第四十一話 『貴様らはしんにゅ!?』
私は帰ってきた!\(●)/
紅茶を飲みながらまったりする事...長時間。流石に時間は計ってないからわからないが紅茶を4、5杯飲んでお腹がタプタプだ。
「ふぅ、お腹がタプタプだしもう帰ろうか」
そう言い、いそいそと帰る支度を始めるとセリがガシッ!っと腕を掴んできた。すみません。
「まだまだ時間があると思うし行けるよね?」
ニッコリと笑いながら言うセリ。腕をがっしりと掴んでなかったらいい感じだったんですけどね...あ、ちょっと今腕ミシミシ鳴ってるから。
「う、うん。行こう!どっちにしても行かないと2年になれないんだし...」
そういうと思ったよ。と言って少し微笑んで掴んでいる手を離し、地面に敷いた布をアイテムボックスに紅茶が入っていたカップごと放り込んだ。そんな扱いでいいのね...
よし、ボスを倒すか!そう言い扉に手を掛けようとするが何故かアクに止められた。
「...何?」
セリが半目になって聞くとアクは少しもじもじとしながら「いや、あんなに飲んだのにその...トイレ。とかに行かないのかなぁ?と思って、さ」と言った。
「私。トイレ行かないので」
あ、そうなんですか...
今度こそボス戦だ!そう意気込み次はアクが扉に手を掛け力を込めて開いた。
そこには蔦に絡まれながら寝ている獅子がいた。どんな状況!?
少しびっくりしたがすぐに気を引き締め、両手にあるグローブに魔力を込める。十分に貯めを終わったら勢い良く飛び出し眠ってる獅子に対しグーで殴った。パーではない。グーでだ。
それをもろ顔面に受け完全に目を覚ました獅子は怒りに満ちた目で『貴様らはしんにゅ!?』最後まで言い終わる前にアクに殴られた場所が膨れ上がり爆発した。
「よし!ボス討伐完了!」
アクの元気なその声だけがボスが居た部屋に響き渡った。
「...何やったか知らないけど、あのモンスターが少し可哀想になってきた」
正座しているアクに向かってセリがやれやれ、と言った感じに言った。
何故正座をしているかと言うと反省会ならぬお説教タイムを絶賛開催中だったのだ。俺は悪くねーよ?
「いや可哀想って言われても...セリも道中出会ったモンスターの顔面爆破?してたじゃん...」
小さな声で呟くとセリが「それとこれは違うと思うけど...アクの場合相手話そうとしてたのにさ時間差で殺ってさ恥ずかしく無いのかな?って思うんだけど...」とアクに聞こえる音量で言った。
「まぁ!兎にも角にも倒したんだし次の階層続く道をあるみたいだし進もうよ!ね?」
アクが苦し紛れにそう言った。それに対しセリは「躊躇して殺せない。って言われるよりはよかったケドさ...」と言い、アクがそんなに行きたいって言うんだからもうちょっと進んでみようか。と言った。
墓穴を掘ってしまったようだ。
「え〜そんな〜」と言い引きずられながら次の階層に行く、「自分で進もうって言ったじゃん...」と呟かれ流石に黙り自分の足で次の階層に移動する事となった。
(まぁいいけどね。セリが一緒にいるんだし。う〜ん、次はどんなモンスターが出てくるのかな?)
アク「私実は猫好きなんですよ?( ⓛ ω ⓛ *)」
セリ「えっ?Σ(=゜ω゜=;)」




