第七十二話 やり過ぎ
「ごちそうさま」
「うん、ごちそうさま」
自分のとセリの食器をお手製のアイテムボックスに突っ込む。え?洗わないのか、だって?面倒くさいじゃん。
そんな事を考えながら片付けを終了し、ダンジョンの攻略に戻った。
「やっぱ、暑いね〜...と」
手で扇ぎながらセリに言う。モンスターを手で突きながら。
「確かに...ッ」
それを聞いてセリも同じ様に手で扇ぎながら言う。モンスターに氷の塊を投げつけながら。
うん、まぁこの時点で頭おかしいのは自覚している、普通暑いね〜っと言いながらモンスター(昆虫)を殺さないし、器用に体液も回避しない。
呆れ混じりにそう思っていると前から大きな地響きが聞こえてきた。
「お?もう出てくるん?」
「結構早いけど...ま、2人だしね」
この地響きの正体は、
『オオオオオオオオオオ!!!!!』
名前:昆虫キング
レベル:120,000
言わずもがな、あの有名な無視キングでは無く昆虫キングだ。あれとは違う、絶対に。
昆虫キングはこの階層のモンスターをある一定の値倒すと現れる、まぁボーナスキャラだ。腕が6本あり、それぞれに剣、斧、槍と武器を持っていてとてもきょーあくです。見た目は完全に落ち武者です。
はっきり言って近距離タイプだったら苦戦を強いられるモンスターであるが、この2人は遠距離技も出せるため弱キャラです、はい。
レベルが12万と高レベルな為瞬殺は出来ないが、拘束などを使えば動けなくなるので集中砲火でタコ殴りにできる。砲火で殴りってこれいかに。
「では『龍の咆哮』」
「『反射』」
手始めに『龍の咆哮』をセリに向けて放つ。別にトチ狂った訳ではなくある程度加減をすればセリのカウンターと言う魔法で反射する事を確認したかった為である。...セリが遅れた瞬間ズタボロになるけどね。
予想通り俺が放った『龍の咆哮』はセリに反射され、俺に向かってくる。それは先程は放ったものとは何倍もの力になっている。(何故かと言うと反射とは魔法系攻撃ダメージのみ無効化し受けた攻撃×2のダメージを反射するから)俺はそれを避けず反射した。結局何がやりたいかと言うと反射をしまくって攻撃力を何倍にも膨れ上がらせてたおそうって言う考えだ。やり過ぎると掠っただけでも消し飛ぶような威力になる為、最後相手に上手く当てないとセリと一緒にお陀仏だ。ヤバ。
「んじゃもういくよ?」
「うん、了解」
後半から数えて無かったが流石に相手も待っている事無く近づいてきている為もう限界だ。セリに確認を取ったら大丈夫っとの事で了承を貰った。
セリの反射で俺に音速超えてますよね?と言いたくなるような速さで向かってくる『龍の咆哮』を体制を一気に変えて相手に跳ね返す。正直万超えた頃から音速なんて慣れてしまった。もうこの肉体は超人的パワーを持っているに違いない。と言うかそうしたのは俺達なんだけどね...
あとなんで音速に慣れているのかはツッコまないでくれ...反省してるんだ。
昆虫キングに向かって放たれた『龍の咆哮』+αは無事命中しどデカい音をたてながら地面をえぐり木々を吹き飛ばす。
あーあ、やっちゃった...
アク「(ノ≧ڡ≦)」
セリ「( ´ー`)ワタシハワルクナイ」




