第八十一話 試練
ゆっくりと慎重に自分が開けた穴を降りる。
今回はモンスターが反応し、色々な攻撃を仕掛けてくるが今の形態だと痛くも痒くもない。ただ少しくすぐったいが。
『もうそろそろで下につくかな?』
「まぁどこまでいってるかが問題だよね。2、3層は余裕で貫いてるけど...」
下の方に広がった空間が見える。セリに言うと励ましのメッセージでは無くどこまでいってるのかが気になるそうだ。解せぬ。
ゆっくりと下に降りながら広がった空間に足を入れる。
(どんなモンスターが来ても怖くは無いんだよね、だって踏み潰せば良いんだし)
完全にフラグにしか聞こえない発言を口には出してないが、心で思ってしなったせいか足を...まぁ何層か知らないがそこから出ようとした瞬間、龍化がいきなり解けアクとセリは空中に投げ出された。
「うえぇぇぇぇ!?」
「...カッ!」
叫んでいるにはアクで...舌を噛んで痛そうにしているのがセリだ。
びっくりしたもののアクはセリに近付き一気に体を寄せ翼を広げた。
『よくぞここまで来た。勇者y........ふむ。これまた珍しい者が来たものだ』
声がした方を向くと上半身裸の男が立っていた...。え?
ゆっくり地面に降り、改めて筋肉を見せつける変態の方を向く。
そうすると変態は少し顔を歪ませ『...思っている事があるならはっきり話せ。まぁ既に心をよんでいるからしょうがないが...失礼にも程があるぞ?』
そう言うとどこからとも無く取り出したマントを羽織る。いや、せめて服を着ろよ...。下半身には茶色いズボンを履いてるのに何故?と言うか心をよむって...ま、いっか。
また心をよんだのか、少し顔が濃い男は溜息をついた。
『はぁ...では、これよりお前達に試練を行ってもらう!!!』
いきなり立ちそう言い放った男を数秒間見つめセリが「切り替え早っ」と呟いた。せめて試練のところ突っ込んであげない?
『ちなみに試練の内容とは過去と向き合う事。これはお前達の過去を見て判断した!これを行う際、例え神だろうが魔王だろうが禁じる事は出来ない!ちなみに拒否権は無い!』
俺達に有無を言わせずにこれまたどこからとも無く取り出した杖をこっちに向ける。その直後大きな揺れと共に眩い光りに包まれた...
「ん、うん?ここは?」
背中に柔らかい感触を感じ、目を覚ます。
何だろう?そう思い触れてみようとすると何か硬い感触がある。
手を取ってみると〈8:20〉そう書かれていた。ちなみの曜日は火曜日だ。
「...ん?俺の我が家?」
びっくりしてベットから飛び出し部屋の鏡を見る。そこには何時もと変わらない...あれ?誰だ?
最後に眩い光を感じ、今は温かい光を感じる。目を覚ましたのは何時もと変わらない白と金を基調とした大人が3人並んで寝ても大丈夫なベット。
横には私専属のメイドがいた。
「クリセリア様、おはよう御座います」
え?
「早く支度しないと遅れてしまいますよ?」
何が起きたの?
「お父様...国王と約束なされたいたんですよね?」
お父様?...国王?
朝起きたばかりで頭が回っていないのか何かが足りない感じがぐるぐるとする。
と言うか、何の約束かわからない。私は何か約束をしていたっけ...?
疑問に思い捻り出すように質問をした。
「えっと...何の約束をしていたんだっけ?」
その言葉を聞いたメイドは少し驚いたがすぐに納得し、話し始めた。
「ふふふ、試されてるんですね、私」
メイドは少し頬を緩ませ続きを言った。
「今日は勇者召喚の日ですよ」
顔が濃い...( ´・ω・`)




