第七十八話 無効化する奴
セリを抱えながら92層上空を飛ぶ。
流石に敵も上から来るなんて思っていないからこの戦法は楽だが絶対そのうちやられる可能性大だけど思う。
アンデット系モンスター集団をずっと見てると流石に慣れてきたのかセリは自分1人で行ける、そう言い出したのでゆっくりと手を離した。
「落ち着いたなら良いけどさ、ここまで来たんだから最後まで運んでもいいんだけど...」
そうアクが言うとセリは少しバツが悪そうに
「気持ちは嬉しいんだけど今の自分、完全に乗り物酔いって感じだし...」
口を抑えながら言うセリにちょっとビックリし、「いや、乗り物じゃないし...」と一応ツッコんだ。酔う原因は俺だったのね...少し心にくるが1人で飛べるならそれで良いし、気持ちもいくらかは良くなるだろう。そう前向きに考えるようにした。
セリと並んで飛んでいると一際目立つでっかい生物がいた。と言うか既に死んでいるので生物とは言わないが...
アクはそれに近付く前に倒そうと思い、飛行した状態で右手に魔力を集め『極炎の炎』と唱えた。ちなみに『〜の炎』系は合計で4つ『火の玉』『獄炎の火の玉』『獄炎の炎』『極炎の炎』だ。最初の2つは〜の炎とついてないがそうらしい。ちなみに違いは火の玉系はそのまま玉が相手にぶつける感じ。〜の炎はロウソクの火の部分が幾つも発射される感じだ。効果的には...
アクが放った魔法はドデカイ怪物に当たり包み込むように燃えた。
そう〜の炎は相手を包み込む魔法なのだ。今放った極炎は獄炎の上位互換でより高温の炎で相手を焼き尽くすっと言う魔法なのだが...
『グオオオオオオオガァ!!!!』
巨体を活かしてブンブン手を振り回し纏わり付く炎を消した。
あれれ〜?よくあるファンタジー系だとアンデットには炎って聞いてたんだけどなぁ〜?普通に消されたんですけど?あいつなにもんなの?
思わず空中で急停止し、相手を鑑定した。
名前:炎を同化する死体
レベル:20,700
アクが鑑定したせいか、それまたいきなり攻撃されたせいか、はたまた名前にある通りなのか知らないが急にこっちを向き口を大きく開き叫んだ。その直後に全身が炎に包まれた。
あれ?どっちにしても炎に包まれるんだから消す意味無くね?と思ったし、この原因を作ったのは完全に自分なので何も口に出さなかった。と言うかセリの目が怖いんです。あれ完全に「無視しとけば良かったのになんで攻撃したん?」っと言ってますね...すんません、自分だけで倒すんでゆっくりしといて下さい。
ペコリ、と頭を下げ火だるまになっている敵と目を合わせた。まぁドロドロに溶けているんだけどね。
いい感じの言葉が見つからなかったんです。敵モンスターの名前は完全に見た目のままなのですよ、はい。(¯―¯٥)




