支援特化とイベント開始
三回更新するって言ったじゃないですか。すいません。無理です。ちょっと私では力不足だったようです。
あまり気分が乗らず。書けませんでした。
すいません。
リングが居なくなったフィールドでプリンは呟く。
「とりあえず、街に戻ろうかな」
スキルの検証はしたいけど、イベントが明日ならもうちょっとスキルを獲得したりレベル上げした方がいいかもだし。武器屋とかスキルショップとかも行きたいし。何より情報集めないとねぇ。そのためにもとりあえず街に行こう。
そう結論付け、プリンは街へと向かった。
「んっと、まずはスキルショップかなぁ。どんなとこか気になるし」
少しこのゲームについて調べたところスキルショップという存在を知った。これはその名の通りスキルを売る場所で色んなスキルを獲得できるらしい。強くなるには一番手っ取り早い場所である。
えっと、確か街の中央の噴水から柱がたってる方向にずっと行って、右側を見てれば……あった!
デカデカとスキルショップって書いてある。うん、わかりやすい。
入ってみるとそこに店員らしき人は見当たらずプレイヤーだけがたむろする空間だった。
全自動かな?まぁ、一応スキル名、効果、値段が書いてあるから大丈夫な気もするけどね。
「んー、なんかいいのないかなー」
黒鎧さん倒したからお金はちょっとあるけど有限だし、考えて使わないと。
そうやって見ているとビビって来たのがあった。
ん?あ、これ!これいい!
【特化】
ステータス値上で二つの効果下げることで一つの効果を上げる。
つまり、STRとVIT下げてINT上げる。みたいな感じ。スキルでも同じことできる。
これ便利。特に特化型の私にはとってもいいスキルだよ!コレが買えるってすっごくいいね!
「っと、値段は〜……っ!?ひゃ、百二十万!?高っ!」
えっと、私の所持金が、百三十五万三千円だから、うん。足りるね。
うぅ、高い。でも、買いたいし。仕方ない、かぁ。
少し渋りながらも購入すると手元に巻物が現れた。
そして開いて念じると光り輝くエフェクトが私を包んだ。
おー!綺麗だなぁ。
『スキル【特化】を獲得しました』
「あぁ、終わっちゃった」
もう一回、もう一回だけ見たい!
そう思いめぼしいスキルを漁った。
「うぅ、お金無くなっちゃった」
プリン、所持金ゼロ。
「はぁ、まぁ、いっか。ゲームだもんね。うん。それより、【特化】試さないと」
【特化】は入力式で下げるものと上げるものを決める。そして下げたものと上げたものは解除するまでずっとそのまま。ちなみに下げたもの、もしくは上げたもののスキルが無くなると強制解除される。
なので
「STRとVIT下げてINT上げて、MNDとDEX下げてまたINT上げようかな」
決定を押すと脳内にアナウンスが響いた。
『【特化】を適用しました』
「よし!じゃあ次は……うーん。攻撃スキルと、ダメージアップスキル下げて、支援、回復スキル上げようかな」
そして決定を押す。
『【特化】を適用しました』
よし!これで私の支援に磨きがかかったよ!
んー、でも、攻撃できないのもダメだし。
もっと細かくして
「【エンチャント】と【悪食Lv1】下げて、【呪毒Lv1】上げて、それから【魔眼Lv1】と、【氷結Lv1】さげて、【蠱毒の王Lv1】上げよう」
これで攻撃もできるし大丈夫。
あぁ、ちなみにこの【特化】は数値が上がる訳じゃない。だからINTの数値は上がってない。でも目に見えない数字って言うのかな?それが上がってる。
ほら、剣士と魔道士がもし同じSTRで腕相撲しても絶対剣士が勝つみたいな。他にも獣人とエルフが同じことやっても絶対獣人が勝つ。でもこれは別にステータス値が違う訳じゃなくて、目に見えない補正値が違うから勝つし負ける。この【特化】はそういうのを上げ下げするスキルだね。
それよりも
「これからどうしよう。お金無くなっちゃったしなぁ」
んー、武器屋には行けないし。冒険者ギルドも登録にお金かかるしなぁ。
……街中ですることなくなっちゃった。
じゃあ、まぁ、もう寝ようかな。いい感じの時間だし。うん、そうしよう。
そう思いプリンはログアウトした。
その後すぐに寝て
時刻はイベントの日を迎える。
「……結局何も出来なかった」
色々試そうかなぁ、とか思ってたけど結局寝てて何も出来なかった。
でも、まぁ、なんとかなるでしょ。
……十位以内に入れるといいなぁ。
そう思っていると突如として声が響いた。
『さぁさぁ!プレイヤーの諸君!イベント開始の時間がやってきたよー!盛り上がってるかー!!!』
「「「「「おおおーー!!!」」」」」
そう慟哭が響き、少し遅れてプリンも叫ぶ。
「お、おー」
しまった、出遅れた。ちょっと恥ずかしい。
というか、でっかいスクリーンに写ってるのって司会者みたいな人だよね。なんでピエロなの?流行りなの?
『イベントのルール説明はめんどいから簡単に言うと。戦え!倒せ!お助けアイテム目指して戦え!以上!』
それでいいのか司会者。まぁ、ある程度調べてたからいいけどね。
えっと、半径数キロメートルからなるフィールドでの戦いで、フィールドは森林、廃墟など色々ある。死んでも何度でも復活できる。倒した数、与えたダメージ、受けたダメージ、死んだ数などからポイントを割り出してそれを競う。フィールドにはお助けアイテムがいっぱいあって拾えばそれを使っていい。自分が持って行けるアイテムは上限がある。途中参加は無しで途中退場はあり。時間は三時間。こんなもんかな?
『とにかく戦って、楽しめプレイヤー諸君よ!頑張ったやつにはご褒美あるからな!第一回イベントだからこっちも奮発したぜ!十位以内に入ればご褒美。五位以内だともっとご褒美あるから頑張れよ!』
「「「「おおおおー!」」」」
へー、五位以内だとまた別にご褒美あるんだ。んー、入りたい、けど、無理だろうなぁ。
そう考えていると不意に声がかかった。
「頑張ろうな。嬢ちゃん」
「ん?」
振り向くとそこには大剣を担ぐ大きな男の人がいた。
「うん!おじさんも頑張ってね」
「おじさんって……まぁ、いいか。いくら可愛い嬢ちゃんでも容赦しないからな」
「こっちこそ!」
これは宣戦布告ってやつだよね。受けて立とうじゃないの!このおじさん来たらまっさきに倒してやる。
ここに一人。化け物にロックオンされた不運な人物が現れた。
『ではでは!みなさんもお待ちかねでしょうし!そろそろ始めますよ!』
瞬間。慟哭。プレイヤー達は今日1番の盛り上がりを見せた。
「お、そろそろだな。それじゃフィールドで会おうな」
「うん!」
あぁ!楽しみだなぁ。頑張ろう。絶対十位以内に入ってやる。
『カウントダウン!五秒前!』
「「「「五!」」」」
「「「「「四!!」」」」」
「「「「「「「三!!!」」」」」」」」
「「「「「「「「「二!!!!」」」」」」」」」
「一」
『第一回イベント!開始!!!』
ついにここまで来ました。当初の予定ではもっとサクサクここまで来る予定だったんですけど。
なんか色々寄り道とかして、長くなってしまって。
やっと無双出来ます。
次の更新はもうちょっと遅れるかな?って思います。




