第六十五話 ミートボール
セリと2人で生々しい肉の塊を見上げながいると
「今更感が半端じゃないんだけどさ、中身男なんでしょ?何で女の子になっちゃってるの?そう言う願望があったの?」
顔を合わせずにセリが呟く、ほんとに今更だな。
「願望って訳じゃ無いんだけどさ、その時色々あってレベルがMAXになっていてさ、あれ?これ強くなり過ぎだろって思って筋力低下がかかる女の子にしたんだけどね。あ、ちなみに両方選択可能だったよ」
「両方選べるって...人外?」
「いや、人外じゃ無いし...んで変えたのは良いものの後日変えようかな?と思って変更しようとしたら《現在変更出来ません》って言われて出来なくなったんだよね...」
「ふーん」
正直どうでもいいけどね?と言いそうな言い方だったがここは我慢だ、と言うかまだ言われてないし...
なんやかんやで上を見上げながら肉の塊を見る事数分。痺れを切らしたのかセリがゆっくりとこっちを向き叩こっか?と言い出した。
流石に何もして無い、されて無い命の危険性が無い生物?を殺るのは抵抗があるんだよ。
...。
.......。
............。
「ヒャッハー!!!こちとらずっと出て来んの待ってんだよ!さっさと出て来いよコラァ」
すいません、我慢が出来なかったのは俺でした。いや、あれだよ?剣と魔法がある世界理論で言うところの「あ、このモンスター俺んだからそこんところ分かってよね?」と言いつつモンスターの目の前でご飯を食べてるのと同じ位苛つくんだよね。だからしょうが無い、はい。
前回のボス戦で正体がバレたのでもう、隠す事無く龍人の真の姿を見せ空中に飛び、肉の塊通称ミートボールを思いっ切り殴り付けた。
受け身をとる?まぁ取れていない為凄い勢いで壁に当たりバウンドした。正しくミートボールだな、全然上手くないけど。
それを見てセリはギリギリのところで避け、爆発...いや、即死を狙う為呪文を唱えた。それを受けたミートは全くくらった様子は無く今もずっとバウンドしまくっている。
「これならッ!」
そう思い両手を前に突き出し呪文を唱え、真っ赤に燃える鳥を出した。
これなら、と思い放った攻撃だがミートに当たる前にジュと音を立て消えた。
「アク!こいつ魔法効かないみたい!」
「そりゃあ6種の属性を持つ龍を取り込んでんだし効くわけ無いじゃん!そのせいで俺の攻撃の爆発も発動すらしないみたいだし」
わかってるなら先に説明してくれよ...と思ったセリであった。
アク「お?段々と面白くなってきたかも!(バイ〜ンボヨ〜ンブニョン)」
セリ「気持ち悪っ」




