第10話
やっと6話に戻ってきた!(でも短い・・・そして、内容が・・・)
「・・・んっ」
鼻にかけたような甘ったるい声が静寂に満ちた部屋にこだまする。
どうしてこんなことになっているのだろう。
どうしてこんなことをしているのだろう。
そんな思考がぐるぐると巡るが判断能力の薄れた葉月の脳みそは激しさを増す口付けに考えることを放棄した。
肌越しに伝わってくる温もりに、迫りくる過去に溺れかけていた葉月はすがるものを求めて必死に手を伸ばす。
そうしてたどり着いた広い背中に手を回すと葉月を抱きしめる男の腕にさらに力がこもる。
まるで葉月が逃げ出してしまうのを恐れるかのようなそのしぐさにこれではどちらが縋るものを求めているのか分からないと、冷静なもう一人の自分が思う。
「・・・っ」
ぽたりと頬に冷たい感触がする。
瞳をあげると男が涙を流していた。
その光を通さない深海を思わせる深い深い群青の瞳が涙に濡れる葉月の顔を映す。
瞬間、葉月の背中を言葉には出来ない感情が駆け上がった。
「・・・」
どうしてそんなことをしたのかは分からない。
考えるよりも先に葉月の体が動いたのだ。
そして葉月は触れるか触れないか程度だった腕に力を込め、男に抱きついた。
「・・・っ」
男が息を呑む音が聞えたが、葉月はかまわず自分を愛撫する男の背中を慰めるように撫でた。
そうしないと、壊れてしまうのは葉月ではなく男のほうだと思ったのだ。
きっと、深い深い夜の帳が今、この瞬間を現実から切り離してくれる。
葉月はそう思い、男の肩口に額を押し付けた。
燃え尽きたぜ・・・
そこまで書いてないくせになに言ってるんだかという感じですね。
でも・・・しんどかったんです。
なかなかうまい表現が見つからなくて・・・(いつものこと)
とりあえず、まだ過去というか葉月ちゃんの回想が続きます。(いったいいつになったら現在へと戻れるのか・・・)
しかし、そんなことを言っていても始まらないので、とりあえず作者後先考えず走っております!それはもう前だけを向いて、ひたすらに!




