第七十三話 空飛ぶアク
大きな衝撃波で木々や地面がえぐれる中、アク達は。
「んっしょ。セリ大丈夫?」
「んまぁ大丈夫だけど...アクが大丈夫?」
前の階層で龍化を使ってしまった為完全には発動出来なかったが体の一部分、翼を龍化した時のサイズに出来た為それを利用し避難しているところだ。
「予想はしてたんだけどここまでいくなんてね...」
中に影響を及ぼさない程度に翼を捲り外の状況を見ながらセリは言う。
わかってたのかよ...
「でもレベル上げが目的ならこの方法で攻略していけば良いんじゃね?」
翼が良い感じになる様に変な体制でそう言うアク。正直絶対体のどこかつるよこれ。
何気なく言ったつもりがセリにはピピーンときたようで手をポン!と叩き言った。
「それだよ!別に娯楽目的で来たんじゃないから毎回アクとの反射攻撃で殲滅していけばいいんだよ!」
「お、おう...。それで良いならいいけど...」
ちょっと引き気味に応えた。だってセリの目なんか怖いんだもん。
セリはだよね!と言い翼をめくり外に行こうとして...ってえええ!?
「ちょっと待って!今外に行ったら爆風で飛ばされるよ!?」
多分だけど。だって俺がいないと翼シールド出来無いし動かないと外見れないし。結局無理なんですよ、セリさん。
行こうとしたのを拒められたセリは頬をプクぅと膨らまし「適当に翼でそれ諸共ふっ飛ばせばいいじゃん」と言った。
まぁ出来なくは無いと思うけど...成功しなかったら空中でセリをキャッチフレーズして飛びながら次の階層見つけなきゃいけないんだぜ?俺的にはそっちの方が良いと思うけど。
セリに「行けなくもないけど失敗したらセリを抱いて次階層に行くよ!」と言い実行に移した。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!風を感じるぅ!」
「ちょ、動くなって!」
只今セリをお姫様抱っこしながら滑空中です。
さっきのセリの作戦は失敗に終わりました。俺がいざ飛ぼうと翼を広げると爆風が俺達を襲い吹っ飛ばされました。瞬時に翼の大きさを戻し体制を整えセリを抱きしめ今に至る。何故お姫様抱っこかと言うとセリの長年の夢なんだと、相手中身男ですけど見た目は完全に男ですけどそれで良いんですかね?
その事を聞こうとセリの方を見るがセリは下を見ていた。おーい。
「はぁ...やっぱり何も無くなってるね」
染み染みとセリは下を向いて話す。絶対に落ちるなよ!?
「流石にこんな威力だったなんて知らなかった...」
一見焼け野原...では無くサハラ砂漠のような木も植物も生き物もいないそんな場所になっていた。サハラ砂漠なんて一度も行った事ないんだけどね。
そんなこんなで他愛もない話をしながら飛んでいると次階層に続くと思われる階段を見つけた。
「お?階段見っけ」
落ちるか落ちないかのギリギリのところに身を乗り出し俺が見つけた方向を見る。
「確かにあるね。次からはこの空飛ぶアクで移動出来るね」
見えないが絶対悪魔のような顔をしていると思う。長年の直感(笑)だ。
てか空飛ぶアクって何だよ...俺は乗り物かよ。
ちなみに第九十一層攻略時点では
アク
レベル:930,012
セリ
レベル:892,100
になっています。




