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異世界さんごめんなさい!  作者: 椎木唯
第2章 魔法学園
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第三十九話 準備

クラスの人達がいそいそと準備を始めた頃二人はというと...

「ねぇどうする?ダンジョン行けって言ってるけど...」


「どうする?って言われても...早く卒業出来るみたいだし行くよね?」


あれ?セリは結構乗り気みたいだ...なら何で通ってんだ?って思うが口には出さず「んじゃ行こうか!っと言いたいところだけど準備する時間が必要でしょ?てか2人で挑むって...もう1人2人か探さないと駄目じゃない?」と言った。俺だけなら多分余裕でいけると思うけどセリがなぁ...ユニークは取っとくと思うし...

アクがそう言い「ね?」と聞くと「...あの時結構ヤバメの魔法打ってたの誰だっけ?」と言い返した。

聞いてたのかよ。ま、とにかく準備しよ?仲間は探さないからさ?と言い返すと「わかった。じゃあ3時までね。集合はダンジョン前で」と言って教室を出た。どうやら納得したらしい。よし!それなら回復アイテムや便利道具でも買いに行こうかな。あるかどうかは知らないけど...


その後学園を出て買い物に出かけた。

どうやら他のクラスの人達も同じ事を言われたようで学園の制服を着ている人が多かった。

順調に必要なものを買い終わり「よし!ダンジョンに向かうかな」と思い始めた頃1つの疑問が浮かんだ「あれ?ダンジョンってどこ?」ダンジョンがあるのは聞いていたのでわかっていたが場所は聞いていなかった。というか場所言ってなかったよな...

こういう時はセリに聞こう...と思ったが別行動なのを思い出し意気消沈。これからどうしようかそう悩んでいた頃ふと思い出した。あ、通信手段ならあるじゃんっと。

人が少ない場所に移動し「可視化」と唱えた。その言葉に反応しアクの目の前に証が見え、それを持って「セリに繋いで」と言った。少し待つこと数十秒。どうやら繋がったようで『ん?何』と声が聞こえた。

「ごめんね。えっとダンジョンの場所がわからなくて...」


『...やっぱり。えっと学園の場所はわかるでしょ?』


「え?やっぱりって...あ、うん。わかるよ!」


だってそこに通ってるんだし〜と言ったが無視され

『ならそこから入って真正面に少し古ぼけたドアがあるからそこに入ればダンジョン。入る為には自分の証が必要だから忘れないで。私は先に入ってるから』


待ってるから。と聞こえ通話が終了した。ホントごめん...



急いで学園に帰り忘れないうちにダンジョンの入り口と思われる扉に証をぶち当て開けた。変な音が聞こえたような気がしなくも無いがスルーし、壁に寄りかかってる状態のセリを見つけた。

「ごめん!迷惑かけたのかな?まぁ声だけだし別にいいよね?」


「はぁ...ま、行こ?」


そう言ってセリは受付(..)を指した。...え?

アク「そう言えばセリの説明してなかったね。セリの見た目は...腰にかかるくらい長いふんわりとした金色の髪、背は私より少し小さいくらいかな?目は眠たそうにしていない時は結構大きいね。」

アク「何が言いたいかというと私のセリは世界一可愛いってことかな!」

セリ「...違うから。あとなんか怖い...」

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