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異世界さんごめんなさい!  作者: 椎木唯
第2章 魔法学園
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第四十四話 第6層目攻略、過去の遺産

第6階層通路にて

「ふぅ...結構走ったのに出口見えないね」


アクがそう呟くとセリ頷きながら立ち「微回復(ヒール)」と唱え傷を癒やした。

アクは壁に手を当てふむふむ言っていると回復し終わったセリが「ん?どうしたの?」と聞いた。

「なんかね...よし、試してみようかな」


そう言うと「ちょっと後ろに下がってて」とセリに言い、アイテムボックスから自作の魔弓を取り出し魔力を込め始めた。それを見たセリは「え?何する気なの?」と若干顔を青ざめながら聞いてきた。

「いや、ここの階って多分迷路みたいなものだと思ってね」


「迷路って...6階層でその仕掛けって...で、何か根拠とかあるの?」


顎に手を置きセリが聞いてきた。根拠って言われてもね...と最初に言い、説明を始めた。ちなみに魔弓にガンガン魔力が溜まっていっている。

「まず気になったのが他の5層と違いここだけ何故か魔力が濃いんだよね。まぁ勘みたいなものだから当てにならないけど...で試しに、って思って壁に近づいてみて確信したんだけど...」


ここで一旦止め少し吸って吐いてを繰り返し口を開いた。

「ここ____多分魔獣の中みたい」


と言ったアクの言葉にセリは驚きを隠せずに呆気としている。それもそうだ。実際自分が言われたら驚き...恐怖は感じないと思うが暴れてしまいそうだ。

そうセリを思って優しい目で見ているとやっと我に返ったのか、はっ!っとした表情になりいきなりアクの肩を掴んだ。

「で、何かここから出る方法とか思いついたんでしょ?何か物騒な物取り出してるし」


行動と言動が全然違ったがまぁ取り乱してるよりは良いか...と思った。セリはそんなキャラだしね。

「うん、まぁ聞いた話なんだけどね。今私達がいるのはダルガンっと言って人や物を運ぶ為に作られた物らしいんだよね。昔の魔族達は工夫を切らして作ったのがこれらしいよ。まぁそれが長年の月日を重ねて魔獣になったんだってね。でこれは下に下に行くようになってるらしいんだけど止め方が強い衝撃を与えるってものなんだよね。」


だからこれ、と言って魔力を溜め込んでいる魔弓を見せる。

「これを全力で放って止めるって訳。まぁ今どこまで行ってるか知らないけどね」


と、ここまで聞いていたセリが口を開き「早く行けるのはいいけど...確かダルガンって大戦時に敵味方問わず攻撃しまくった、って聞いたことがあるんだけど...」と言った。それに対し「大丈夫じゃない?てかこの魔獣が出るのって稀らしいから少し位やってみても怒らないと思うな...もし殺っちゃってもコイツ不可解な事多いって言われてるから死骸とか持っていって売る、とか出来るよね〜」と笑いながらアクが言った。




「んじゃ、そろそろ放つから結構離れないとね」

魔弓を構えながら言うアクの周りに強い風が吹く。どうやらその弓から発せられるものらしい。飛ばされるのを腰を落としながら必死に堪えるセリを横目に「ごめん!すぐ終わるから!」と言い弓を射る。一瞬しか見えなかったが放った弓は、ほのかに緑色をしていた。まるで吹き荒れる台風を一本の矢にしたかのようなものだった。

弓を射った瞬間にアクは小さい声で「『拡散』」と言った。その言葉に反応するかの様に矢がどんどん増えていき通路の先が見えない、と言った具合に増えた。

矢は「ブォォォン!!!」と激しい音を立て空気を振動させていく。

そこで今かな?と気の抜けた声を言い「『散開』」と言った瞬間に今まで不自然なまでに、真っ直ぐいってた矢が急に上下左右様々な場所に当たり「ドッガァァァン!!!」と耳を閉じていても聞こえる激しい音が聞こえ急に二人共音が聞こえなくなった。それを一瞬で察知したアクは「『広域完全回復エリアパーフェクトヒール!』」と言い、二人の傷を回復し終わったところで轟音が止み、急に二人が立ってる地面が揺れだし体が透けていき突然二人の姿が消えた。

アク「...すんません!m(_ _)m」

セリ「」

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