第一話 おまけ設定
興味ない方は飛ばしてもらって結構です。
設定だけ投稿するのは味気ないと思ったので、第二話のep.1も連続投稿します。設定とか見たくない方はそっちを読んでもらえたら。
~~メインキャラクター~~
狩森 桜子 ※本名 狩森竜児(16)
高校二年生 誕生日 7月27日
身長 162,4
体重 51キロ
~プロフィール~ 通っていた高校を退学になったが、姉の計らい、もとい陰謀によって都立紅華女学園に編入し、女装しての生活を余儀なくされた哀れな男。
困っている人を見たら放っておけないお人好し
~体~ 身体能力が異常に高い。しかし体はムキムキというわけでもなく、よく見れば筋肉の線が見えるかなというくらい。よく締まっているためかすかにくびれのようなものもある。
体だけ見れば、どうみても男のそれ。
~顔~ 女顔かと言われればそうでもない。中性的な顔に少し男らしさを足した感じ。整ってはいる。メイクしなければ確実に男とわかる。メイクをして「女か…?女か」という感じ。なので基本的にロングのウィッグをしている。
~テンテン~ 普通より少し小さい
~乳首~ ぷにぷに
~性癖~ 普通。好みは女性だし、特にこれといった特殊なものはない。強いて言うなら首元にちらりと見える鎖骨のラインがエッチだなあと思うくらい。
~女装について~ 「なんかもう慣れた」
コメント
おとこの娘かと言われれば、そこまでではないと感じる。
けど、けっこうえっち。意外と初心なところとか。
ちなみに垂直の壁を蹴って三回くらいは跳躍できる。
卯咲 千尋 (15)
高校一年生 誕生日 12月25日
所属 美術部
身長 149,8
体重 40,6キロ
~体~ 小柄。えっち。おんなのこみたい。おへそは完全に女の子。舐めたい。実は汗っかき。えっち。痩せているので肋骨がわずかに浮き出ている。えっちすぎる。
~顔~ 可愛さと儚さを併せ持っている、これ以上ない美形で、顔だけ見れば女の子としか思えない。最初は少し幸薄そうな雰囲気を醸し出していたが桜子と会ってから顔に色がつくようになった。
~テンテン~ 小さい。
~乳首~ “ぷにぷに”と“くにくに“のハイブリット
~性癖~ 興味の対象は女性だった。それもかなりハードなもの。お尻の穴をいじったりするのを見てると、なんかソワソワする。 なお、今の性癖は狩森竜児。
~女装について~ 「かわいい服を着るのが大好きです!」
コメント 性欲の擬人化。作中で個人的に一番エッチだと思う。
沢野 春香 (16)
高校二年生 誕生日 5月6日
所属 ■■部
身長 163,2
体重 46キロ
プロフィール ポニテが特徴の女の子。どんな人とも分け隔てなく接するが、人のことを気にするがあまり、拒絶されると人一倍に気にするし、自分の気持ちは二の次に人のために行動する癖があるので、いろいろ大変な子。
胸が小さいことに少しコンプレックスを抱いている。
コメント
素直にいい子。面倒見がいいので、一部の後輩からはママと呼ばれている。胸以外は。
多分この子が作中で一番まともじゃないかな…………二番目かも
~~美術部に所属する人々~~
三色 彩 (17)
高校三年生 誕生日 4月2日
所属 美術部 部長
プロフィール 黒色の髪と黄色の髪を分けたまさにプリンといった髪色をした女性。
無数に開けられたピアスと、濃く刻まれた隈、何度も染められ傷んだ髪の毛などから威圧的な雰囲気をその見た目から滲ませているが、実際は後輩思いのいい先輩。
後輩のしでかし(主に御猪口)の責任を一身に背負っているため、疲労と心労でいつも気だるげ。
能登 茜 (17)
高校三年生 誕生日 6月15日
所属 美術部 副部長
プロフィール 御猪口に首を破壊された。
御茶ノ水 御猪口 (15)
高校一年生 誕生日 5月3日
所属 美術部
プロフィール 度が過ぎておっちょこちょいな部員。
その顰蹙を買うような言動からいろんな人に嫌われているが、実は彼女にはある秘密があるのだ。
彼女のおっちょこちょいは生まれつきなものであり、自身が何かをするたびに問題を起こすことを周りはどうにか許そうと許容しようとしてくれた。そのことを申し訳なく感じた御猪口はみんなが自身を責めることができるようにわざと恨まれるような物言いをしている、というわけでもなく全て素でやっている。根っからのカス。
しかし部長のことは一応尊敬している。かばってくれるので。
黒井 六花 (17)
高校三年生 誕生日 10月22日
所属 美術部
プロフィール 背が高く、ガタイがいい。ものすごいオタクで基本的にアニメのセリフしかしゃべらない。美術部に入ったのも自分でフィギュア作れるようになるかな、と考えたため。
竜児に次いでフィジカルが強い。
~~その他の人物~~
狩森 ■■ (不明)
誕生日 不明
職業 不明
プロフィール 狩森竜児の姉。竜児のことを病的なまでに溺愛しており、そのブラコンをこじらせていつの間にか完璧超人になってしまった。
その気になれば世界征服も可能だが、竜児に真顔で「やめろ」と言われたので裏社会を牛耳るまでにとどめている。
弟以外には容赦のない一面があり、その本性を知るものからはひどく恐れられている。
藤本 由佳 (17)
竜児たちと離れた後、消息不明。
真のおまけ
「なんだったの…………」
二人が去っていった先を見つめつつ、薄暗い校舎裏で藤本由佳は呟く。
悪態をつくその言葉は、しかし文面のような力強さはその声になく、由佳自身生きた心地のしないままに声を漏らしていた。
「…………うぅ…………」
あたりを見回すと、金髪の編入生にあっけなくやられてしまった男たちがうめき声をあげてうずくまっている。
その光景に由佳は「ちっ………」と忌々し気に舌打ちする。
万が一のためにと用心棒として連れていた彼らだが、全くの意味をなさなかったことに遅れて怒りが湧いてきた。
「役立たずが…………」
その怒りの矛先を彼らに向けるのはあまりにも苦というものだったが、わかりやすい不満の吐き出し口に、由佳は容赦なく心中のヘドロを吐く。
「ちっ…………」
それでも晴れない気分に再び舌打ちをして由佳は手の中のスマホを見る。
そこには先ほど撮った編入生の写真。
しかし、もうそれに価値はない。こちらも弱みを握られてしまった以上、これをネタに脅すことはできない。
だが、と由佳はほくそ笑む。
「いやがらせぐらいはさせてもらうわよ…………」
SNSを開き、新たに作った捨てアカウントでその写真に文言を添えつつ投稿ボタンを押す。
手を出すな、そう言われたが、これなら手は出していない。まったくもって酷い頓智だと由佳自身思ったが、だからと言って黙ってはいそうですかと受け入れる気にはなれなかった。
『都立紅華女学園に男が女装して通ってる。名前は、かりもり』
その言葉と共にネットの海へとばらまかれた写真は、即座に広がりを見せ、取り返しのつかない傷跡を残―――
「―――はぁ?」
広がる―――どころではない。
閲覧数が瞬く間に10万、100万と上昇していき、なおも止まらぬその数字に、だが閲覧数に反して一つもつかないハートに、由佳は恐怖した。
(い、いったい…………何者なの、こいつ…………)
じわり、と得体のしれない何かに体が包まれる感覚に、由佳は足場を失うような、浮遊感に似た恐怖を感じる。
「と、にかく今日は帰ろう。こいつらはもう置いといて―――え」
居ない。誰も、居ない。倒れていた男たちが音もなく、消えていた。
「貴方はもしや、死にたがり、というものですかな?」
「」
背後から響いたしゃがれた男の声に、由佳は振り返ることなく走り出した。
それは、生物としての本能からの行動。腰を抜かさなかったのではなく、ぬかすこともできぬほどの死への恐怖。生への執着。生きたいという願望。
しかし、その願いを踏みにじるかのように、踏み出した足は空をきった。
「―――がっ!」
右足を絡めとる何かに引っ張られ、受け身を取る間もなく地面へと顔から着地した由佳は、血と土の味のする口内を遅れてあふれ出したよだれでこねながら、初めて後ろを見た。
そこにいたのは、齢70はあろう老夫であった。
髪はもうすでに真っ白で、口元に生える髭も白く、肌はシミこそないもののしわが深く刻まれている。
それほど年齢を感じさせる容貌をしているというのに、執事服のようなパリッとした黒い布地をした服をまとう姿は、老人と思えないほどに姿勢がよくしっかりとしていた。
「いやはや、これは申し訳ない。ここまで狼狽なさるとは。完全に気配を消すというのも考え物ですな」
老人のような物腰柔らかな物言いに、だが由佳は声を出すことができなかった。
「それでも急に逃亡を図ろうというのは、いささか無礼が過ぎるものに思われますが」
「―――っ」
優しそうな好々爺の顔の皮をかぶったそれの目が、ひどく濁っていたから。
「いえ、責めているのではありません。私の心中はひどく穏やかなもので、そう怖がる必要もありません。むしろ感謝しているのです」
「かん…………しゃ?」
かろうじて紡いだ言葉に、老翁は「はい」と目を細める。
「貴方の無知蒙昧で浅はかな愚行のおかげで、坊ちゃんが初めて我々を頼ってくださった。これ程喜ばしいことは他にありません。貴方に、感謝を。そして―――」
「―――我らの九鼎大呂に手を出した愚か者に断罪を」
「い」
や、と続く言葉は、しかし紡げなかった。足に絡まっていた糸がピン、と張り由佳の身体を空中へと持ち上げ口をふさぐように巻き付いた糸の束は体を急速に包んでいき、体の自由を奪い視界を白く染めていく。
「ご心配なく、命までは奪いません。なにより坊ちゃん、竜児様はそれを望まないでしょう。しかし私の主はこうおっしゃられた“やるなら徹底的に”と」
目の前の景色が塞がり、息が詰まるような白い海の中で、由佳は声にならない悲鳴を上げる。
「これから貴方が行くところは、少なくとも地獄という言葉も生ぬるい場所、とだけ言っておきましょう。そこでは名前もなく、命もなく、記憶もない。死んでも誰もわからない場所です」
彼女の意識が飛ぶ寸前、最後に脳裏によぎったのは皮肉にも、
「一緒に働ける日を楽しみにしております」
両親の名前であった。
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独奏的なラウム8です
設定集とも言えない微妙な設定集を最後まで読んでくれた方のために、第一話で書けなかった裏話を乗せました。見ての通り私の趣味全開です、ええ。
このおじいちゃんはいつか再登場するのでかっこいいと感じた私と同じ趣味の方は楽しみにしておいてください。
合言葉
『設定集という名の性癖博覧会。おとこの娘の』




