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異世界さんごめんなさい!  作者: 椎木唯
第3章 終わりの始まり
116/130

第116話 霧に包まれし謎の少女!(今更)

龍を象っていた霧は光の柱によって元の姿に戻ってしまった...。やっと最近自分の体の事分かってきたと思ってたら早速ですよ。俺って何なの?

種族は確か魔神龍だっけか?そんな中二臭い名前ついてるくせに龍としての体保ってないじゃないか...避けなかった俺のせいでは無いよね?

と、元の姿に戻ってしまったアクに追い打ちをかけるように空から雷が落ちてきた。えー、今日の天気は晴れのち雷でしょう。天気雨の進化系かな?なんかそのせいで曇ってきたし...しかも光の柱との関係性薄くない?光と雷だぜ?どちらかと言うと雷の方が強そう。だって音も光も電撃も来るんだから。


「とにかく受け止めてみようかな?確かめたい事があるし」


アクはそう呟くと背中にある翼を広げた。これまたイメージです。

イメージは盾かな?全ての攻撃を受けきる最高の硬さを持った盾。

自分に言い聞かせるように翼がそうであったかのように思わせる。その瞬間。アクの生えていた4対の翼が何倍にも大きくなり、雷を受け止めた。

ミッションコンプリート。実験成功だね。

確かめたい事とは〝魔術〟が自分にも使えるのか、だ。失敗したら丸焦げだけど多分通じないからオールオッケーです。

って事で背中を上に見せる感じの体制だったのを元に戻し、腕でも出来る事を確かめ歩みを進めた。どこに行くのか知らんけど。マジ、幻想神どこだよ...アイツがいないと始まらないんだけど。

空から落ちてきた光の柱とか色んなモノを左手で受けながら学園に向けて歩き出す。道間違えましたテヘ。







「お前事の重大さが分かってないのか!?今それどころじゃないだろ!」


魔王は正面にいる剣を突き出している勇者に向けて言った。


「重大さが分かってない?分かって無いのはお前の方だろう!俺達の大事な仲間を置き去りにして自分だけは何も無かったかのように安全なこの場所に逃げてくる。ハッキリ言ってお前をここにいさせるのは反対だ」


もう一度剣を強く握り魔王に剣を向ける。

一方セリと勇者の女達は奥の場所で優雅にティータイムをしていた。セリはまぁいつもの事だし言う事は無いんだけど...勇者の女達も何故一緒にお茶を飲んでいるんだ?勇者大切じゃないのか?しかも囚われのリュカもいるし...なんかアニメのタイトルみたいだな。


てかこれ俺が止めろって事なのかな?殴る?蹴る?埋める?

冗談は置いといて勇者の方に近付き、優しく剣を奪い取った。売れば儲けそうだけどまだアイテムボックスの中に食べ物が残ってるからお金は今んとこ要らないかな...あるに越したことはないけどさ。俺は魔法が使えなくなったせいで開けないけどセリの方はどうなんだろ?ダンジョン最下層近くでセリのアイテムボックスの中にも入れといたんだけどまだ入ってるのかな?この体になったお陰で食料も水分も取らなくても大丈夫になったみたいだけどさ...お陰では無いのかな?


ワイワイ言ってる勇者の方に手を向け魔術を...っと思ったけどこの場でやったら痛い子扱いになっちゃうかも。普通人に手のひら向けないもんね。って事で何も無いとこに剣特有の技を放ってみる。


「いけるかな...?『勇者の証』」


その言葉に反応して右手に持った剣から眩い光が出て来た。あ、やれるんだ。

ちなみに『勇者の証』とはその名の通り勇者だと証明する...まぁ証明証みたいなやつです。ちなみに光が強すぎて目潰しの効果もあるから絶対人に向けちゃダメだぞ?

驚きが隠せない勇者達をほっといて手に持った剣を勇者に返し、空を飛ぶ。なんか嫌な予感がした。

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