第六十三話 目的
久し振りの2話投稿です。相変わらずのクオリティーと文量の少なさですが悪しからず。
アクの突然の告白に頭が追いつけてない様子。そりゃあそうだわ。何時も一緒にいた友達の中身が男なんてね...俺の場合フルスイングで頬を殴るけどね。
「えっと...転生者ってこと?」
驚きつつも冷静に解析するあたり凄いと思う。あと、普通に怒っていいのよ?
「転生者かどうか知らないんだけどね。と言うか記憶が無い。断絶的にだけど俺が男でこの世界の住人では無いって事だけは分かったんだけどね」
少し肩を竦めながらセリに言った。と言うか性別を変えたのは俺なんだけどね。
ま、これも後でわかるでしょ!と言う事でセリの背中を押して次の階層のボスが待っている階段下に向かった。
あと『悪魔の睡眠』の睡眠時間が長くなるの文章は種族固有スキルは弾くみたいで、龍人である俺には効かなかったようだ。悪魔涙目ですな。
階段をセリと並びながら降りていると
「まぁ『悪魔の睡眠』のせいでもあるんだしその件はパーにしてあげる」
「おお!ありがとうセリ!」
思わず頬ずりをやろうとしたが既のところで踏みとどまった。流石に生身男って知られた状態でやった瞬間昇天ですな、HAHAHA。
「でも記憶が元に戻ったらその事を真っ先に話してね。全く関係ない、赤の他人だったら殺っちゃうかも知れないから気を付けてね?」
ニッコリ笑いながら言うセリさん、ほんと怖いです。
「わ、わかってるよ...と言うかセリ少し口調変わったね?やっぱあのスキルのせいだったの?」
苦笑いをしながら約束を交わす2人。内容がもっとメルヘンチックだったらなぁ...と頭の済で思いつつも不自然で無い程度に話を変えた。
「多分そうだね。あの時はもう頭の中が寝る事しか考えてなかったからね〜、ん?ならアクもさっきめっちゃ怖かったよ?何というか実験動物を前にしてる感じで」
あ、勿論私が動物ね?しかもモルモット。例えでも自分らしさを出すあたり今のセリが本物なんだな...てかモルモットってこの世界にいんのかよ。
「あー、その時はちょっと考え事してたからさ。でも今はほら、元に戻ってるだろ?自分で言うのはなんか変だけどさ」
そう一生懸命セリに説明する。身振り手振りをぶんぶん振り回しながら。てか回せないけどなそんなに。
「ふふ、見ればわかるよ、ちょっとからかっただけ」
口に手を当てウフフ、と笑った。姫様かよ...あ、王女様だったな。
そんな事を忘れてしまう程人とのつきあい方が上手いと感じた。多分それだけ人と話すのが楽しいんだろう。
「でもさ〜どうやって記憶を取り戻す?思い出す?のかな〜?そこら辺に落ちてる訳でもないし...」
怖いわ!記憶がゴロゴロ転がってる世界なんて。
まぁその質問はいつか来ると思ってたよ...と言うか1番最初に来るもんだと思ったんだけどね。
えーと、ゴホンゴホン。少し咳払いをして話し始める。
「まず記憶を封印したのは幻想神だ。だから最終目標としてはそいつの討伐っという事になる」
「ごめん、一気に話し飛びすぎて分かりづらいけど...何で幻想神がアクの記憶を封印したの?」
「うん、先ずそこなんだよね1番の疑問が。まぁしいて言うなら知られたくない情報を俺が見てしまったから、が1番有力な説だと思うよ。んで、何故幻想神なのかって言うとねセリもわかってると思うけどそいつだけが俺達に1番接触しているからなんだ。セリも思い当たる節位あるだろ?」
顎に手を当てうーん、と考え始め「多分会ったことある」と言った。
「やっぱりね...だからまずそいつを倒そう!っと思ったんだけど一応魔王に会ってみたくってさ...」
良いよね、別に急ぐ必要は無いし!とセリに訴えかけると溜め息をつき「アクの問題だからね、別に私は良いよ。と言うか付いて行くしかないんだけどね...あのスキルを見てここの学園に私を通わせてる位だし、突然元に戻ったら大騒ぎになるしね...」
後半聞いちゃいけない部分が聞こえたが気にしない。ほんとに気にしてたらメンタルが持たない。
そう切り替え下を見るとぼんやりとしや松明と思しき灯りが見えた。
「よ、よーし!ボス部屋後少しだね!ラストスパートだ!」
と言って駆け下りた。流石にもうコケはしないが...
作者「毎回〝セリ〟ってやろうとすると〝セル〟になってしまうんですよ...」
セr「間違えないでね!?」
さっそくですね(笑)




