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第四審 人は死んだら骨一つ

人は死んだら…

「ねえねえ、ここギャクサイ城でしょ?」

「あ、ああ」

「通してよ」

「いや、怪しい者は通せん!」

「怪しい? ああ、これか」

 マジカルドロップは持っていた生首を捨てた。

「こいつなかなか道教えてくれなくてさ、殺しちゃった。ね、通して」

「い、いや通せん! 帰れ!」

「じゃあ死ね」

 マジカルドロップは門番の首を刎ねた。そして門を潜り、中へ侵入していく。

「俺こそが魔王だ」

 王室を目指して。


「ま、マジドロ兄さん!」

「やあ、テトリス。ええと、誰が魔王かな?」

「おれは海賊王になる男だ‼」

「じゃあ君じゃないね」

「おれは男には興味ねえ‼」

「僕も君に興味がない。てことは」

「あ、俺だよ」

 ガリレイは気さくに答える。ぷよぷよに兄がいたというのは驚いたが、まあ兄妹なら特に問題は

「何持ってんだ、お前?」

「ん、ああ、これ」

 マジカルドロップは生首を持っていた。

「門番の首、間違えて持ってきちゃった」

 マジカルドロップは門番の首を捨てる。

「ね、魔王様。僕に魔王の座を譲って」

「断る、と言ったら」

「うーん、テトリスの仲間のようだし、なるべく殺したくはないんだけど」

 と言いながら、マジカルドロップは一気に間合いを詰め

 ガリレイの首を刎ねてみせた。

「はい、君の物語は終わりだ。ここからは魔王の役は僕が継ぐ」

「魔王様あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ‼」

 ガリレイの物語は、割とあっさりと終わってしまった。

 ここからは魔王の役はマジカルドロップが受け継ぐ。

 特別な人間などいない。皆いつかは死ぬ。人は死んだら骨一つなのだから。

骨一つだ…

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