支援特化と負けず嫌い
できたー!けど、爆睡してたせいで時間足りなくて、毎日更新途切れましたね。
い、いや!大丈夫なはずです。最初にいっぱい更新したからストックありますし。あと六回くらいなら多分途切れても大丈夫。
……今日三回くらい更新するんで許してください。
「到着!これからどうする?」
「……そうですねぇ……とりあえずステータス見せ合いませんか?どんなステータス構成が知っていたいので」
「うん!いいよ」
見せたいと念じるとステータスがリング側を向いて出てきたので多分見せれてると思う。
「ありがとうございます。私はこんな感じですね」
そう言った直後、私の目の前にリングのステータスが現れた。
名前 リング
種族 赤猫族
職業 拳闘士
Lv1
HP100
MP50
SP0
STR50
AGI30
VIT30
INT0
MND0
DEX0
LUK0
スキル
〖炎纏Lv1〗〖狂化Lv1〗〖五感強化Lv1〗【炎属性魔法Lv1】【エリア】【神拳】
称号
ユニーク種族保有者
空腹度75%
おー!強そう!なんか強そう!リングは私と違って色んな項目にステータス振ってるんだね。見た感じ炎を使う近接型ってとこかな?かっこいい。
「凄いね!さすがゲーム上級者!」
「ふふ、ありがとうございます。プリンさんはだいぶバケモノですねぇ。これは、勝てませんね、今の、いや今後の私でも勝てるかどうか」
「そんなことないでしょ」
リングにゲームで勝てるわけないし。それに戦闘だったらリングの方が何十倍も強いからね。たしか武道習ってたしね。
「……だって、今のプリンさん修正入んないと物理も魔法も効かないじゃないですか」
「ん?……あー、あれね」
装備についてる【暴食】と〖スライム愛〗か。あれ?確かに効かないね。どうやって私に勝つんだろ?
「……んー、ちょっと試してみたいことがあるんですけどいいですか?」
「いいよ?」
なにか思いついたのかな?
そう思っていると額に衝撃と少しの痛みが走った。それを、デコピンされたと認識するのにそう時間はかからなかった。
「痛っ!……ん?痛い?」
ダメージ受けないはずなのに?そう思いHPを見ると少し減っていた。
「え!?なんで!?」
「やっぱり行けましたね」
なんで減ったの?おかしくない?物理攻撃無効化してるのに。
「さっき私がした事は簡単で、魔力を纏って攻撃したんです」
「魔力?」
「あ、MPの事です。魔法攻撃力の方じゃなくて、魔法を発動する際に使うもので、こっちの世界の人はMPを魔力と言います」
えっとつまり。私たちがMP少ないなぁ。って思うのとこっちの世界の人達が魔力少ないなぁって思うのは同じ意味ってことだよね。
「それで、冒険者ギルドでこの魔力を纏う方法を教えて貰えるのですが。この魔力を纏った攻撃は物理攻撃でも魔法攻撃でもない、中間に位置する攻撃方法なんです。だから物理無効のゴーストにも、魔法無効のマジックシリーズにも効くんです。それならプリンさんにも効くんじゃないかな?って思ったら案の定効きました」
「なるほど」
これで私は完璧じゃなくなったと。でも
「知られなかったら意味無くない?」
「まぁ、そうですね」
別にこの弱点?を知られなかったらいいだけだし。まぁ、そのうち知られそうだけど大丈夫でしょ。
あ、そういえば。
「装備の効果って教えたっけ?ステータスには乗ってなかったと思うけど」
「あぁ、それなら右上に装備一覧ってのがあるんでそっから見れます」
右上?あぁ、これかぁ。全然気づかなかった。
「まぁ、私の話はこれくらいにして、リングは、これ近接型だよね?」
「はい。そうですね。プリンさんに勝つならこれが一番だと思って」
「どうして私?」
「学校で話を聞いてから、恐らく化け物になっているだろうとは思っていましたし。正直同じ魔法使いとしてやって行けるとは思っていませんでした。かと言ってバランス型じゃ絶対追いつけない。ならいっその事近接特化型にして、近づいたら勝てるけど、近づけなかったら勝てない。ってした方がいいかなって。それに、遠距離特化型と近距離特化型が組む。そう考えるとワクワクしませんか?」
「確かに!」
遠距離も近距離もできるって考えると確かに強い!ん?でも待って。
「私遠距離特化じゃなくて支援特化だよ?」
「……それ、前も聞きましたけど、そのステータスとスキル構成で、支援?」
「えっ!?なんで?なんでそこに疑問持つの!私は支援特化型だから!」
「………えぇ」
「そこは、はい!でしょ!」
え?なんで?いや、まぁ確かに毒スキルとか持ってるけどさ!支援できるスキル聖属性魔法しかないけどさ!
「……それより、イベントはどうするんですか?出ますか?」
「露骨に話題変えたね……まぁいいけど。イベント?って何?」
「知りませんか?」
「うん」
「えっとですね。今度、イベントが開催されるんです。ルールを簡単に言うとバトルロイヤル。でもどちらかと言うと生き残るより敵を倒す方がメインですね。倒したりしたポイントが高かった十名には豪華賞品が出るそうですよ」
「豪華、しょうひん。出る!そのイベント出るよ!」
「そうですか、頑張ってくださいね」
ん?そこは頑張りましょうじゃないの?
「私は出ないので、頑張ってください」
「え!?なんで!」
「……ゲームをする条件として、お見合いさせられるんですよ」
「……あー。その、頑張って」
リングからしたらお見合いよりゲームのイベントの方が大事だろうに。大変だねぇ。あと、イベント参加を妨害した。まぁ、本人にはその気は無いだろうけど。実際そうなってるからお見合いは成功しないだろうね。
「まぁ、そういう訳で、今日はもうログアウトしないといけないんです。明日の準備をしないといけないので」
「ん?明日?」
「はい。イベントもお見合いも明日ですね」
「すぐじゃん!私も早く準備しないと!」
スキルの検証とか、街中でアイテム補充とか、あー、冒険者ギルドも行きたいし。いっぱいすることあるよ!
「ふふ。焦りは禁物ですからね。頑張ってください。応援してますね」
「うん!リングもお見合い断るの頑張って!」
「はい!頑張って断ってきます!」
やっぱ、脈無しかぁ。
そう思いまだ顔も知らぬお見合い相手に心の中で手を合わせた。
「リングの体は私のものだからね!ぽっと出の男には指一本触らせないもん!」
「ひゃん、ちょ、今日なんかプリンさんテンション高くないですか!?」
「いやー、リングとゲームできるの楽しくて」
「だからって胸はダメですよ!」
「下は?」
「もっとダメ!」
「えー」
そう非難すると呆れたように言った。
「まったく。とりあえず私はもう落ちますね」
「うん!また遊ぼうね!」
「はい!」
そして、少し何かを操作するような動作をするとリングは光の粒子となってゲームの世界を去った。
「ログアウトするとあんな感じなんだね。んー、これからどうしよう」
リングが居なくなったフィールドで、そう思案しながら歩いた。
そして、現実での遥はVR機器を外すと一息つく。
「ふぅ。今日は七海さんテンション高かったですね。いや、いつもあんな感じでしたっけ。まあ、とにかく、ゲームを楽しんでくれたのなら私としてはほんとに嬉しいですけどね」
笑顔のプリンさんを思い浮かべながらそう言って少し苦笑する。
それにしても
「強かった、ですね。プリンさんは」
プリンさんはたった一日で異常な、それこそトッププレイヤーでも勝てないほどの強さを身につけていた。
今の私じゃどう考えても勝てませんね。あれからまた進化するんでしょうから、ほんと、恐ろしい。
でも、それでも
「……負けませんよ」
遥は生粋の負けず嫌いであった。勝てない。圧倒的な強さ。でも、だからこそ戦いがいがある。
遥は正直悔しかった。あんなにも強くて、絶対に勝てないと思わされたことが。だから
「絶対!ぜーったい!負けませんからね!今に見ててくださいよ!ほえづらかかせてやりますよ!」
こちらから誘っておいてなんですが。負けたくない!全力で勝ちに行きますからね!
そう、遥は珍しく手を振りあげた。
セーフ。って言われたんでちょい百合?挟みました。多分これからもちょいちょい挟まるかなーって思います。
苦手な方はすいません。そう言った方々がいるのなら減らします。私が書いてるのは比較的ソフトだとは思うんですけどね。それでもいやー!って人はいるでしょうし。
教えてくれれば減らします。不快な思いはして欲しくないので。居ないのなら百合好きのために増やそうかな?どうしましょうか。そこは多分気分ですね。すいません。
………寝ますか。眠いです。




