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初期 《邂逅2》

一か月近く日をあけてしまい申し訳ないですm(__)m

セイラムの反応は…


「消えろ!」


セイラムが腕を振るい、首を弾く


そしてカルタフィルスが首を生やしながら苦笑する。


「やれやれと…どうしたのですか?まるで怯えた猫みたいな反応して…」



「お前は誰だ…もし本物なら灰からは復活しない」

セイラムは追加の攻撃をお見舞いする



「これは奇蹟ですよ。私は元聖職者ですからね。使えるんでよね。仮に私が偽物なら証明してくださいよ」

カラカラと笑い…



「私なら証明できますよ?」


突如声が後方から響き、胸から何かが飛び出す。



それはノコギリであった。



「おやおや、ここにいたんですか?探しましたよ。獣は私を怯え逃げまどいます。それを追いかけるのは楽しいですねぇ。そしてあなた方は狩人の私に立ち向かいます。それを丁寧に狩るのも楽しいですねぇ。つまり、初めにお前が言った逃げる獲物を狩るのは興醒めという言葉…間違っていますよ」



偽カルタフィルスを後ろから串刺しにする男がノコギリを捻り、体を真っ二つにする


「本物がお出ましか…」

セイラムは先程以上に警戒心を高める



「おやおや、久しぶりですねぇ…レムリア!お元気そうですねぇ~」

カルタフィルスがにこやかな笑みを浮かべる


そして…



首が吹き飛ぶ




バサリ…




「…」

セイラムは冷めた目を向ける



「…」

ミスカは唖然とする



そして…



倒れた死骸の横に光が現れ…


「痛いですね。この祝福は痛みが伴いますから…だから思うんですよね…かつての聖人達はこんな…魂が引き裂かれるような痛みに耐えたのか?それとも私だけこのような痛みを受けているのか?どちらてすかな?」


新たなカルタフィルスが現れる


「これはお前の奇蹟とは違い、祝福…いや、女神が私に与えた私だけの罰なのですよ。それを…そんな陳腐な物に真似されると…殺しますよ?」



「女神…我が女神の試練ではあるまい…お前は何を信じてる、この異端者よ」

偽物は姿を変える



その姿は…


「9対18枚の翼…織天使(セラフィム)か…これは珍しい」



「少なくともあなた方が大好きな“WEN”ではないことをお伝えしますよ」

カルタフィルスがせせら笑う


「我が女神を愚弄するのか…この人間風情が」

天使は翼を大きく広げ一枚一枚自分の体に巻き付ける



「さてさて、レムリア…どうします?あれは貴女の商品になると思いますが…」


「殺してもいいぞ。あれはいらない」

セイラムはつまらなさそうに手を振る



咆哮がする



目の前には竜がいた。



その姿は隆々にして、荘厳である。体には金と眩しく輝く宝石で出来た鎧に包まれていた。その頭上には王を示す冠が主張していた。



「紛い物風情が…」

セイラムは悪態をつく




「さてさて、私の力を示すときですね」

ニッコリと笑ったカルタフィルスが突如苦しみ出す



「おお、おお、レムリア…痛い、痛いですね!これが貴女が受けた痛みなのなら…私は…私はもっと痛みを受けなければならない!そうだ!我に痛みを!痛みを!クハハハハハハ」


突如、カルタフィルスの体に傷が刻み込まれる。そしてジュクジュクと血が吹き出し、流れる。


「何あれ…」

ミスカが顔を真っ青にして問う


「あれは聖痕(スティグマ)、アイツの力の源だ。来るぞ…」



体から噴出した血が細分化され、そして血霧になり周囲を漂う。


そして…



刻印(ルーン)…」

誰かが呟く


それはそれは巨大な刻印(ルーン)となる。



「私の力は五帝のなかでは最弱でして…完全な不死と少しの奇蹟や秘術が使える以外はこれしか出来ません。なーに、簡単ですよ!ただ門を開けるだけの能力です」

カルタフィルスはウィンクする



後方に巨大な…見るにも吐き気を催すデザインの門が静かにたっていた。その口は鎖によって固く閉ざされている。



織天使(セラフィム)は戸惑う



なぜなら目の前に現れた巨大な門が禍々しい気配を放ってるからだ。



「おお、そうだ!あなたに選択を差し上げましょう!門の中に引きずり込まれたいですか?それとも、中のものを解き放ちたいですか?それとも~この世界とあの世界を繋げたいですか?私はどれでもいいですよ!だって私はこの世界に縛られていますからね!クハハハハハハ!」

カルタフィルスは腕を振るう



門を固く閉ざしていた鎖が弾ける


門から出てきたのは…


大きな津波…血のような真っ赤な津波だ。


津波はそのまま皆を巻き込む。




セイラムとアーカム、そしてミスカはなんとか上空に飛び出す。


「カルタフィルス!私たちを巻き込むな!何でそれなんだ!化け物の腕でいいだろう!世界を召喚するな!」

セイラムがぶちギレる



「いやいや失敬失敬?見なよ?奴等が餌に喜んでいるぞ?」

カルタフィルスが指を指す。



そこには波から生えた無数の手に捕まえられた織天使(セラフィム)がいた。


自慢の爪と口から放たれる息吹(ブレス)で燃やすが、一向に数が減らない…そして、ジリ貧になり…


「Aaa Esanah! Amasik! Erok ed Irawo Otad Anuomo!! HALLELUJAH "IYVON"(グアア 離せ!貴様!これで終わりだと思うな!女神に祝福あれ!)」


扉に吸い込まれる。





「さてさて、お久しぶりですねぇ…レムリア…お元気そうで!そして、二人とも初めまして、カルタフィルスこと『彷徨える者』です」

カルタフィルスが握手を求める



アーカムはその手を握ろうとして…



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