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支援特化と色々

最近一日一食しか食べてないです。ダイエットではないんですけどね。

家へと帰りつき早速準備に取り掛かった七海だが、その様子は少し慌ただしい。


「えっと、たしかこれ被って電源入れて、あ、その前にPCと接続しないと」


元々する気無かったからなんにもわかんない。ゲームするのって結構大変なんだなぁ。って、早く準備しないと。早くしないと寝るの遅くなっちゃう。


結局三十分かかった。きついよぉ。寝たいかも。


するけどね。ちゃんと。


「えっと、トイレも行ったし宿題も終わった、ご飯も食べたし他にやることは無いよね?」


んー、他にすることは、うん、ないね。


「よし!じゃあ、始めよっと、確か開始の合図はダイブイン、だっけ?」


そう、開始の合図を言ってスタートすると、少しの浮遊感となんとも言えない不思議な感覚を感じながら、ゲームの世界へと入っていった。





そして、今は白い部屋で青白いパネルをいじっている。なんかキャラメイクしないと始まんないんだって。勝手にしてくれないんだね。あーるぴーじー?だっけ。そんな感じのしかしてなかったからそのへんよくわかんないんだよね。


あ、そういえばこのパネルが出てくる前に1人でじっくりモード、って言うのと2人でサクサクモードってのがあったんだけど1人の方でよかったのかな?そっちの方が静かでいいと思うんだけど。うん、きっといいよね。


えっと、最初に決めるのは名前かぁ。んー、思いつかない。


「どうしよ、早速つまずいたね」


名前かぁ。んー、どうしよう。本名はダメって遥言ってたよなぁ。でも名前なんて思いつかないよ。


「ん〜んー?」


プリン。うん、プリンにしよう!


「……でも、さっき夕飯の後に食べたのがプリンだったからプリンって、なんかこう、適当感がすごい、まあ、別にいいけどね、他にいい案は思いつかないし」


えっと次は種族の選択かぁ。どうしよっか。


少し悩みながらその膨大な種族一覧を見ていく。しかし結論はすぐに出た。


「……なんでもいっか、種族」


多いんだよね、種族、何がいいとか全くわかんないし、いちいち説明見て決めてたら時間すごくかかりそうだし、ランダムでいっか。私結構運良いし。


次は職業か。これは決めてたし簡単。んーと、あ、あった。


「職業は神官で確定っと」


遥ゲーム上手いし、戦うのめんどくさいから全投げして後方支援に徹してよぉー!って感じなんだけどいいよね?前に立って戦うとか嫌だし、強ーい攻撃魔法使いたい訳でもないしなぁ。うん。やっぱこれでいいね。(適当)


「えっと、次はステータスの割り振りか、どうしよ……ん〜後方支援だけ出来てればいい気がするんだよねー、遥ゲーム上手いから、支援してればなんとかなる気がする」


よし、それじゃあINTに全部振っちゃお。魔法の威力あげるのってたしかこれだったよね?多分大丈夫だと思うけど。まぁ、違っても別にいっか。遥が何とかしてくれるでしょ……丸投げだと怒られそうだなぁ。でもわかんないし。いいよ、ね?


「だいじょうぶ、きっと。えっと、これで終わりかな。あ、容姿変えてない」


確か身バレが怖いから容姿は変えとかなきゃいけないんだっけ。んー、でも容姿を変えるのあんまり好きじゃないんだよなぁ。髪切るのとか大っ嫌いだし。まぁ、そのせいで長くなりすぎてて手入れすごく大変だけどね。


「髪と目の色変えるくらいでもいいかな?それだけでも印象変わるしね」


うん、それだけでいっか。それだけでもちょっと私的には嫌だけど仕方ないしね。


色決めは、よくわかんないしランダムでいっかぁ。


結果


えっと、髪は白で目は青か、うん、いい感じだね。これでいっか。


あー、スキルは、あとでも取れたしあとでいっか。


「じゃあこれで終わりかな?……あー、最終確認はしといた方がいいって言ってたっけ」


終わろうとしたらポンポンやること出てくるよねー。私だけかな?


っと。それより確認かくにん。


姿はどう見るんだろう。あぁ、このボタンか。


姿を見るって書いてあるから1発でわかったよ。親切だね。


そのボタンを押すとブォンという音と共に鏡が現れた。


「おー、おー?」


あれ?私羽生えてるんだけど?なんで?


鏡に映った自分を見てみるとなんか羽生えてた。天使っぽいけど、頭に輪っかはないんだよなぁ。こんなの元からついてたっけ?


とりあえずステータスを見てみよっと。何かわかるかもだしね。


んー?あ、これかな?


早速見つけた。なんか種族欄が天使族ってなってたから多分これだね。ランダムのおかげかな?こんなの種族の一覧になかったし。


そういえばランダムにするとユニーク種族が当たるって説明書?みたいなのに書いてあったような気がする。多分それだね。


確率は低いらしいしラッキー。やったぁー。


あ、姿だけじゃなくてステータスも一回見とこ。


名前 プリン

種族 天使族

職業 神官

Lv1

HP50

MP50


SP0


STR0

VIT0

AGI0

INT100

MND0

DEX0

LUK0


スキル

〖飛行Lv1〗 〖聖属性魔法Lv1〗


称号

ユニーク種族保有者


満腹度

100%


〖天使族〗

光に属する種族。INT、AGIに補正。戦闘時毎分全体HPの1%を回復する。闇に属する種族からのダメージ軽減。状態異常無効化。守られている時、または守っている時VIT上昇。また、1日に1度だけ残っているHP以上のダメージを無効化。

内包スキル

〖飛行〗

〖聖属性魔法〗


ユニーク種族保有者

ユニーク種族保有者に与えられる称号。全ステータス微上昇。


「……これ、大丈夫かな。ゼロいっぱいだけど」


INT以外全部ゼロって大丈夫かな?これがテストだったら泣いてるだろうけど。テストじゃないしなぁ。


多分、大丈夫だよね。遥に、頼ろう。怒られそうだけど。プリンでもあげたら多分大丈夫。


……怒られたくないなぁ。


「……一応、やること全部やったし、気持ち切り替えて楽しもう!」


実は七海自身、怖いと言いながらもこのゲームを結構楽しみにしていた。やるとなったら全力で!なおかつ楽しもう!の精神なので吹っ切れてからというものかなりこのゲームを楽しみにしていた。


「よーし!楽しむぞー!えいえいおー!」


そんな訳で少しのドキドキと、たくさんのワクワクは、不安なんて蹴散らして七海の心を支配していた。


七海、いや、プリンはそんな気持ちを胸に抱き、暗転する視界を最後に、ゲームの世界へ旅だった。


怒られないことを願って。










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