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田中アネモネ名義

柿木の葉

作者: 田中アネモネ

 十六行詩『柿木の葉』 


柿は木の葉を緑に揺らして

川は陽気にとつとつ流れる

わんこの散歩も足取り軽く

私もにっこり夏のあせ拭く



木の葉は青を秋に濃くして

川はさやさや冷たさを流す

わんこの散歩は足取り軽く

私は季節の変わり目に遊ぶ



丸い柿の実たわわに実って

川は橙色のその影をうつす

土にころころわんこ遊んで

私を真っ赤な笑顔にさせる



ある朝柿木の葉は裸だった

川は一面殺人現場のように

柿木の葉の青に染められた

私は一人空虚に立っていた




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― 新着の感想 ―
[一言]  柿の木で思い出したんですけど、子供の頃住んでた家は門を入って石階段を十数段上がりきったところに頑固一徹な渋柿の木があったんです。 何をやっても渋が抜けない、とても元気で役立たずの柿で、熟し…
2022/10/08 13:11 退会済み
管理
[一言] 落葉するときは一瞬ですよね…。 冬のはじまり。秋の物悲しさ。
[良い点] 前半ほんわか。後半一転急落。 [一言] アネモネ先生。ラスト衝撃的でした。柿の木に一体何が……。
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