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早期 《ボヘミア&ヤゲロー2》

戦闘描写が難しい…

ヤンは机の上に広げられた地図をジッと見つめていた…そこにはヤンの他に7人の将軍がいた…ヤゲローが誇る七旗将軍だ。七旗将軍筆頭、白旗のスタニスラフが口を開く


「どうやら、ゲルマニスクはフランクと小競り合いを起こし、緩衝地帯を設け、ローマでは教皇と手を結んだようだな…それに加とえ…教会軍に敗北した都市国家のローマ人傭兵隊長(コンドッティエーレ)とその部下も取り込んでいるようだ」




緑旗将軍ヤルゼルスキがジッと見つめて

「後顧の憂いを無くしたゲルマニスクが目指すのは東だ」



青旗将軍のピウスツキが額から汗を垂らす

「狙いはオストマルク皇国か!」



終始黙っていたヤンが手紙を机の上に置く。手紙には双頭の鷲が刻印されていた


「これは…帝国(ツアラ)の…」

赤旗将軍ゴムルカが呆然と



「中身は…




久しいな我が友よ



健勝であるか?この度は余が帥に願いがあってきた。


ユーロピアでは、今ゲルマニスクが着々と力をつけておる。気を付けよ!



願いは近々ゲルマニスクが我が国の弟であるオストマルクを攻める算段だ。


故に、今すぐ出兵し、野蛮人どもを追い返せ!


頼んだぞ!



…だそうだ」



皆、緊張し始める。



ヤンは肩を震わせながら

「今回、帝国(ツアラ)はバグダードを攻めているから援軍は期待出来ん!その代わり、オストマルクとその守護国に通達はしたそうだ。彼らに通達しろ!ヤゲローはオストマルクを救援する!行くぞ!ユーロピア帝国第一の家臣として名に恥じない戦果を期待する」

宣言する




義理人情に厚いこの王は、今集められる2万の先鋒隊を派兵した。








一方のボヘミアでは…




正面には、忠誠心と実力を兼ね備えた優秀な家臣が静かに控えていた



「今の話は本当なのかい…」

ボレスラフは不安そうに問う




皆は頷く。



「ううう…怖いよぉ…」

ボレスラフはメソメソ泣いている



その時、手が温かく包まれる


リブシェが優しく握っていた


優しい眼差しが雄弁に語っていた



大丈夫だと




「ううう…よし!派兵する!我が軍はゲルマニスクに宣戦布告し、宗主国オストマルク皇国を救援に行くぞ!責任は僕の首で払う!」


皆は意気揚々に膝をつき、頭を垂れる



そして…




「やっぱり、ゴわいよぉ~じにだくないよぉ~」

いつも通り泣く…先程までの姿はどこにいったのやら…





少し時は遡り…



「陛下!陛下!陛下はいずこ!」

城内に一人の伝令が走り回る


本来なら、無礼者としてその首が胴から離されるのが普通なのだが…彼の腕に巻かれた赤い布…特令と呼ばれる緊急の伝令であるため、城内を走っても大丈夫だ



「ここにいるよ~」



ボレスラフとリブシェは庭でイチャイチャ?していた…


リブシェが机にある紅茶を優雅に口に流し込み…ボレスラフは…



あれ?どこ?




伝令は首を傾げる




「ここ!ここだよ!」



四つん這いになって、リブシェの椅子となっていた。因みに…少しでもリブシェが不快に感じたら、お尻を叩かれている…因みになん十回も叩かれているため、涙目だ…



一旦、椅子モードから王モードに変身して、伝令の手紙を読む…



「リブシェ…遊びはここまでだ…家臣を全員呼んでくれないか…緊急会議だ!」


凛々しい顔つきになって命令する





「…というわけなんだ」

ボレスラフはオロオロしながら、伝令が持ってきた手紙を読み上げた




家臣団は皆、頭を抱える

ゲルマニスクは最近急速に力を強めてきた新興国だ…今のボヘミアの国力では、太刀打ちが出来ない。ぶつかれば、確実に負ける



「陛下…陛下が手紙を受け取った直後に、また手紙が来ました。相手はヤゲロー王国です」

ヴァツラーフが発言する


「中身は…」


「中身は、陛下が受け取った手紙と殆ど同じなのですが…一言こう加えてありました



ヤゲローはオストマルクの救援に向かう



…と」




おお!と会議場がどよめく





「今の話は本当なのかい…」

ボレスラフは不安そうに問う




皆は頷く。



「ううう…怖いよぉ…」

ボレスラフはメソメソ泣いている



その時、手が温かく包まれる


リブシェが優しく握っていた


優しい眼差しが雄弁に語っていた



大丈夫だと




「ううう…よし!派兵する!我が軍はゲルマニスクに宣戦布告し、宗主国オストマルク皇国を救援に行くぞ!責任は僕の首で払う!」


皆は意気揚々に膝をつき、頭を垂れる



ボヘミアは先鋒隊8000を派兵した







メルキオールを総大将とするゲルマニスク第一軍8万はザルツブルクに陣を構える大軍を見て驚く



「何故…情報が漏れたのか!それにしても…この大軍…7万近くはある…オストマルクにはそんな力がないはずッ」

メルキオールは呆然とする



「大将閣下!敵の旗をご覧ください!オストマルクだけではありません!ロマンシュ…ハンガリア…ボヘミア…ッ!ヤゲローまで援軍を!連合を組んでます!」

副官が顔を蒼白にする



メルキオールがグラスを地面に叩きつける

「陛下に伝えろ…第二軍の出兵を…」





一方で…西帝国連合軍では


「皆様…感謝しますぞ!我が国の陛下に代わって御礼を申し上げますぞ!」

オストマルク軍総大将デーニッツが涙を流す



「いやいや、喜ぶのはまだ早いですぞ!まだ先鋒隊を送っただけですからな…本軍はまだまだですぞ!」

スタニスラフが苦笑する



現在の軍の編制は…


オストマルク軍4万…限界動員数だ。

ボヘミア軍8000…総大将オタカルと副官ハヴェル

ハンガリア軍2000…傭兵部隊

ロマンシュ軍3000…傭兵部隊

ヤゲロー軍2万…総大将スタニスラフと副官ピウスツキ


合計6万3000…これらは先鋒隊だ。まだまだ増えるぞ



両軍は1ヶ月間動かずにらみ合いを続けていた


その間、ボヘミア軍は8000から4万に膨れ上がり、ハンガリアは2000から1万に、ロマンシュは3000から1万に、ヤゲローは2万から6万に膨れ上がった。




一方で、ゲルマニスクは最終的に12万まで膨れ上がった。




そして、両国は激突した。






ゲルマニスクは軍を8個15000ずつ分け、侵攻した。


これに対し、連合軍も分割して迎撃しようと分割…



結果は…




夜、連合軍本陣にて…



「ハンガリア軍壊滅!ロマンシュ軍全滅しました!」



「…」



「ハンガリア軍はわかる…あそこの傭兵は、不利になったとたん崩壊するからなぁ。だが、ロマンシュ軍が負けるのは…」

ボヘミア軍副官ハヴェルが首を傾げる


「ハヴェル殿、ロマンシュ軍は確かに強いよ。普通の傭兵と違い規律を守り、契約通りに動くからね…けど、それは兵の力であって、軍の力ではないんだよ?大方、戦術にはまって包囲されて全滅したんだろう」

スタニスラフが薄く笑う


「ハヴェル殿、オタカル殿、ピウスツキ、そして私は勝利したが…おや?オストマルク本軍が見当たらないぞ?」

スタニスラフがキョロキョロする



皆もいつまでたっても来ないオストマルク本軍に不安を感じる




「緊急伝令!」


皆は促す



「グラーツ陥落!繰り返す!グラーツ陥落!オストマルク本軍は奪還のため、後退する!」


皆は顔を見合わせる


「グラーツ…確か、物資集積補給基地だったな…不味いなぁ…」

スタニスラフがボンヤリとした口調で呟く



「援護に行きたいが…」

オタカルがチラッと向こうを見る


「ここに張り付けられていますからねぇ…」

ハヴェルがため息をつく





グラーツ郊外…


そこにはオストマルク軍2万の死体が転がっていた


「うむ、オストマルク軍は中々精強だな…」

メルキオールが素直に称賛する




少し時を遡り…




デーニッツは焦っていた。伝令から補給基地であるグラーツが落とされたことに…


(あそこが落とされると…我が国の胃袋が握られたのと同じ意味だ!取り返さなければ)



デーニッツはグラーツ郊外にたどり着き、目の前に陣を広げている3万のゲルマニスク軍を臨む



「全軍!陣を組め!」


オストマルクは人口20万ほどの小国だ…ユーロピアの中央に位置し、四方を強国に挟まれたこの地は平時の軍を限界動員まで徴集し、訓練している。成人男性を全て徴集しているのだ。


勿論、畑を耕す人々がとられるため、国力は大いに下がるが…そのための補給基地だ。オストマルク全ての物資をかき集めたのだ。



…今こそ取り返す




「進め!」


オストマルク軍はゆっくりと進む



「全軍弓を構え!放て!」

オストマルク軍は弓を放つ


ゲルマニスクも同じように弓を放ち、前方が槍兵と入れ替わる


こちらも槍兵に入れ替わる


「槍兵突撃しろ!」


「「「「「うぉぉぉぉぉ!」」」」



槍兵は敵の放つ矢にやって、わずかに倒れていくが…


止まらない!



槍兵の横には騎兵が、後ろには歩兵がついてくる


ここで一気に決着をつけるのだ



ここからが正面場…敵陣と接触しようかとの所で、

側面の小高い丘からラッパの音が響き渡り…


騎兵が現れる



その数10000近く



側面に配置したこちらの騎兵は2000、止められない




オストマルク軍は側面からぶち破られる





だが、デーニッツは優秀である…


「落ち着けい!壁を作り、騎兵を止めて、騎兵を取り込め!その後、流れにしたがい、敵右翼を重点的な攻めろ!」



けど、それだけでは足りないのだ



「将軍!後方からまた騎兵が!その数と5000!」


「なッ、なに!」



こうして、オストマルク軍はズタズタにされ壊滅された。








メルキオールはズタズタになっていくオストマルク軍を見て、口元を緩める


メルキオールはフランク王国に留学に行った者達の一人であり、最も優秀といわれた者の一人だ。

彼はフランクの軍学校では主に、騎兵の扱い方を学んだ。騎士出身の彼にとって、騎兵とは誇りの象徴なのだ。

彼は効果的な騎兵の扱い方を学び、歩兵も騎兵の動きについてこれるように、スピーディーで、軽く、コンパクトな陣形を好む。


今回の8つに分割して侵攻したのは、彼の計だ。




デーニッツはわずかな兵を回収して、一直線で、オストマルク皇国皇都ヴィエナを目指す。



メルキオールは歩兵を馬車に続々乗せて、一直線でスピーディーに侵攻する。馬はやはり、早い!

ヴィエナを目指して

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