表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

39/39

番外編08:太古の喪女と神宿る国日本(挿絵アリ) (3.4k)

天照大御神あまてらすおおみかみ様は、はがね御体おからだに宿り永遠のころもまといて還られた」

 (by【東京都千代田区千代田1丁目在住 HN(ハンドルネーム) アマテラスの末裔まつえいさん】)


………………

…………

……


 天照大御神あまてらすおおみかみ、又の名を【太古の喪女エンシェント・ヴァージン】。


 神宿る国、日本誕生の歴史。

 【日本神話】として【古事記】や【日本書記】に断片的に記されているが、これには【喪事記もじき】という原典が存在する。


 【宇宙喪女コズミック・ヴァージン】の放つ最期の輝きが天を照らした時、【喪男もお伊邪那岐(いざなぎ)と、【喪女もじょ伊邪那美(いざなみ)が、全知全能のおせっかいオジサンである天之御中主神あめのみなかぬしの導きで【お見合い】を行い結婚。


 仲睦まじい夫婦として、国の大地そのものを含む多くの神々を産み落とすも、伊邪那岐(いざなぎ)の許されざる【セクハラ】により、伊邪那美いざなみはこの国の地下にある黄泉の国で【闇堕ち】してしまう。


 伊邪那岐(いざなぎ)伊邪那美いざなみが残した、【残念喪女】天照大御神(あまてらすおおみかみ)、【陰キャ喪男】月読命つくよみのみこと、【荒ぶる喪男】須佐之男命(すさのおのみこと)の喪三貴子は、【セクハラ】が原因で妻に【熟年離婚】された【ダメ男】伊邪那岐(いざなぎ)に代わり、神国日本の始祖となった。


 【喪男神もおがみ】と【喪女神もめがみ】を始祖とする日本は、【喪の国】である。


 この地に生まれた女は、【喪女神もめがみ】である天照大御神(あまてらすおおみかみ)の祝福を受ける。


 想い選ばれる運命を失う代わりに、伴侶に神の加護を与える力を授かる。


 【喪女もじょえらばれない】は神の言葉、十言とこと神呪かじり


 想い選ばれるのではなく、許し受け入れる心こそが、授かった力を開放する鍵。


 【内助の功】と呼ばれる加護の力は、恋や愛の力によらず子孫繁栄を叶える【真の喪女アルティメット・ヴァージン】に達することで発動する。


 この地で生きる男は、【喪女もじょ】を【専業主婦】として娶り、自らの財の全てを捧げて【お小遣い制】を受け入れる心定めをすることで、妻の【内助の功】の神力により【輝く魂の力】を手にすることができる。


 これが時に世界を驚愕させる、日本人の驚異的な底力の源泉。


 男は女を守り、女は男を支える。

 生物学的にも合理的なこの男女分業体制と、八百万やおよろずの【喪神】達の加護により、豊かなれども天災の多い日本列島で数千年もの間命を繋ぎ栄えてきた。

 これが日本という国の真の姿である。


 世界最古とも言われる国の歴史の中で、男女がことわりを外れることもあった。

 しかし、その時は黄泉平坂(よもつひらさか)より【闇堕ち鬼女(ダークネス・ヴィドゥ)伊邪那美いざなみの【セクハラ】に対する怒りと怨念が溢れだし、恐ろしい災禍を国にもたらした。


 男に裏切られ【セクハラ】をされた【怨念喪女(デビル・ヴァージン)】や、四十路になっても伴侶を得られかった【行き遅れ喪女リマインズ・ヴァージン】は、伊邪那美いざなみが放った鬼【黄泉醜女よもつしこめ】の【呪い】を受ける。


 枯れることなく腐ったような、醜くおぞましくそれでいて哀れな姿。

 そのような者が生じるたびに、神国日本に住まう人々は想いを一つにした。


【あのようなみにくき者を生み出してはならない】

 男達は、女を裏切ることの恐ろしさを知り、この国で生きる男は何よりも女を大切にせねばならないと学んだ。そして、その大切な事を共有し継承するため、歪んだ生き方と危険な【セクハラ】を許さない日本男子の道徳規範として【喪武士道】を確立し、規範と道徳を大切にする国民性を守り続けた。


【あのようなおぞましき者になってはならない】 

 女達は、男に受け入れられなかった末路の悲惨さを学び、結託して知恵を絞って『ぶっちゃけ力仕事以外なら男と同等の仕事は当たり前にできるんだけど、それして男にライバル視されると人生詰むから、表向きは一歩下がって夫に尽くす生き方示して、女が男に守り養ってもらえる社会を維持しよう』と社会の枠組みをしれっと弄ると同時に、それを維持するために【喪女大学】という教えをまとめ、語り継いだ。


【あのような哀れな者を育ててはならない】

 大人達は、未来を担う子供達を【呪い】から守るため、教育に力を注いだ。この地で人間として生き、人間として死ぬために大切な事を、男女それぞれが理解できる形で教えるため、【神社】や【寺】を各地に多数作り、【寺小屋】等の日本独自の教育システムを発展させた。


 これらの知恵の力により、侵略と戦争に明け暮れた欧米諸国とは異なる優れた文明を創り出し、世界でも例をみないほどの長年に渡り平和で豊かな循環型社会を実現した。


 その後、近代において欧米諸国の文化圏と衝突。

 イデオロギーの戦いであった第二次世界大戦に敗戦。

 それにより【喪の国】日本の文化は大きく棄損された。


 【喪男もお】【喪女もじょ】を冒涜する【自由恋愛】や【男女平等】の文化が流れ込み、それに汚染された【リア充】【パリピ】達の暴挙により国の形は乱れてしまった。


 しかし、国を守り続けた【黄泉醜女よもつしこめ】の【呪い】は今回も発動した。


 欧米諸国から部分的に流れ込んだ【男女平等】の思想に傾倒し、先人女性が女が幸せに生きるために作り出し守り続けた日本独自の社会システムを、わざわざ破壊した【フェミニスト】なるみにくき存在。


 【リア充】の思想に汚染され、社会の成り立ちも理解せず女性の権利を主張するも、義務や役割を放棄して結局男に無茶ばかりを要求する【行き遅れ高望み婚活BBAババァ】なるおぞましき存在。


 【黄泉醜女よもつしこめ】の【呪い】に汚された女達の暴挙を通じて、多くの男達が『結婚しなければ男の人生めっちゃ楽じゃね?』という事実に気付いてしまい女への興味を失ったことで、優れた【喪女もじょ】の素養を持ちつつも【余り者】として枯れてしまった【アラフォー喪独女】という哀れな存在。


 戦後日本の社会に溢れてしまった、みにくき者、おぞましき者、哀れな者の姿を見て、多くの日本国民は【何か】を間違えたということに自ずと気付いた。


 想い選ばれる事よりも、許し受け入れる事。

 これこそが、【喪神】の定めた正しい【喪男もお】【喪女もじょ】の関わり方。

 若い世代は誰に教わることなく、【喪の国】の生き方を見出しつつある。


………………

…………

……


挿絵(By みてみん)

 【株式会社針山加工】により制作された、【永遠の喪女エターナル・ヴァージン】。


 注文主の太田タカシが調子に乗って投稿サイト上に写真を掲載したことにより、無断でモデルにした人物にばれてしまい【裁判沙汰】に。


 【証拠物品】の扱いを受けるも、衆目にさらすと何かと危険と判断した3人娘が怪盗に扮して、太田タカシの父である太田ツヨシの合意の下で強奪。

 

 職場でもある【東京都千代田区千代田1丁目】にあるアマテラス機関本部に持ち込んだら、上司でもある【東京都千代田区千代田1丁目在住 HN(ハンドルネーム) アマテラスの末裔まつえいさん】より【御神体】の認定を受け、【天照大神像あまてらすおおみかみぞう】と改称されて、アマテラス機関本部の超深度地下にある秘密神殿に奉納された。


 【東京都千代田区千代田1丁目在住 HN(ハンドルネーム) アマテラスの末裔まつえいさん】は、像からの【お告げ】を受けることができる。

 そして、その【お告げ】に従った銘柄のお酒をお供えすることで、【神力】により日本列島に平和と安全の御加護が得られる。


 ただし、お供えした酒が口に合わなかった場合は天変地異が降り注ぐ。

 いつぞやの【太田無線製作所】所在地周辺の異常気象は、酒に疎い太田タカシが輸入物の安酒を像の近くに置いてしまったことが原因であった。


 彼女は日本酒が好きだ。

 特に、フルーティな香りの純米大吟醸が好物である。

 でも、酢イソの香りには切ない思い出があるらしい。


 神殿から出ることは無いけれど、何故か常に新作を把握しており、銘柄の指定は結構細かい。

 おかげで【東京都千代田区千代田1丁目在住 HN(ハンドルネーム) アマテラスの末裔まつえいさん】はお酒に詳しくなった。


 マナ、ミナ、アンナの3人娘は、国を守るため【アマテラス機関】の仕事の一環として、外務省、農林水産省、経財産業省に分かれて【美味しい酒】と【食の安全】を守る仕事に従事している。


…………


 秘密神殿にて、【東京都千代田区千代田1丁目在住 HN(ハンドルネーム) アマテラスの末裔まつえいさん】が祭壇に鎮座する【天照大神像あまてらすおおみかみぞう】を見上げる。

 

 【お告げ】が下った。


『ツクヨミがオオナムヂを放った。サルタヒコの導きでタゴリヒメを送れ』


 今回は珍しく、酒の銘柄の指示ではない。


「オオナムヂが動いたか」


 待ちに待った時が来た。

 【東京都千代田区千代田1丁目在住 HN(ハンドルネーム) アマテラスの末裔まつえいさん】は笑みを漏らす。


 いにしえの日本で、【王】として国を創った神。

 その加護を受けた男が世界に放たれた。


 世界で数多の試練を乗り越え、神々の加護を受けた若者達を束ね、世界に誇る神国日本の【王】となる運命を背負った男。


 その先にあるのは、世界の平和のかなめとして、貧しいながらも美しい人々が住む。

 かけがえのない国、日本。


「【喪の国】の、夜明けだ」


 混迷の時代。東アジアの片隅から、世界史は新しい動きを見せようとしていた。

●オマケ解説●

 ついに明かされた神国日本の歴史と、【喪女もじょ】の真実。

 【喪女もじょ】とは、顔でも容姿でも性格でも選ばれることが無く、男とまともに喋れないまま成人し、交際経験すら積むことなく歳を重ねる、ヒト科メスのカースト最下位的存在というのが一般論とされている。

 しかし、神国日本の歴史を紐解けば、恋愛感情無しで子孫繁栄を叶える真の喪心により、太古の昔より国の繁栄を支え続けた最高に尊い存在だったのである。


 つまり、【喪女もじょ】こそが、神国日本の【かみ】に相当する存在。

 【日本人】は全て、その身に【喪の血筋】を宿す【喪女もじょ】の末裔。


 新しい時代。

 日本国民は【喪の民】としてのアイデンティティを胸に世界で輝くのである。



 ちなみに、オオナムヂとは、大己貴命オオナムヂノミコト

 身長低いのがコンプレックスだったけど、最終的には神国日本の礎を創り、大国主オオクニヌシとして称えられているあの神様。マジで2度死ぬ主人公。


 日本神話最高のモテ神で、180柱以上の子供が居て、その分妻も沢山居る。諸説あるけど、妻の中には田心姫タゴリヒメ湍津姫タギツヒメがしれっと混じっていたりする。


 実は、あの【金型鋼】に最初に選ばれていたのはゴウ。

 彼が背負っていたのは、【ごう】ではなく【おう】だった。

 加護持ちの女達は、彼を真の【王】とするために後から出てきた使者でもある。


 だからと言って、重婚が許されないこの社会。【いもうと】扱いされて【けじめ】を付けた3人娘はゴウとの【不倫】に興味なし。

 器量職能ハイスぺだけど、【喪女もじょ】故に高望みはしない3姉妹。非常勤職員として配属された各省庁の若手エリート官僚の間で【争奪戦】が始まっているので、【行き遅れ】の心配は無さそうな。

 【争奪戦】に勝った男なら、【事務次官】ぐらいにはなれるよ。きっと。


※ポイントクレクレ記述

 転生モテ神オオクニヌシにTS転生ツクヨミを絡ませて、異能持ちのタゴリヒメにストーキングさせながら世界珍道中という大風呂敷広げてから最終話にする構成がひどいと思った、日本神話系のファンタジーが好きな読者の方が居たら、【ひどい】の証として★1評価をぶちこんでもらえると、作者は、技量不足で書ける気しないという事情を隠さずに、この話はここで終わりなので、続きは読者様のご想像でお願いしますと平に詫びます。


【ひどい】は最高の誉め言葉!


 ご愛読ありがとうございました! そして、全ての【喪女(日本人女性)】に幸あれ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
最後まで読み終わりました〜ひどい!(笑 マオさんは全力で幸せになってくれそうだし、 三人娘さんもそれぞれたくましいから心配いらないし、 ゴウさんに密かなエールを送りつつ、 読後のひどさ感に浸りながら…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ