第六十二話 過去に迫る?
はい、やっと物語の中盤位にやって来ました。ここからあんな事やこんな事になるのでお楽しみに( ´ー`)
あと出来ればブクマや感想等を頂けると、励みになります。
|ω・`)チラ
「ごめん、セリ起きてくれる?」
抱きついてる手をゆっくると離しながらセリを起こす。
先程時間を掛け思いついた案がある。ただそれにはセリのユニークスキルの事を知らなくちゃいけない。だがもし俺の考えがハズレればどうしようも無くなるんだけどな。
また、考えに耽っているとセリが「ん、んぁ...あ、アク起きたんだ。どう?調子は?」と目を覚ました。
「ねぇ、セリ?君のユニークスキルの説明をしてくれないかな?」
おでこに手を載せていたセリの手を払い、真剣な眼差しで問い掛ける。
それを見たセリは一瞬戸惑っていたがアクの口調が少し変わっている事に気が付き、こちらも真顔になり「なんかよく分からないけど説明するね」と言った。
「私のユニークスキルはさっき話した通り私の大切な人の為に禁術とされている『蘇生』を使って蘇らさせた代償で付いたものなの。名前は『悪魔の睡眠』。効果は私のわかっている限りでは、主有する人物の睡眠時間を延長する、その代わり寝ている時間が長い分だけ強くなる。それと、このスキルと同ランクのスキルを必要不可能にする。の2つ」
このせいで私王家から追い出されたんだけどね...と、何故か少し笑いながら呟いた。
「で、私のスキル聞いて何がしたいの?なんか口調も変わってるし...」
その話を聴き終え、セリは何故聞いたのかと質問をしたが、当の本人は目を瞑りながら何かを考えてる様子だった。
2、3回アクに同じ事を言ったが、全然こっちに耳を傾ける気は無いようだ、そう思い溜息をつこうとしたらいきなりアクに肩を掴まれ「なぁセリ。そのスキル俺にくれないか?」
セリはこれまでに無いぐらい驚いていた。
「アク...俺って言ったよね?」
先程目を閉じ考えてたのはセリの持つ『悪魔の睡眠』の効果についてだ。
まぁ考えるといっても、そのスキルの事ではなくそのスキルをもしかしたら俺に使えないか?と考えていたのだ。
結果から言うと出来た。出来たのだが結局『創造』を使ったので勝負には勝ったが、試合に負けた状態なのだ。どちらにしても推測(幻想神が俺を敵視している等)なのだが毎回『創造』を使うとその作ったものが幻想神に伝わってると思うんだ。多分。
だから俺がこのスキル『スキル移転』で何をしようか筒抜けっという事になる。まぁ前は急げってやつかな?
そう思いセリの許可を取らず、『悪魔の睡眠』を俺に移動させた。
そのことに気付いたのか「何やってるの!?駄目だよ!アク!」と何時も以上の元気な声で俺を怒った。
そんな事は今は置いといて...お?成功か?
怒っているセリに背中を向け「ステータス」と言い、無事?使えなくなっているかを確認した。
「何やってるの!ほんとに...このスキルは悪魔が関わっているから神様でも無効化出来ないんだよ!」
その言葉通りユニークスキルと書かれている欄を見ると《現在使用出来ません》予想通りそう書かれていた。
めっちゃ騒ぎまくっているセリに本当のことを話し宥めた。
「...いくら、自分の為だからっていきなりやることは無いでしょ...そりゃあ長年苦しめられてたスキルが無くなって嬉しい気持ちはあるけれど、もし友達...いや、親友が苦しめられる事になったらと思うと私...」
「さっき話した通り、これは俺にとって大切な事だったんだ。俺達2人為には必要だったんだ。でも、心配させたのは事実だ。ほんとにごめん」
スキルの呪縛から解け元のテンション(セリいわく)に戻ったセリに少し怒っていたが、俺の言った言葉に反応していきなり「私達って...え?」と疑問に思ったらしく何故?と質問してきた。
「多分だけど、セリがまだこのスキルを持っていない頃、俺達は何らかの関係であったと思うんだ」
それを聞いたセリは
「何らかの関係?...そんな筈は...」
「セリの中で1番心に残っていることだと思う」
「もしかして...?」
セリは今に泣き出しそうな目でこっちを見てくる。そんな目で見られても俺が困るんだけどな...
あ、そう言えばいい忘れていた事があったな、多分分かってると思うけど。
「あと俺性別は女だけど実は男だから」
我ながら何言ってるかさっぱりわからなかった。
アク「男なんです!」
セリ「(¯―¯٥)」




