第二十五話 俺お前に言いたかった事があるんだ!
俺の名は神奈月 響也、普通の高校生だ。
普通の高校生と言っても今年からなるんだからまだ普通と決まったわけじゃないが...
俺の住んでいる家は徒歩数分で学校につく、といったいい感じの場所にある。これは母さんが俺の進学祝いにって言って引っ越したからだ。まぁその本人が今出張で海外に行ってる父さんについていった為、今俺一人しか居ない事になる。勿論生活費はもらっているが...
何が「きょうちゃん、私がいないからってハメを外し過ぎちゃダメよ〜?」だ。たく、母さんったら...
そう言って俺は玄関を開け学校に向かう。
「ん?響也ちゃんじゃない!?え?もしかして今日って学校の登校日だったかしら!?」
「ええ、そうですよ。もしかして美月ってまだ寝てます?」
「ええ、明日だと思っていたから...ごめんなさいね、今すぐ起こしてくるからら!」
「少し待っててね〜!」とそう言って美月の母親は玄関を開け『ドタドタ』と階段を上がっていった。
ちなみに何故か美月の母親の名前を知らない。幼稚園からの幼馴染なのにな...
美月。如月美月と俺は幼稚園からの幼馴染である。
こいつは学校では美人だし勉強もでき運動も得意っといった感じに言われる完璧超人さんなのである。(噂であるがとある武術の経験者でもあるとか無いとか...)
だが真実は違う。こいつはリアルでは毎晩遅くまで俺の家に居てゲームをしたり、そのせいで俺が居なかったら多分遅刻の常習犯なのである。ちなみに毎回学校の宿題は俺が見せてた。
(全く...高校生になったらそんなの辞めるのかと思ったんだが高校初日から遅刻とは...中々だな)
そんな事を考えながら待つこと数分家の中から声が聞こえてきた
「ほら!響也ちゃん待ってるんだから早く行きなさい!」
「わかってる。今行くから」
「だから今行くって言っているのに何で冷蔵庫に手を突っ込んでガサゴソやっているの!?」
「朝ごはん食べないと元気でない。ね?」
「とっとと行け〜〜〜!!!」
玄関が突然『バッ』と開き美月が外に放り出された。
(何この茶番...)
「あ?おはよう響也。今日もいい天気だね、気分がいいよ」
「お前が毎日ギリギリの時間で出てこなかったらもっと気分も気持ちも晴れやかだったろうさ...さ、行くか」
「うん」そう言って美月は俺の隣を歩く。
今日もいい天気だ。こんな日はきっと絶対いいことが起きる。
そう柄にもない事を思い少し頬が緩むのを感じながら美月に続いて歩き出す。
「美月」
「ん?何?響也?」
「あのさ、ずっと言いたいことがあったんだけど...お前z...!?」
何故かこっちに向かって来る大型トラックが目にはいり、言いかけていた言葉を口ごと抑えた。
(な、何でこんな所にトラックが!?ここの道細すぎてトラックどころか軽自動車も気を付けないと通れない道なんだぞ!?)
いい感じの場所と言ったな?あれは嘘だ。
て言うよりなんで!?めっちゃサイドミラー削れてね!?あ、取れた...あれもうこっち来る前に事故るんじゃない?もう事故ってる様なもんだけどね。
そんな事より避難!まず美月を...っていない!?あいつ俺を見捨てやがったな!?
そう焦ったり悟ったりわなわなしていたら突然『ドガッ』と背中に衝撃が来て体が中に放り出された。
(あ、俺死んだな)
そう思い地面に落ちる衝撃と共に俺の意識が無くなった...
ちなみに美月に言いたかったことは
「お前絶対目覚し時計買ったほうがいいと思うぜ?」
だった...
はい。次ですね(´∀`*)




