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異世界さんごめんなさい!  作者: 椎木唯
第3章 終わりの始まり
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第107話 実は俺お前の事が...え?気付いてた?

魔術とは幻想である。

それは幻であり、誰かが想ったものでもある。それ故に魔術とは〝嘘〟だ。

誰かを魅せるために欺き、何食わぬ顔で嘘をつく。

魔法とは現象であっても心には通じ無い。肌に感じる暖かさ、冷たさ、痛み。それぞれを感じるが一時的であって永遠では無い。

だが魔術は違う。

誰かを騙す代わりに〝心〟に直接想いを伝え永遠に感じさせられる事が出来る。だから〝魔術〟なのだろう...で、合ってるかな?


この言葉は俺が『開放』と唱え真の姿になった時に聞こえた言葉だ。

まぁ真の姿って言っておきながら〝嘘〟って何それ?って感じなのだが自分の体を見る限り納得がいく気がする。

さっきやった様に自分が〝想った〟ように動けばその通りに動く。あのやべぇ槍が真っ二つになったように。幼女巨人怖過ぎ...って、あの大きさじゃ幼女って言えないよな...じゃあ女騎士って呼ぼうかな?忠義とか一切感じなさそうだけど。

っと。今まで完全にセリを無視しちゃったぜ...いつもの事だけど。

流石に少し驚いているようなのでちょっと挨拶でもしようかな?次は「謎に包まれし可憐な少女!アク!」って感じで言おうかな?どんなツッコミが来るかなー?

そうワクワクしながらセリの方を向き口を開こうと思ったが...あれ?開かないんですけど。てかさっきは野生の本能的な感じで叫んだ、ん?吠えた?まぁそんな感じでやったら行けたのになぁ?どしてだろ。

ちょっと戸惑っている目の前の靄状の...黒い?まぁここはカッコ良く漆黒の龍と呼んでもらいましょうか。自分で腕とか見るとちょっと透けたりしてますが死んでないよね?

と言う訳で漆黒の美少女。龍化アクちゃんが困っていると知ったセリはじっと出来ない様子。第一声は「どうしたの?アク?そんな完璧なビュー」...いや、俺はナルシストではないですよ?自分の事カッコイイとか思ってませんしぶりっ子でもないですし...まず俺中身男だし見た目女ですぜ?この時点で性別迷子ですよ?しかも今の状態は龍ですし。考えようも無いでござる。




あ、ちなみに第一声は「デカくて前が見え...あ、地味に透けて見える」でした。何そのブラが見えてしまった的な感想は...もっと他にあったでしょ?例えば「どうやってあの槍を止めたの!?」とか「流石アクの兄貴...俺の思った通りの男ですぜ...」とかあるじゃん?最後のは性別がどっちもちょっと違うけどね。まぁセリはそんなキャラじゃないってのもあると思うけどやれって言ったのがセリだから反応的にはあってるのかな?

あと、元の大きさに戻りました。

流石に前の黒髪ロン毛では無くポニーテールの髪型になってますけどね。やったね!これでセットする必要無いよ!まぁ魔法と言う不思議な力があるんで必要無いんですが...あ、俺魔法使えないんだった。やっぱ〝魔術〟のせいなのかな?セリに使って貰うからいいけどさ。

それと髪型以外に姿が少し掠れたり靄が出てたりして見難い所もあるみたいだけど意識すれば無くなるみたい。俺龍とかそれ以前に幽霊じゃん...まぁセリが言わないと戻れなくなるよりはマシだけどさ。

だってあれだぜ?上の言葉聞いたら〝魔術〟持ってる奴って想ってる人の言いなりになる可能性大じゃん?まぁ俺とセリじゃあ完全に王国の姫様と下っ端悪魔の図になるんですがそれは。

って俺がセリの事好きなのバレちゃうじゃんー!マジ恥ずかしいんで...え?もうバレてる?マジかよ...

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