゃないか...」


それを聞いた門は『このさい勝ち負けとかどうでもいいんだ...ただ久し振りにあった人間ともっと遊びたかっただけなんだ...』

おーう。意外と辛じゃったんだな...それに同情し、もう一回だけなら付き合ってもいいけど?とツンデレヒロインっぽい言葉を発しかけたが、さっき俺の記憶を覗いたことを思い出し悪魔の方を思いっ切り蹴飛ばした。

『ええええ!?なんで!?今は同情するとこじゃないの!?』


思いっ切り蹴飛ばしたら少し門が欠けてしまった。そのせいかキャラがブレブレである...いや、元からか。

勝手に解決するな!その声が聞こえたような気がしたが多分空耳だ、うん。

「まぁお前のネジが何本か外れてるのは分かったからセリと同じ場所に連れてってよ。流石にもう心配だし...」


『元からこんなキャラだし!と言うかねネジ無いからそもそも外れませ〜ん、バッカじゃないの?』


いきなりネタ挟むなよ...てか俺の言葉は無視かよ。まぁそれでも俺は大人だ、多分。だからここは大人の余裕で...

『え?連れて行けだってぇ?無理に決まってるじゃんwゲームに負けた奴を誰が連れて行くと思いで?w』


余裕で...

『あれれぇ〜?黙りでちゅかぁ?w都合の悪い事は...あ、すんません。それやめてもらえます?お願いします。流石にそれ食らったら終わりますんで。いや、ホント自分ちょーしこいてましたすんません。だからそれおろしてぇ!!!!!』


思いっ切り龍化させた腕で殴る。ヒビ入りまくったが自業自得だ。

え?大人の余裕はどうしたのかって?ははは、この見た目ぴっちぴちの18(推定)女の子(中身男)が大人ですって?聞きました奥さry(白目)

まぁ冗談はここまでにして。

ほんとに心配なのでもう1回殴ろうかと拳を握る。次は破壊するぞ?

そう目で訴えると『え、イヤでもゲームに負けたじゃ...うへぇ!?』


左に悪魔。右に天使が彫ってある門のギリギリ悪魔がギリギリ当たらない場所を殴る。ピキピキ。そう聞こえたが今は問題では無い。

「次は...わかるな?」


『ひいい!ちょ、ちょ、待って!』


ドンッ!

「あ゛?」


『いや、だからちょい待ち!』


ガスッ!

「ん゛?」


『あ...なんかこれ見た目とのギャップで良いかも...』


...ねぇ?ほんとにぶっ壊していい?てか既にキャラ崩壊しすぎて原形留めてないんだけど?

流石にもう懲りたのか少し真顔になり(門だが)手に力を入れる(もry)

『...ではもう1人のいる過去に送ってやる。流石に体が持たん...』


そう言って俺の体が光りに包まれ消える。そして俺がいなくなるのと同時に。

『...これ、回復出来んのかな?』


残された空間には心も体もボロボロになった門の声だけが響き渡った。

次でセリの過去に行くと思います。

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