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支援特化とスライムさん

「うわぁー」


目を開けるとそこにはとても素敵なファンタジーを絵に書いたような世界が広が…………………らなかった。


視界に広がる人の軍勢。背がちっこいから人しか見えないんだけど。多すぎない?


うぅ、気持ち悪いぃ、人混みってものすごく苦手だからなぁ。頭痛いよぉ。


さきほどのうわぁーは感嘆ではなくドン引きのうわぁーだ。


というか、人多すぎて全然景色楽しめないよ、なんでこんなに人いるの?おかしい。何かあったんだろうけどそんな事考えてたらぐちゃぐちゃになっちゃう。


「とりあえず街の外に出よう、うん、そうしよう、じゃないとしんじゃう」


人がゴミのようだ!などという余裕は全くなく、一刻も早くここから抜け出すために歩いていく、しかしここでひとつ問題が発生した。


「は、羽が引っかかって進みにくい」


羽邪魔、人にぶつかって進みにくい。あと視線がすごくて居心地も悪い。


どうしよう、これすごく邪魔だし消せないかな?確か説明書?みたいなのに種族特性は消すことが出来るって書いてあるのをちらっと見た気がするんだけど、ほんとにちらっとだからホントなのかわかんないし。やり方もわかんない。


んー、まあ、思いつく限りのことをやるだけってみよう。


まずは


「消えてください、お願いします!」


お願いした。最初に思いついたのがこれって、なんかダメな人みたいだなぁ。


お、でも消えた。やったね。


「よっし、気を取り直してしゅっぱーつ」


進みやすくなった体で、スイスイ人混みを進んでいく。


こういう時はちっさくて良かったって思えるよね……でも、胸が小さくてよかったって、思ったことないなぁ。


少しへこみながらも進んでいくとだいぶ人がいなくなった。


中央によってたのかな?結構人少なくなったね。まぁ、どうせだしこのまま街の外まで行こっと。門ももう見えてるしね。


そう思い、少し足早に門へと向かった。





「ふぅ、やっぱり人がいないっていい事だね」


うん、人が少ないってサイコー!まあ、全く居ないって訳では無いけどね。


「んー、街から出たのはいいけど、これからどうしよう?」


最初は街で色々見て回るだけのつもりだったけど、出来なくなっちゃったし、というか出来たとしてもあの街中には戻りたくない。


んー、戦ってみようかな。遥も迷ったら戦ってレベル上げしといたらいいって言ってたし。


「よし、じゃあ手頃な相手でも探して戦ってみよー……………ん?戦う……ってどうやって?」


あれ?そういえば私って仲間がいないのにどうやって戦うの?神官って支援型だから仲間いないと戦えないじゃん。うぅ、しくじった。


「どうしよう、今から仲間探せるかな?でも遥が信用できそうな人じゃないと仲間にしちゃだめっていってたしなぁ」


うぅ、はるかぁ、助けてぇ。


なんでいないのぉ。


……あー、親の許可とってるんだった。


一緒に始めればよかったかも。でももう手遅れだし。


つまずいてばかりだなぁ。ゲームってこんなつまずくものだっけ?私だけかな?……違うといいなぁ。


「一応、攻撃魔法もあるしひとりでやってみよう」


プリンは、複雑な感情を胸にとぼとぼと歩き出した。




あれから歩くこと数分、視界にとあるモンスターをとらえた。


あまり人に見られたくないと思って遠くまで来たのでポツンと存在するその生物は目立って見えた。


「あれは……スライムだよね?多分そうだと思うけど」


青で丸っこくて、ぷにぷにだったらスライムだよね。正式名称わかんないしスライムでいっか。


それにしても


……ぷにぷに。


「可愛い」


何このモンスター、すごく可愛いんだけど、何が可愛いかは具体的に言えないけど可愛い、さわりたい、さわさわしたいよ!あ、ぷにぷにかな?どっちでもいっか。とにかく可愛い!


少し落ち込んでいた気分は、一瞬にして回復した。


はやくぷにぷにしたいよぉ。


「あ、一応装備つけとかないと」


この可愛らしい子が危険とは思えないけどモンスターだし一応ね、えっと、装備はメニューからつければいいのかな?


あ、でもメニューってどうやって出すんだっけ?


そう思ったが念じたら出た。


なんか念じたら基本なんとかなる気がする。


ん〜ストレージってやつかな?お、これだったね


メニューからストレージという項目を押すと初心者のローブ、初心者のメイス、最下級ポーション×10、最下級MPポーション×10、救済爆弾とでた。


「ん?この、きゅーさいばくだんってなんだろう?」


タップで説めーいっと。


【救済爆弾】

敵に投げることで大ダメージを与え、自身への攻撃を一時的に無効化する救済アイテム、これで敵を倒した場合経験値は得られない、またボスモンスターにダメージを与えることは出来ない


「おー、つおい」


効果も強いしとっても便利。運営さん優しい。


えっと、一応他のも確認しとこ。


【初心者のローブ】

初心者へ送られる最初の防具、職業によって種類が変わる。

VIT+2

INT+1


【初心者のメイス】

初心者へ送られる最初の武器、職業によって種類が変わる。

STR+3

INT+4


【最下級ポーション】

ポーションの中でも最下級のポーション、HPを少量回復させる。

回復量30


【最下級MPポーション】

MPポーションの中でも最下級のポーション、MPを少量回復させる。

回復量30


よし、効果確認したし、装備もしたし、そろそろスライムさんと遊ぼーと。


「ほらほらー怖くないからこっちおいでー」


しんちょーに行かないと、猫さんみたいに逃げられちゃう。なんで猫さん逃げるのかな?さわさわしたいだけなのに。


慎重に慎重に近づいていくとその指がスライムさんへと触れた。


「あ〜、凄くぷにぷにだー、おもしろーい、かわいいー、アハハハハ♪」


可愛いぃ。しあわせぇ。


そうやって幸福をかみ締めていると突然スライムさんがへこみ、指をぱくっとした。ぱくっと。


「……ふぇ?」


うねうねと侵食してくる様はどう考えてもいい状況には見えなかった。


「あっ、ちょっとまって?お、おねがい、ね?」


うねうね。


ちょ、なんで聞いてくれないの!?ひ、ひどいよ!


怖い怖い怖いよ!ゆっくりだと余計怖いんだからね!


「えーと、えーと!」


えっと、えーと、どうしよう。うーん……なんも思いつかない。


「だ、誰かー!助けてぇー!」


しかしそこで思い出す。


あ、人いないんだっけ。


「あー!はるかぁー!」















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