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異世界さんごめんなさい!  作者: 椎木唯
第3章 終わりの始まり
103/130

第103話 アク繭化!(セリ視点)

アクが〝世界〟と繭の中で話していた時、セリはと言うと...



(何これ?)


歩夢がスキルを放ったら突然繭になった。はっきり言って私には何がなんだか...と言うか見た目で判断してるけどほんとに繭なのかな?

そう思いセリはペタペタと繭(仮)を触った。


うん。繭...ね。実際には見た事も触った事も無いけどそうなのかな?そう無理やり解釈した。だって、いきなり普通の人間...まぁ聞くところによると〝龍人〟って種族らしいけど人ってついてるから人間だよね?で、だと思ってた歩夢が突然繭に包まれるって...蛾だったのかな?

まぁ取り敢えず誰かの罠って言う可能性も無きしもあらずだから...ってえぇ!?何かヒビ入ってる!?と言うか繭ってヒビ入るほど硬い物だっけ?

そんなことは置いといて...歩夢を助ける為にもうちょっと割ろうかな?

そう言って久し振りに取り出したのは悪魔系ユニークスキルが見つかった時にこっそり持ちだした杖。ちゃんと上には魔力を増幅させる為の宝具と、私の成長に合わせて伸びる持ち手がついた私専用の杖。

一応下の部分に『セリちゃん』って名前書いてあるし盗みではなく取り戻したって感じだよね?

その通称『お誕生日おめでとうステッキ』をアイテムボックスから取り出し、左や右に少し振る。


「うん、やっぱり私が丁度いいと思うサイズかな。正直どんな方法で作り出したのか謎だけどね」


そう言って杖を両手で持ち思いっ切り振り下ろした。え?杖は近距離武器ですよ?

何となくだがそう言い訳をし、振り下ろした場所を見た。カンッ!ていい音したから少し欠けるくらいはしたと思うけど...。

少しの期待をいだき見てみると何故かその場所が赤く光っていた。なんで?


《警告。警告。直ちにその行為をやめないとアクちゃんが怒っちゃうぞ?》


どうやらやっちゃいけない事だったらしい。少し歩夢の発言にイラッとしたがここは我慢だ。流石に禿げるのは嫌だしね...。

...と言うかそろそろアク(..)の事を歩夢(..)って言うの止めにしないとね...もう歩夢はいないんだし。と言うかアクが歩夢って未だに理解出来ないかも?あの時と性格結構変わってるから本物?って思っちゃったしね、言われた時は。


「まぁ歩夢って分かればそれだけでいいけどね...アクは、まぁその...女の子だし?でも中身男みたいだし?歩夢だし?」


結局は歩夢がいればいいって事なんだろう。何が良かったのかさっぱり忘れてしまったが。

そう考え少し頬が赤くなってしまった...ような気がした。

少し考えていると次は繭が緑色に光った。何で!?


《残り90%を超えた為何時でも外に出る準備が完了したぜぇー。焦らされたそこのYOU!その鬱憤を俺にぶつけてみないか?まぁ割れないと思うけどな!》


...そう、この感じ。何故か挑発してくるし、しかも睨んだらすぐ謝ってくる。度胸があるのかただのバカなのか...でも敵に対しては一切怯まずに挑んでいく感じ。あの時感じた胸の奥が張り裂けそうな感じとは違う感情...あ、苛立ちかな?

そう思ったら有言実行!実際には言ってないけどアクなら受け入れてくれるよね!?

そう思い少し足に力を入れる。次は突き破る感じで...。

充分魔力(..)が足に行ったかな?と感じたらすぐに走りだしジャンプする。今度は宝具のところではなく持ち手の下の尖ってる部分。毎回何故尖ってんのかな?って思ってたけどこんな時の為だったのね!


「刺されぇ!!!」


次はちゃんと刺さった。なら次はアクの驚いた顔が見れるとこまで穴を開けるしかないよね?

一応生物学上は女なのだが...こんな行為を見て他の人はどう思うだろう?ま、ここは魔界だし、しかもアクが結構ふっ飛ばしたし見られる心配は無い。


(あの顔を見たら悩んでいる事もどっか飛んでいくよね?)


そんな想いを寄せ杖を握る力を強める。次は当てるッ!


セリの持つ杖は大体こんな感じです。ほんとに大体ですが( ̄∀ ̄;)

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