第五十四話 強制的に
ふむ...
セリが突然泣き出し結構な時間がたった。未だにセリは回復していない。ここで俺が思いついたのが3つ。1つ目はそっと体を抱きしめる。
これはノーマルと言うか普通であるが何故泣き出したのかわからない為難しい。
2つ目は水をぶっかけて現実に引き戻す。これは論外、ただ俺が嫌われる。
3つ目は落ち着きが無い感じで「ど、どうしたの!?」と言う。1番これが最善策なんだがもう結構時間が立ったので不自然極まりない。
結論、難しいです。
まぁ俺もこのままボケー、としてた訳じゃない。俺は1つの結論に辿り着いた。そう、それはここにモンスターを送り込もうっと...
俺は別に頭がイカれた訳じゃ無い、はい。
まぁ正直説明が面倒いのでそこら辺のモンスターを適当に連れてこようと思う。
その後
「ギャー!!!!多すぎだから!」
只今絶賛モンスターに追われ中です。いやね、ゴブリンを1、2体ほど連れてこようと思ったんだけど意外と数が多くて数百体位いるんじゃないかな?わからんけど...
で何をしたいかと言うとこれをセリにぶつけて強制的に涙を止めるっていう作戦なんです。正直俺って最低な奴ですね、はい。
まぁ、実際リアルで目の前に女の子が泣き出したとしてみ?どうして良いか分からないでしょ?そいう事よ。
と言う訳で...
「セリぃ!逃げてぇ!!」
「え?...ええ!?ちょっと待って!?」
といきなりの事に驚きながらも目の前のモンスターに向けて手を伸ばし爆破した。ほんとにそれなんなのか知りたいな...
っと俺も倒さなきゃな...
そう思い久しぶりに出した剣を手に持ちモンスター目掛けて斬りかかる。
斬って斬り上げて刺してを繰り返しやっと最後の一体を倒し終えた。
「ふぅ、終わったね...」
とアクが言うと
「終わったね、と言うかアクが連れて来たんでしょ...」
ま、いいけどね...ちょっと気分転換したかったしっと言い少し笑った。
「うん、ゴメン。んでご飯食べよっか?なんか嫌いな物とかあったの?」
と何故泣きだしたの?と遠回りに聞くと
「嫌いな物は無い...ただ昔これと同じような物食べた記憶があってね」
少し懐かしい様な顔をし「さ、食べよ?」と手招き椅子に座った。
「あ、うん。了解!」
その後無事?食事も終わり遅めの朝ご飯は終了した。
「どう?美味しかった?」
「ん、まぁまぁ」
と聞くとそう答え「そうだった?ま、結構な間作ってなかったからね〜」と笑いながらアクが言った。
その後も他愛もない話をしいざ出発!といった感じの雰囲気になった。
テントをアイテムボックスに収納し何時でも行ける状態になった。後はシャワーに入ってるセリを待つだけだ。
それにしてもセリ魔法系色々と使えたんだなぁ〜と思いながらそこら辺にいるモンスターを狩る。
ん?そう言えば何でこの世界の材料で日本の食べ物作れたんだろ?
俺初めて手料理作ったんだけどな...この世界で...
アク「何でだろ〜?」
セリ「(๑• . •๑)??」




