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初期 《フランク3》

今回はフィリップが活躍します

壮麗な石畳の大通りを一輌の馬車が駆ける。その馬車も大通りの雰囲気に負けず劣らず壮麗であった。馬車はそのまま壮麗な王宮に吸い込まれる



「フランク王国国王フィリップ!歓迎いたすぞ!」


ここは、ボヘミア王国の王宮…ボヘミア王国国王ボレスラフが許可する。


「歓迎に感謝するボレスラフ殿!隣にいるのはヤゲロー王国国王ヤン殿で相違ないかい?」

フィリップはしてやったりという笑みを浮かべる


ヤンは眉を吊り上げる…沈黙は是ということである



「さてさて、僕がわざわざ敵国であるゲルマニスクの近くを船で通ってまで、君たちに会いに来た理由はわかるかい?」


「貴公が唱える対ゲルマニスク同盟のことだろう」

ヤンが重々しく言う


その答えにフィリップは眉をㇵの字にする

「それも理由の一つだけど…一番は花嫁探しだね!いやぁ~僕ってさ…まだ独身なんだよねぇ…」


二人は唾をゴクリと飲む


「それは後回しにして、うんうん、対ゲルマニスク同盟に関する話をしようか。ご存知の通り、ゲルマニスクは先の戦いでオストマルクを併合したことによって国力を伸ばした。それだけでなく、西ユーロピア帝国の冠を手に入れたことによって、権威を手に入れた…これは危ないことだ!しかもかの国は東進を企んでいる。国力が弱い国から平らげるつもりだ!すなわち貴国等だ」


対する二人の反応は各々だ


「ふむ、貴殿の言いたいことはよく解った。確かに最近のゲルマニスクの行動は危険だ。すでに我が国では奴らとローマの間諜を大勢捕えておる。だが、一つ問おう…今貴殿と手を結んで何の得があるのだ?貴殿とゲルマニスクは不可侵条約を結んでおるのだろう?仮にゲルマニスクと我々が戦争しても背後から攻撃は出来まい…そして、我々をローマの僭主(シニョーレ)の軟弱者と同じだと思うなよ!我々は決して弱くはないぞ!」


ヤンの言葉に思わず笑うフィリップ



一方で、ボレスラフは

「それよりも…そっちが大丈夫?話を聞く限り…フランクは今大ピンチじゃないの?大陸に向かってくるアルビオン海軍を海に沈めるか送り返すなどのご丁寧な対応をしたからアルビオンとゲルマニスクが手を結んだと聞いたんだけど…」


フィリップは静かに聞く


「今の状況を見ると東はゲルマニスク、南はローマ、北はアルビオンで対フランク包囲陣網が出来つつあるようだね。残りは西のヒスパニアかな?このままだとヒスパニアがゲルマニスクの手に落ちれば見事包囲が完成する。貴方はそれに焦ってるんでしょ?」


フィリップは眼をつむり、少し前に行われたヒスパニアとの同盟を思い出す。





「フランク王国国王フィリップの入殿である」


ヒスパニアの役人が高らかに叫ぶ



フィリップはゆったりとした足のりで、玉座に座る巨人に近づく



「お前がフィリップだな…儂の頭の上を煩く飛び回る蝿か…」


「初めまして戦場の勇者(カンペアドール)ロドリゴ…蝿…確かに、戦場で駆け回る貴方にしてみれば我々など蝿に等しい…けど、その蝿になんども苦渋を浴びせられたのは何処のどいつだ?ええっ?」

フィリップはロドリゴに対しおちゃらける



「で、何の用だ…俺は忙しい!手短にやれ!」

ロドリゴはめんどくさそうに腕を振る


「サラセン朝との戦いはどうです?だいぶ苦しくなってると思うんだけど?征服者(コンキスタドール)が結構死んでるんじゃないの?この間だって、序列3位だっけ?フアン・レオン…生命の泉と呼ばれる門外不出の霊薬の創作者なのにね!」


その発言に、その場にいたヒスパニアの将軍と重臣が息をのむ


「おい、お前…それは何処から…」

ロドリゴは特大の殺気を叩き付ける



「情報戦は僕の得意技さ…教えるわけないじゃん」


ロドリゴは自分の武器である長大な剣を手に持つ

「なら、お前は死ぬがよい」



「まぁまぁ、落ち着いてよ。僕が死ぬとこの国は崩壊するよ?例えば…この国の臣民にロドリゴ、君の権威を貶める情報や醜聞を流したりすると…下手すれば革命が起こり戦争どころではなくなるけど…いいのかい?」

フィリップはロドリゴの殺気をそよ風を浴びる感覚で楽しむ



「構わぬ…すべてねじ伏せればよいこと」

ロドリゴは剣を下さない


「あっそ、うんやっちゃって!」

フィリップは上を眺めて、突如声を上げる



「た、大変です!」


突如、一人の兵士がなだれ込む


「貴様!今、わが主(エル・シド)が会談中の時に!」

女性将軍が声を荒げる


「申し訳ございません!罰でしたら後ほど受けます!現在、大規模な奴隷の反乱を確認!その数10万!それだけでなく、市民も行進して、この城に突入しようとしております!指示を!」

兵士は切羽詰っており、見た感じだと嘘は言ってはなさそうだ


「どういうことだ…お前が号令を出した瞬間に反乱が起きるわけがない…」

ロドリゴは肩を震わせる


「ああ、ごめんね。この城に入るだいぶ前から反乱は発生しているよ。ただ、途中の情報はすべて僕の草が封殺して、中央の情報を偽造して送ったんだよ。先ほどの号令は、反乱の狼煙じゃなっくて、情報統制の解除なんだ。で、どうする?僕ならこれを収まらせることが出来るけど…」


「望みはなんだ…」


フィリップはクスリと笑う

「今、フランクは結構ピンチなんだよね…北からはアルビオンが海軍を引き連れてやってきて、東はゲルマニスクの大軍が国境で大演習を行うし、南はローマが国境に教会群を配置するなど…残っているのは西のヒスパニアだけだ。全方位包囲されるわけにはいかないんでね。というわけで、同盟を結ぼうよ!という話。アルビオン海軍は見境なく上陸して、港や船を襲い、略奪をしている。それで、我が海軍とヒスパニアの無敵艦隊(アルマダ)でアルビオンの海賊を徹底的に根絶やしにして、それが終わったらお互いの国境に配置している軍を引き上げて、ヒスパニアはサラセン朝と、フランクはゲルマニスクと戦争に専念しようじゃないか」


ロドリゴは思案する


現在の世界情勢をみると…ヒスパニアの状況は決していいものではない…ユーロピアの国々と戦争しているのなら…こんなふざけた同盟など結ばないが…超大国サラセン朝と争っている今、一人でも多くアフリカに送り込みたい…


「よかろう…同盟を結ぼうではないか…」

ロドリゴは羊皮紙とペンを持ってこさせて署名をする


フィリップは流麗な筆遣いで、簡単な同盟内容と署名を行う。


「はい、これ」

フィリップはポケットから一枚の紙を出す


「んっ?」


「今回の反乱の首謀者のリストだ。こいつらが捕まればすぐに収束する」


「ああ」



「では、さらばだ!」

フィリップは颯爽と去っていく





時は現在に戻り…


「ヒスパニアは心配ない…あそことは秘密同盟を結んでいる」


ヤンとボレスラフはハッとなる



「ゲルマニスクは危険だ。ユーロピアは統一してはいけない…最低でも7か国まで残らなければならない…この微妙な均衡を崩す奴らを放っておいてはならない」


ほかの二人はうなずく


「今回、この三国同盟は僕が作ったとっておきの策を実行するのに最も必要な要素なんだ。特に…ヤゲロー王国とボヘミア王国という国でなければならない」


「というと…」

ボレスラフは唾をのみこむ



「ヤン殿…皇帝(ツァーリ)ユスティニアと会わせてくれ…そして、ボレスラフ殿は私に付いてきて、共にユスティニアと交渉してくれ!頼む!」

今まで一度も頭を下げたことがなかった王が初めて頭を下げる


「お前は何を企んでいる…」

ヤンは目つきを鋭くする


「七王国のうち、ヤゲロー王国とボヘミア王国を除いた五王国は力を持ち過ぎた…少し間引かなければならない」

フィリップは残酷に嗤う


「ボレスラフ殿には、今は亡きオストマルクの守護国としてオストマルク皇国民の悲痛の叫びを…僕は六神教最後の聖地ローマを手土産に…」

フィリップは眼を昏くともらせる


「まさか…」

意図に気付いたヤンは顔を蒼白にする






「超大国ギリシア帝国(ツアラ・ヘレン)をユーロピアに呼び寄せる。






ユーロピア連合軍と帝国軍で戦争戦争を起こす」

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