最終話 異世界さんごめんなさい!
投稿遅れてスンマセンでしたぁ!!!!色々と事情...|彡サッ
『......目標確認。これから取り掛かります《爆発まで60秒。59、58》』
「ちょっ!流石に短過ぎない!?」
「いいからアク!最後の手段使いましょ!!早くしないと殴るよ!?」
「そしたら殴り返すけど良いか!?」
翼を曲げ、高速で回転しながら地面に突き刺さり胸がカパっと開き、半透明な球体が浮かび上がる。恐らくあれが爆発するのだろうけど突き刺さった状態を見て吹き出しそうになったから危機感もクソもない。
ちなみに最後の手段とは幻想神との戦いで勝てないと判断した時に全力で世界を攻撃し、破壊する。その時に生まれたエネルギーを使い『作成』で他の世界に渡る技を作り逃げる。と言ったものだ。
正直作れるとは思うが移動するだけのエネルギーが残ってるかが心配なんだよね...。
心配しまくりだけど謎の急展開からの自爆宣言されたから全力で対処しなくては。ここで幻想神攻撃したら爆発しようだし。
『《39、38...》』
「ぬぉ!こうなったら考える暇はない!セリちょっとごめんよ!」
「きゃあ!」
そう言うとアクはセリが羽織っているマントと杖を取り上げた。こんな時にエロ展開は無いのでご安心を。
って言うか通報されそうなので一応言い訳を。
「えっと。これは触媒にします。どうせアイツが渡したんだからそれなりにエネルギー溜まってそうだしうまく行かなかったら即破壊で俺の技の足しにする。異論は?」
「無いけど......寒い」
「あ、ごめん」
流石に戦闘中では服も着替えられないようだ。てか俺が魔術で作れるのが異常なのかな?
セリに魔術で服を着させ...うん。まぁ温かいと感じれば良いもんね。
なら魔法でどうにかしろよ、と思ったが口には出さなかった。カウントダウンがやべぇのでさっさとやりましょ。
「絶対暴れないでね!絶対だよ!振りじゃないから!」
「そ、そんなに言わなくても動かないって...」
離れたら一緒に動けないのでセリがアクの背中に捕まってる状態。どちらかと言うとアクが動くとセリに結構な負荷がかかる。片腕がないのがいけないのです、俺はちょっとしか悪くありません。
無駄だと知りながらもセリを乗せながら幻想神から離れる。強化された聴力を使っても何km先の音は拾えないので聞こえるか聞こえないかのギリギリのとことで止まる。それと同時にカウントが一桁を切った。
世界の中心を取るように左腕を名一杯引きながら世界からもらった棒を構える。
(貰いもんで倒すんだもんな...しかも渡した張本人にだし...)
正直考えてる時間が勿体無いので引き絞った腕を破壊する一歩手前で抑えながら黄金色の棒を投げる。その直後にアクの『龍の咆哮』とセリの『疾風の風』に押されて勢いを強める。
瞬間。
地面を一瞬で消し、一気に世界の中心まで到達した。
(目的が達成したら壊れるんだっけか?壊れないで欲しいけど壊れないと移動出来ない!)
その声が届いたのか地響きと思わせるような音が鼓膜に直接響いた。今だ!!!全身で感じる圧倒的な力を使って『作成』自分が思い描いた術を作り、今すぐ発動しようとした直後!
《レベルが足りません。このままだと術者の体を破壊する可能性があるので1つの手段を提案します》
《誰でもいいので〝1つ〟殺してください》
1秒、2秒と進む時の中、セリの今にも泣きそうな声が聞こえた。
「殺すなら!...殺すなら私で...ね。手を汚すような真似だけど...アクを助ける為なら良いよ?って言うか実際、私この世界上でなら永遠と転生出来るわけだし。だから、ね?」
さっきの言葉が消えていたのかセリは涙目で言った。いやだから時間が無いんだってば!
「自己犠牲乙。正直セリがいないと行く意味無し。って言うか聞こえてたなら分かるでしょ?〝1つ〟っつってんだからあそこで突き刺さってるアイツを殺せばオールナッシング。何の心配もない」
まぁ殺せるかどうか知らんけどね。
「てか現在進行形で危機的状況何ですぅ!長文も喋りたくない!」
吐き捨てるように言ったアクに少し驚いた様子だったがそう言う奴何だと再確認出来たところでセリは言う。
「そうだよね。ごめん!」
「きぃにすんな!!!」
言うのと同時に放たれたのはアイツに渡された杖。ほんのり緑色のオーラを纏っていたが放った直後なのでそれに気付く様子も無く、ささったの同時に急いで振り向き全速力で逃げた。
「早く!早く!」
「ちょ、落ち、落ちるから!」
「ぐぇ」
セリは落ちるまいと必死にアクの首に掴まり、アクは自分がスピードを出し過ぎたのもあって窒息寸前である。マジセリに殺され成仏ってのは一番嫌です。
世界の真ん中に刺さった棒は存在を表すかの様にアクの真下で光...えええ!?
勢い良く爆発しアク達を空中に押し上げた。もう下は地面が抉れ下が見えなくなってる。落ちたら即お陀仏です。
流石に無理だ。と感じた直後に聞こえたあの声。
《条件を満たした為術式〝未来へつなぐ橋〟を発動します》
その言葉を聞いたアクは少し涙目になりながら大声で文句を言い、セリは半分泣きながらアクの背中に抱きついている。
徐々に体が光となっていくのを見たアクは思い出したかのようにセリをおんぶから抱っこにモードチェンジし、言った。
「あ、ちなみにこの世界は魔術を使ってどうにかするから。この世界の住人は世界が無くなったって気付かないし、思いもしない。まぁもし気付いてしまったら跡形も無く消えると思うけど...自分のやった事だし別に良いよね?って言う訳だからご安心を」
最後の最後で爆弾を落としていきやがった。
それを聞いたセリは呆気に取られた様子だったが急にニコッと笑い
「やっぱアクはアクだね」
そう言ってキスをした。
無理やり詰め込んだけどやっとここまで来た!正直嬉しさ半分悲しさ半分です、はい。
ちなみにこちらの話ですが文字数1300の時に1回消してしまって...内容が変わりんぐですが、まぁ...うん。
長いもので計130話。約五ヶ月間の投稿でした。
こんな作品でも見ていてくれる人がいてとても嬉しかったです!エピローグ書こうかな?って思った時もあったんですが正直そこまで書く内容無いかな?って思いまして(笑)
今まで見てくださりありとうございました!次は次回作の「俺は復讐を誓い死ぬまでナンチャラカンチャラ」で会えると思いますが楽しみに待っていてくださいね!(いるかどうかは知りませんけど)
この話を読んで思った事があったら感想ください!ネタバレ...って言うほどの物は無いと思いますが皆さんの意見も聞きたいので(笑)
ではまた会えるまでじゃあな!川´_ゝ`川