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異世界さんごめんなさい!  作者: 椎木唯
第3章 終わりの始まり
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第七十六話 詰まりました

セリが指差した方を見ると溶岩がガッツリ入っていた。恐らく下に続くと思われる階段の中にだ。正直見つけたのは良いが、溶岩が中に入っていて、とてもめんどくさい状況になっている。

「吸い込まれるように入っていってるけどこれって私達のせいだよね?」


セリが緊張した顔でこっちに問い掛ける。確かに完全に自分達のせいだがこんな攻撃でこうなってしまうこの階層が悪い!って思ってしまったが何も変わらない為、まずは溶岩流をせき止め階段内にある溶岩に水を思いっきりぶっ掛けた。

まぁ予想通り水蒸気が出まくり前が一切見えなくなるがアクとセリは既に人間を辞めているので全然問題は無い。いや、人間は辞めてないよ?俺はともかくセリは人間だから...多分。

見えるのはアクは龍種だから、セリが見えるのは魔法とか何じゃないかな?知らんけど。


このままだと先に行けない、てかそれ以前に水ぶっかけた瞬間に水蒸気爆発が起こる可能性大だったがそこは異世界クオリティー、爆発する前にセリが氷でコーティングして無事難を逃れた。てか水蒸気爆発って水が高温になってウンタラカンタラで起こる現象じゃ無かったっけ?この状況でなるのかな?


まぁそんな事はは置いといて。ではこんな状況にしたんだから何か策はあるんでしょ?と思っていると思うがさっきのは完全に俺では無くセリがやった事ですから。俺、無関係?ってなるんですよね。

あのねセリさん?そんな「えっ?マジ?」って顔しなくてもわかってるから。

歳は何歳かわからないし自身の過去はさっぱり無くなっている訳だが、伊達に万能生物アクさん(自称)と呼ばれるだけあって、いくつか策があるんです。


1つ目は90層に来た方法と同様地面に向けて『龍の咆哮』をぶっ放す方法。

その時は龍化した状態での攻撃だった為再現には結構時間が掛かる。クールタイムみたいなのはレベルが上がるに連れて短くなっている気がするがいかんせん体力を消費する為大変疲れるので却下だ。

ならセリと協力してやれば?と言う事になるが龍化の攻撃と格段に攻撃力が下がる事がわかったため無理だ。その証拠に91層の地面はえぐれたが1層も貫通してなかった。地面に向けて撃ってないのを考えても無理だと思う。


2つ目はレベル100なった時に使えるようになった『削除』魔法を使う、と言う方法。

この魔法は選択した物を一括で削除出来る魔法だ。代償に自身の魔力×レベル分のステータス値が失われる為使いドコロに困ってしまう。

だが俺ことアクは魔力値が表示されていない、それに加えステータス値などどこにも書かれていない。この事から考えると誰かの書き忘れか、俺が異常なのかと言う考えになる。



結論から言って2つ目で決まりなんですけどね。

実は前回昆虫系モンスターとの戦闘中に「めんどいっ!もうなんか一掃してくんねぇかな?」と思ったところ、神のいたずらか勝手に『削除』魔法が発動され91層内のモンスターが一瞬全てなくなったと言う事件があった。

正直心当たりは当てつけであるが判明してるが会う手段が無い為断念。

結果としては使っても異常は無いようだった。




その事をセリに伝え実践しようと近づく。

「知ってるなら固める前に溶岩だけ消したら早かったんじゃないの?」


と後ろから言われたような気がしたが空耳だと思いたい。

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