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早期 《世界の裏》

皆さん、お久しぶりです。2話連続投稿です

ユーロピア全土で戦争や改革が行われている中…



セイラム達はのんびりくつろいでいた



「さてさて、アーカム君はどこまで魔法を身に付けたのかな?お姉さんに見せて」

ミスカがにっこり微笑む



僕はまず手のひらに小さな火の玉を生成する。そして、火から水、土、風、雷、氷の順に玉の属性を変え、最後に6つの玉を同時に生成し、縦横無尽に走らせる




その様子にミスカは唖然とする


「ねぇ、セイラム…この子、上級まで使えてるわよ…」



「当たり前でしょう?私が教えてるんだから、アーカムは今、級外魔法を覚えさせているところだ」



手のひらに浮かぶ玉をもてあそぶアーカムが疑問を出す



「前から気になっていたけど…魔法って何?理がうんたらってセイラムから聞いたけどイマイチわからないんだ」





「う~ん、魔法とは何か?それは現象よ。火はなんで起こると思う?」


ミスカは先生役にせいを出す




「えっ、なんでだろう…」



「答えは大気中にある酸素、燃焼物質、そして熱ね。それらを組み合わせて起こるの。魔導師は、その理を理解している。アーカム君は本来、魔導師を目指していたらしいね…けど、先に、本来不必要な法則を教えられたから混乱してるのね…」


ミスカはセイラムを睨むが、セイラムは欠伸をしている



「はぁー、法則とは、アーカム君が使っている力よ。この世には原素(マナ)という特殊な物質がある。これは空気中にあり、生物の体内にあり、どこにもあるの。魔法とは、体内の原素(マナ)を使って、空気中の原素(マナ)を操るの。これで、空気中の、燃焼物質、酸素をかき集め、燃焼物質を振動させて発火させる。



そうすると火が出来る。


原素(マナ)を使って無意識に行うの行為が法則で、火を起こす過程と原因等の知識を理と呼んでいるの」


ミスカは手のひらに火の玉を生成する



「空気中の水分を集めれば水に…空気を移動させれば風に…つまり、何もない所から出してるように見えて、実はこんなカラクリがあるのよ。けど、人間はそれが理解できないから神の力を借りる。体内にある己の命を削って」


ミスカは解りやすく解説してくれる




「けど…たまに見るセイラムの魔法はそんな感じには見えないな…」

アーカムは納得していない様子だ



「私の魔法は元素魔法ではないからね。一種の契約でやってるだけだ。例えば、魔界との交通路を作るのは、普通じゃ無理だね。ある存在と契約してやってることだよ」

セイラムはニヤリとする



「契約…魔女は契約しないんじゃ…」

アーカムは疑問だらけだ


「普通はしないわ…彼女が特別なのよ…けど、他の契約者とは全く違うけどね…」


ミスカは呆れる



「普通の契約者は、一生に一度、一柱しか契約が出来ない。出会いは色々あるから割愛するけど…基本自分の魔力に比例した存在と契約する。そして、力を得るために代償を支払う。この代償は色々あるからなんとも言えないわ。前払い、力を行使する度に支払う、後払い…支払う物も色々…」



「あとは、こちらから契約の破棄が出来ないけど、向こうは出来るなど…まぁ、簡単に言えば不平等契約が基本ね。こちらは銅貨1枚が欲しいのに、金貨1枚支払わなければならない…力持たざる者が持つものから力を借りるからしょうがないんだけど…」


ミスカは憐れむような目をする




「たまに例外がいる」


セイラムが本を閉じる


「基本契約者は不利な条件を飲まされる。少ないがたまに、等価交換の契約者、更に少ないと代償無しの契約者もいるが…まぁ、ほとんどいないね」




「セイラムはそのどちらかなの?」



「私は代償無しだぞ」

フフンと胸をはる



「彼女の場合は、無償というより…搾取に近いわね」

ミスカは呆れる




「ああ、大体は殴って言うこと聞かせれば、従う。奴等は喜んで力を出すだろう」


何この人…怖いんですけど…






「んっ?」



突如、空中に魔方陣が現れる



魔方陣から、2冊の本が舞い降りた




「ああ、もうその頃か…」




セイラムとミスカは本を読む





「それ何?」



「これはね…血の目録(ブラッド・リスト)と呼ばれる賞金首のリストよ」

ミスカが教えてくれる



僕は彼女が持っている本を覗き見るが、


SSSと書かれてる以外に



真っ黒だった。




「ハハハ、アーカム、残念ながら君はそれを閲覧するにはまだ資格が足りないようだね」

セイラムは笑う



「これは裏世界の人間にしか閲覧ができないものだが…アーカム、君は魔女見習いとして、こちらの世界の人間だが、SSSランクの人間を見るには実力がまだまだ足りない様子だね」




「ちなみに僕は…」



「ふむ、Cランク…10000人に一人の実力を持つ…二流レベルだな」



僕はその言葉に肩をすくめる




「まぁまぁ、元気出して!これは裏世界の基準だから、自由都市などにあるギルドレベルなら、間違いなくAランクよ!」

ミスカが慰める






ちなみに解説すると…


G…新人、見習い

F…半人前、10人に一人

E…一人前、100人に一人

D…三流、1000人に一人

C…二流、10000人に一人

B…普通、10万人に一人

A…一流、100万人に一人

S…超一流、10年に一人

SS…怪人、100年に一人

SSS…災厄、1000年に一人



という感じに分類してる




「このランキングは世間で使われてるのと二つぐらい、ずれてるから…あっ!セイラム!私A2からS28になったわ!」

ミスカが喜ぶが…



セイラムは嫌そうな表情をする

「ああ、とうとうお前もこっちのほうに来たか…」



「えっ?なんでそんな顔をするの」



「いいか、アーカム…何があってもS以上の人間とは付き合うな!いいか!」

セイラムは珍しくまじめだ



「ええとね…アーカム君はわからないから教えると…普通の人間は皆、Aランク上位を目指すのよ。Sランク目指さずに…実力はSランク並みにあるけど、Sランクに上がらない、Aランク上位、Sランク相当という位置にね…これが通常の人たちの発想ね。先ほどまで、私はここにいたわ。数はだいたい50人ぐらいね。実力派Sランクに匹敵するわ」



「でもなんで?Sランクに上がりたがらないの?」



「それは、Sランク以上の人間は、狂人というのが生易しい…全員イカれた精神の怪物だからな」

セイラムは微笑む



「そこにいるミスカも、そして私もな…俗にいう化け物なんだよ」




「だから、私たちは表の世界に干渉しない…いや、干渉できない『不干渉契約』というものとある存在とを結ばされるの」

ミスカは悲しげな表情を浮かべる



僕はゴクリと唾をのみこむ


「セイラムのは…」



「私はSS5だ」



「このランクになると人間をやめてるわ…この世のものではないおぞましいもの、とされている」

ミスカが嗤った



「まぁ、今後会うことはないだろうが、SSSとSSの連中だけは特別に教えてあげよう」

セイラムは本を閉じる



「SSSは全部で三人いる。彼らは総称して三皇と呼ばれており、異名は『神々の寵姫』『契約の管理者』『狂える賢者』と呼ばれている。次にSSは5人いて、五帝と呼ばれている。それぞれの異名は『魔界商人』『彷徨える者』『反逆せし者』『観測する者』『断罪の執行者』の5つだ」



「セイラムは五帝の一人ということだよね…」



「ああ、だから…裏世界の人間には狙われる」






空中に巨大な魔法陣が召喚される



魔法陣から、金銀宝石の甲冑を付けた巨大な大理石の像が現れる





「例えば…天使とかな」








「アーカム…私の本気を見たことはないはずだろ?私の力を見せてあげよう」





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