第102話 目的
意外と長くなってしまった...でももうすぐで終わり...かもです。
まぁ気にせず本編へ
(((o_ _)o ∥本編∥
(暗い...)
久し振りに《レベルアップしました》の声が聞こえたと思ったら何故か目の前が真っ暗なんですよ。まぁ最後に〜に変化しますって聞こえたからそのせいだと思うけどさ...。え?勿論なんて言ったか覚えてませんけど?
と言うかあれですね、これ。爬虫類とか卵から産まれてく系ってこんな感じなのかな?そこまで窮屈では無いし、てか逆に心地いい的な?
あ、ちなみに今回俺有能(自称)なので気付いた瞬間に鑑定使いましたよ。発動しなかったけど。そんな事で諦めるアクちゃんでは無いので鑑定を発動したように目をぐぐぐ!ってしたら...まぁ目が開けられないので出来無いとは思ってたけど。
名前:魔神龍の繭
レベル:0
状態:繭
耐久度∞/∞
完了まで39/100
出来ちゃいましたテヘ☆
...と言うか名前めっちゃ痛いな...何その魔王と神と龍を足して美少女でかけた感じ...俺的にはめっちゃグッジョブです。
まぁ幻想種の1体。〝蝶〟を倒したそうなので納得...出来ないけどそうなんだろう。
うん、無理やり納得しこの完了までってのを待つしかないのかな?壊したくても体が動かないからどうしようもないからね。
そう思い何か時間を潰す物は無いかと探せ...無いわ。どうしよう?
本格的に迷っていると目の前が明るく光った気がした。
『どうも〜こんにち...ゴボゴボ!ゴボッ』
光ったと思ったら20...3、4位の女性が出て来た。何故目が見えるようになったのかは置いといて、出てきて直ぐ溺れるのはやめようよ?てかここ水中なのね...繭って水に耐性あったっけ?
『それは異世界何ですから、ね?まぁそれはいいでしょう。で、私が何故来たか、私は誰なのか、色々と気になりますよね?はい!今その疑問を解消してあげましょう!ではまず最初に...』
「って待てぃ!いきなり出て来ていきなり話しだすとか何それゲーム内のNPCかよ!?もっとこう、お前は誰なのかとか、何故ここに...ってか俺の繭の中に何勝手に入ってきてんだよ!おい」
『突っ込むとこそこですか...』
いやー、俺もついびっくりしちゃって叫んでしまったぜ。そのせいで体が動くようになってしまったから結果オーライ的な?...そうならないですよね、はい。うぉぉ!?完成までのカウントダウンが急激にゼロに近くなっていく!?何故だ!?
『貴方が叫んだからですよ...と言うか話進ま無さそうなので勝手に話しますね』
「すいません...」
アクがしょぼんと落ち込むのを見て女性はコホン、と咳をし話し始めた。
『まず私の名前は...まぁ〝世界〟と言います』
へ?いきなりの事に同様...と言うかコイツ頭大丈夫なの?感が凄くするが睨まれたので黙っときます。
『その名の通り私はこの〝世界〟が擬人化したものです。詳しく言うと今私達がいるところは体内って感じですね。んで普通に地上が皮膚の上って感じです』
「...色々と質問したいとこ盛り沢山何だけど率直に言うと、お前は〝この世界でしかもこの世界は生きてる〟って事?」
『はい、そのとおりですね。実際にはこの世界は1つのの生命だったんですよ?まぁ信じられないと思いますが私が目の前にいる事が証明になる...んですかね?』
いや、俺に聞くなよ...ってか生命って...随分と話が大きくなっていくな...
『...ここから無駄に長くてどうでもいい話が続くので話をまとめると、私は宇宙と言うよくわから空間を泳いでたんですがびっくり!私の寿命が残り少ない事に気付いた訳です。激しい葛藤の末この圧倒的な大きさ、まぁ心の大きさが肉体にも現れたんでしょうね。で、この体を使って1つの世界を作ってみよう!そう思いまして前いた星を参考にして遠くに擬似的な〝たいよう〟と言う物を作った訳です、が流石に近過ぎてこっちが溶けてしまいそうなったんで...カクカクシカジカと言う訳で私、この世界ごと壊してくれませんか?』
「壮大な物語...って途中で端折るなよ訳わかんねぇよ」
びっくりするわー、この後もの凄い展開があるんだろうな〜って思ってたらカクカクシカジカって...お前しか分かんねぇよ。
なので思いっ切り講義する為相手の目を凝視してやる...イヤン。なんて手強い奴なんだ...俺のキラキラビーム(目から)を受けて平然としてるとは...手強いな。
『勝手に考えるのは自由なんですがまずは自分の姿見たらどうです?流石にその姿で言われても...ですよ?』
「は?姿?」
えっと...〝世界〟の呆れ顔を見て自分の体を見る。...うん、どっからどう見てもすっぽんぽんですね。はぇ!?
『まぁ〝進化〟の途中ですし当たり前だと思うんですけどね。流石に私では貴方のその状態には関与出来無いみたいですし...。あ、そうそう、何故この世界、私を殺すのか?でしたよね。その理由は...まぁ言っちゃえば〝喧嘩〟ですね』
喧嘩?喧嘩!喧嘩...え!?喧嘩!?
「え、ちょ、ちょと待って。何?俺達はお前らの喧嘩を止める為に蘇らせられたの!?」
俺でもびっくりした。てか不完全変態野郎と溺れかけたコイツとの喧嘩に巻き込まれて龍死んだの?流石にそうだったら可哀想過ぎるかな...。
『いえ、どちらかと言えば龍ちゃんは〝もっとやれ!〟って言ってましたけどね』
前言撤回。
龍ちゃんとやらはクソ野郎だった事が発覚。
『話を戻しますけど、喧嘩の末あの子は私を殺そうと思い龍ちゃんを殺し、レベルを上げ次は地上にいる全ての種族を糧にし私を殺しに来ます。まぁそれに気付きいた一部の勇者はその計画を邪魔しようとしたが失敗したみたいですけどね』
それ完全に魔王じゃね?
『貴方は蝶さんを殺した事により唯一無二の存在になった感じですからちょいちょいって私を殺...いや、破壊して下さいね。流石に私が倒されたら他の世界1つや2つ簡単に征服出来てしまいますからね』
「まぁ破壊する位なら簡単に出来そうだし、その計画も考えてたし結構楽だと思うけど...」
その自信に満ち溢れた目を見て世界はほぅ、と息を漏らした。目を伏せてるから何となくだけどね?
『けど?』
「...ここ過去なんだよね。絶対今以上に難易度上がるでしょ?」
そう。ここはセリの過去なのだ。だから実際にはこの姿になる為に魔界行ってぶっ放さなきゃいけないって訳。絶対その間に幼女神が襲ってくるでしょ?マジ怖い。
そう、先程とは打って変わって不安に満ちた声で言うと世界は
『あ、そう言う事ね。なら大丈夫よ。て言うか今の世界は〝セリ〟って言うこの過去って訳なんだから貴方には関係無いわよ?』
「え、嘘?マジ?」
『うんうん。マジマジ。だから安心して行ってきてね〜。貴方には彼女さえいれば問題無いよね?まぁそんな貴方を思って彼女さんにプレゼントしておくわね。勿論貴方にもだけど』
まぁ彼女だったのは事実だけど今はどうなんだろ?俺今ついてないしな...てか心情的に新セリと取れてしまったアクと言うコンビってイメージ何だよね。相変わらずのネーミングセンスの無さ。
なんやかんやで話してると徐々に上が明るくなって...ってぇぇ!?これセリの杖じゃん!?あたったらどうすんだよ、これ。
『おおっと、つい話し込んでしまったわね。って事で頑張ってねぇ〜私からのプレゼントは門の所にあるからね〜グッバーイ』
そう言ってゆっくりと消えていった。色々と俺らの事を知り過ぎて怖いな、と思ったがまぁ気にする事でもないだろう。それよりも問題は世界を壊す、って事だろう。色々と未練が...あれ?無くね?
ま、時限爆弾みたいに設置してテレポートで消えればいいだろう。流石にレベル全部使えば行けるよな?...行けなかったらその時考えればいいよね。
って事はセリの説得からかな。
そう心に決め久し振りの朝日...あ、ここ魔界だったわ。